
【セッションレポート】クラウドネイティブなバージョン管理「Diversion」による開発パイプラインの現代化 #CEDEC2026
はじめに
CEDEC2026 で聴講したセッションのレポートです。クラウドネイティブなバージョン管理システム Diversion の特長と、株式会社クリーチャーズでの導入事例が紹介されました。
セッションの概要は次の通りです。
- タイトル: クラウドネイティブなバージョン管理「Diversion」による開発パイプラインの現代化
- 登壇者: Sasha Medvedovsky 氏 (Diversion Co-Founder & CEO)、沖 幸太朗 氏 (株式会社クリーチャーズ)
- 日時: 2026 年 7 月 23 日 09:30 から 09:55
- 会場: 第 12 会場

Diversion の特長
Diversion は、クラウドネイティブに設計されたバージョン管理システムです。ゲーム開発ではアセットの大容量化やチームの分散が進み、従来のオンプレミス型や集中型のバージョン管理では、同期速度の低下やインフラ運用の複雑化がボトルネックになりがちです。Diversion は、仮想ファイルシステムとクラウドのアーキテクチャによって、ペタバイト級の大規模リポジトリでも高速に扱えるとされます。
導入形態は、SaaS、プライベートクラウド、オンプレミスの 3 つから選べます。また、Git や Perforce とリアルタイムに同期しながら、ユーザー単位で段階的に移行できる点も紹介されました。非プログラマーでも扱いやすい操作性や、RESTful API や Webhook による外部ツール連携も特長として挙げられます。今後は Claude Code との連携など、AI 機能の拡充も計画されています。

クリーチャーズの導入事例
後半では、Diversion を採用した株式会社クリーチャーズの事例が共有されました。開発を止めない並行開発のために、main ブランチから共有ブランチを作り、各メンバーが dev ブランチで作業してマージするブランチ戦略をとっています。CI/CD には Azure Pipelines を組み合わせ、Webhook を介して Azure DevOps や Slack、Datadog などの外部サービスとも連携しています。

登壇では、Diversion をただのツールベンダーではなく、一緒に開発環境を良くしていく仲間と位置づけていました。開発段階からのフィードバックと迅速なサポートによる、密接な協力関係が語られました。

感想
バージョン管理をクラウドネイティブに置き換えることで、大容量アセットの同期やインフラ運用の負担が軽くなるのは、分散化が進むゲーム開発にとって大きいと感じました。Git や Perforce から段階的に移行できる点も、現場に取り入れやすそうだと感じました。







