
registry.k8s.io 内のコンテナイメージをブラウザで検索したいときは
registry.k8s.io とは
registry.k8s.io は Kubernetes の公式コンテナイメージレジストリで、以下の特徴を持ちます。
概要
- Kubernetes のコンテナイメージアーティファクト用の本番OCI レジストリサービス
- CDN(コンテンツ配信ネットワーク)のような設計で、複数のリージョンとクラウドプロバイダーに負荷を分散
- Google と Amazon の間で負荷を分散し、将来的には他のプロバイダーも追随する予定
対象イメージ
- Kubernetes 本体および全サブプロジェクトのコンテナイメージ
- Kubernetes DNS、Ingress NGINX Controller なども含む
移行の経緯
- 旧レジストリ k8s.gcr.io は Google Container Registry 上にホストされていたが、単一プロバイダ依存である点が課題だった
- 2023年3月20日: k8s.gcr.io から registry.k8s.io へのトラフィック転送開始
- 2023年4月3日: 旧レジストリ k8s.gcr.io の凍結(新規プッシュ停止)
- Kubernetes 1.25以降で正式採用
- Kubernetes 1.27以降では k8s.gcr.ioにはKubernetesのコンテナイメージは公開されない
主な利点
- コスト削減: GoogleCloud以外のユーザーからのエグレストラフィック費用を削減
- マルチクラウド対応: 単一企業への依存を減らし、多くのユーザーに高速なダウンロード体験を提供
- 持続可能性: プロジェクト成長に伴う費用負担の軽減
registry.k8s.ioには公式の検索インターフェースはない
残念ながら、registry.k8s.io
には Docker Hub のような公式のブラウザベースの検索インターフェース が提供されていません。
代替解決策: explore.ggcr.dev を活用する
代わりに、以下のサイトを利用することでregistry.k8s.io内のイメージを検索できます。
このサイトでは:
- 利用可能なイメージの一覧表示
- イメージの詳細情報確認
- タグ情報の参照
が可能です。
registry.k8s.io 以下全体から検索
アクセスするとわかりますが、registry.k8s.io 内のイメージのみを検索するサイトではなく、他リポジトリのイメージも検索できます。registry.k8s.io 内のイメージを検索するときは、以下のようにpublic repository欄に registry.k8s.io
と入力してサブミットします。(public repository欄にレジストリ名を入れるのはよくわからないのですが…)
もしくは https://explore.ggcr.dev/?repo=registry.k8s.io にアクセスしてください。
イメージ一覧が表示されますので、お目当てのイメージのリンクに進んでください。
(registry.k8s.io 内の) お目当てのリポジトリから検索
先程のpublic repository欄に registry.k8s.io
プラス お目当てのリポジトリ名まで入れてサブミットしてください。例: registry.k8s.io/kustomize
次画面の child
以下のリンクから各tagのイメージを確認可能です。
まとめ
registry.k8s.io
内のイメージ検索には公式インターフェース(存在しない)の代わりにexplore.ggcr.dev
を活用しましょう。