自分の道は自分で決める。キャリア自律とキャリアデザインについて

2022.06.15

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こんにちわ。従業員体験( EX ) の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
キャリアは用意されるものから選択するというよりは、自分で考えるものになってきています。
そこで、キャリア自律と、そのために必要となるキャリアデザインについて整理します。

キャリア自律

キャリア自律( Career Self-Reliance ) とは 企業に依存せず、自分自身でキャリアを主体的に開発している状態 です。

キャリア自律の必要性

終身雇用を元に1つの企業が社員のキャリアの大部分をケアするような前提は変わってきています。仕事に必要となる知識やスキルに関しても急激に変化を続けていて、学習し続けていくことが必須になっています。
基本的には労働者は複数の企業を渡り歩きつつ、キャリアを構築していくことになります。キャリアの舵取りを自分自身で行う必要性が高まっているということになります。

キャリアデザイン

キャリアデザイン とは、 自分のキャリアを主体的に設計すること です。キャリア自律は取り組んでいる状態、キャリアデザインは実際に取り組む行為です。
目指すキャリアを実現するための手段としてのキャリアデザインに関わる要素を続けて説明します
  1. キャリアミッション
  2. キャリアビジョン
  3. キャリアプラン
  4. キャリア形成
  5. キャリアパス

キャリアミッション

キャリアミッション とは 自分がキャリアを通して社会に影響を及ぼすか、どんな価値を残していくかを表したもの です。
キャリアデザインについて考える際の意思決定の判断軸となります。会社で掲げているミッションの個人版にあたります。
自分の価値観、仕事を通して解決したい大きな課題、自分の強みなどを踏まえて考えることになります。
以前まとめたこちらの記事の Personal MVVB における Mission もこれにあたります。

誰もがすぐに明確なキャリアミッションを思い描けるわけではありません。まずは、自分自身についてふりかえり、自分がどんな価値観を持っているか、どんな仕事に価値を見出しているか、どんな仕事を通して充実感を得るかなどを少しずつ整理していくとよいでしょう。思考が積み重なっていくように、単に考えるだけではなく、何らかの形で書き出し、記録しておきましょう。

キャリアビジョン

キャリアビジョン とは 自分がなっていたい将来の姿 です。会社で掲げているビジョンの個人版にあたります。
私は、ここは必須ではないのかなと考えています。数年先の世界が大きく変化するような時代なので、具体的な未来のゴールを描きにくいのでは、と考えているためです。もちろん任意で設定したい人が設定する分にはよいと思います。

キャリアプラン

通常はキャリアビジョンを実現するための計画がキャリアプラン、と紹介されることが多いかと思いますが、私はキャリアビジョンは任意でよいと思っているので、どちらかというと キャリアミッションを保つために必要となる計画 キャリアプラン とします。

キャリア形成

キャリア形成 とは、 仕事を通して自身のキャリアに必要となる経験、知識、スキルを積み上げていくこと です。
例えば、実戦経験が必須の領域については、それが得られる環境に転職したり、自ら手を上げて経験する機会を勝ち取っていき、自分でも座学で身につけることができるものは書籍や、ウェブでの情報収集から習得することです。

キャリアパス

狭義のキャリアパス所属企業で用意されているキャリアの選択肢 です。例えばソフトウェア開発者でよくあるのは、マネジメントのパスと開発者としてのパスが別れているケースです。最近だと IC( Individual Contributor ) などもありますね。狭義のキャリアパスは所属企業でわかりやすく明示されている場合もあれば、されていない場合もあります。
広義のキャリアパス1つの企業に限らず、人生を通したキャリアの選択肢 です。

まとめ

キャリア自律とキャリアデザインについてまとめました。
時代背景もあり、キャリアを自律的に決めていく世の中になってきています。
しかし、そのために必要となるキャリアデザインについて説明してもらえる場は意外に少ないものです。
社内でも社外でもいいので、ここに挙げたような要素を相談できる相手を持てるとよいでしょう。キャリアの相談を頼む相手は必ずしも同じ職種の人である必要はありません。どちらかというとコーチングが得意な人が向いているでしょう。

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