registry.k8s.io 内のコンテナイメージをブラウザで検索したいときは

registry.k8s.io 内のコンテナイメージをブラウザで検索したいときは

2025.08.25

registry.k8s.io とは

registry.k8s.io は Kubernetes の公式コンテナイメージレジストリで、以下の特徴を持ちます。

概要

  • Kubernetes のコンテナイメージアーティファクト用の本番OCI レジストリサービス
  • CDN(コンテンツ配信ネットワーク)のような設計で、複数のリージョンとクラウドプロバイダーに負荷を分散
    • Google と Amazon の間で負荷を分散し、将来的には他のプロバイダーも追随する予定

対象イメージ

  • Kubernetes 本体および全サブプロジェクトのコンテナイメージ
  • Kubernetes DNS、Ingress NGINX Controller なども含む

移行の経緯

  • 旧レジストリ k8s.gcr.io は Google Container Registry 上にホストされていたが、単一プロバイダ依存である点が課題だった
  • 2023年3月20日: k8s.gcr.io から registry.k8s.io へのトラフィック転送開始
  • 2023年4月3日: 旧レジストリ k8s.gcr.io の凍結(新規プッシュ停止)
  • Kubernetes 1.25以降で正式採用
  • Kubernetes 1.27以降では k8s.gcr.ioにはKubernetesのコンテナイメージは公開されない

主な利点

  • コスト削減: GoogleCloud以外のユーザーからのエグレストラフィック費用を削減
  • マルチクラウド対応: 単一企業への依存を減らし、多くのユーザーに高速なダウンロード体験を提供
  • 持続可能性: プロジェクト成長に伴う費用負担の軽減

registry.k8s.ioには公式の検索インターフェースはない

残念ながら、registry.k8s.ioには Docker Hub のような公式のブラウザベースの検索インターフェース が提供されていません。

代替解決策: explore.ggcr.dev を活用する

代わりに、以下のサイトを利用することでregistry.k8s.io内のイメージを検索できます。

https://explore.ggcr.dev/

このサイトでは:

  • 利用可能なイメージの一覧表示
  • イメージの詳細情報確認
  • タグ情報の参照

が可能です。

registry.k8s.io 以下全体から検索

アクセスするとわかりますが、registry.k8s.io 内のイメージのみを検索するサイトではなく、他リポジトリのイメージも検索できます。registry.k8s.io 内のイメージを検索するときは、以下のようにpublic repository欄に registry.k8s.ioと入力してサブミットします。(public repository欄にレジストリ名を入れるのはよくわからないのですが…)
registry-k8s-io.png

もしくは https://explore.ggcr.dev/?repo=registry.k8s.io にアクセスしてください。

イメージ一覧が表示されますので、お目当てのイメージのリンクに進んでください。

images.png

(registry.k8s.io 内の) お目当てのリポジトリから検索

先程のpublic repository欄に registry.k8s.io プラス お目当てのリポジトリ名まで入れてサブミットしてください。例: registry.k8s.io/kustomize
kustomize.png

次画面の child以下のリンクから各tagのイメージを確認可能です。

child.png

まとめ

registry.k8s.io内のイメージ検索には公式インターフェース(存在しない)の代わりにexplore.ggcr.devを活用しましょう。

参考リンク

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