Datadog 認定試験「Datadog Fundamentals」を受けてみた
こんにちは。テクニカルサポートチームのShiinaです。
はじめに
今回、 Datadog の認定試験「Datadog Fundamentals」を受験してみました。
試験には無事合格できましたので試験の概要や勉強方法について紹介します。
ポイントを押さえてしっかりと学習すれば合格できると思いますので、受験を予定している方の助けになれば幸いです。
受験時の筆者のスキル
3年ほど Datadog の利用経験があります。
インテグレーション設定から、エージェントインストール、各種メトリクスを用いたモニタリング、ログのモニタリングも行なったことがあります。
また、Datadog エージェントのトラブルシューティング経験もあります。
受験について
今回、オンラインではなく、PSI のテストセンターで受験しました。
日本国内で受験できるテストセンターは少ない印象です。都内でも数箇所でした。
受験には本人確認書類として1点提示が必要であり、運転免許証で OK でした。
試験申し込み
PSI の公式サイトから申し込みができます。
日本語で受験したい場合は Datadog Fundamentals (Japanese) ですのでお間違えなく。試験について
試験時間は120分です。
試験は90問の選択肢式の問題で構成されています。
スコアに影響する問題 75問 + スコアに影響しない問題 15 問 = 計90問 の構成です。
スコアに影響する問題なのか、影響しない問題なのかは受験者にはわかりません。
問題は3択であり、出題された質問に最も当てはまる回答を選択します。
試験の構成
Datadog 認定試験ガイドに試験範囲の記載があります。
本試験には知識ドメインと、試験の内容に関連するサブドメインが含まれます。
- コンピューターの基礎
構成ファイルの変更
オペレーティングシステム
プログラミング言語
ハードウェアのコンセプト
シェル
メタデータ
ネットワーク構成 - インフラストラクチャー構築
Agent のインストール
API キー
アプリケーションキー
Agent の実行
Agent のホスト名 - ネットワーク & Agent の構成
Datadog ポート
Datadog の IP アドレス
オートディスカバリー - データ収集
DogStatsD
クローラー
Agent のインテグレーション
API エンドポイント
タグ付けのベストプラクティス
メトリクス & 時系列 - Datadog のトラブルシューティング
Agent のコマンド
Agent のログ
Agent の構成ファイル - データ可視化 & 活用
ホストマップ
ダッシュボード
メトリクスの使用
タグの使用
モニターとアラート
学習方法
Datadog Learning Center を利用する
ハンズオン形式で進めるオンライン研修が無料で受講できます。
専用のラボ環境がデプロイされ、一時的な Datadog アカウントも発行されます。
実際に Datadog のアカウントにログインして一通りコンソールの操作を行うことができます。
コンソールの UI や操作感を学ぶにはとっておきの環境です。
Datadog Learning Center では Datadog Fundamentals ラーニングパスコースも用意されています。
ラーニングパスコースの一覧
- Introduction to Observability
- Datadog Foundation
- Learning Objectives
- Tagging Best Practices
- Datadog 101: Site Reliability Engineer
- Introduction to Application Performance Monitoring
- Getting Started with Log Explorer
試験ガイドでは「Datadog 101: Site Reliability Engineer」と「Introduction to Observability」が推奨コースとなっています。
「Datadog 101: Site Reliability Engineer」は APM 、NPM の内容がメインです。
個人的には「Introduction to Observability」、「Datadog Foundation」、「Tagging Best Practices」から学ぶのがおすすめです。
Datadog 公式ドキュメントを読む
Datadog の公式ドキュメントはざっと読み込んでおきましょう。
個人的な主観ですが、しっかりと理解しておきたい内容が記載されているドキュメントは次の通りです。
- 基本的な Agent の利用方法
https://docs.Datadoghq.com/ja/agent/?tab=Linux - アーキテクチャ
https://docs.Datadoghq.com/ja/agent/architecture/ - ネットワークトラフィック
https://docs.Datadoghq.com/ja/agent/configuration/network/#configure-ports - Agent Commands
https://docs.Datadoghq.com/ja/agent/configuration/agent-commands/ - Agent Configuration Files
https://docs.Datadoghq.com/ja/agent/configuration/agent-configuration-files/ - Datadog のトラブルシューティング
https://docs.Datadoghq.com/ja/agent/troubleshooting/ - メトリクスタイプ
https://docs.Datadoghq.com/ja/metrics/types/?tab=count - メトリクスエクスプローラー
https://docs.Datadoghq.com/ja/metrics/explorer/ - 高度なフィルタリング
https://docs.Datadoghq.com/ja/metrics/advanced-filtering/ - API キーとアプリケーションキー
https://docs.Datadoghq.com/ja/account_management/api-app-keys/ - DogStatsD
https://docs.Datadoghq.com/ja/developers/dogstatsd/?tab=hostagent - Docker、containerd、Podman に対応した Docker Agent
https://docs.Datadoghq.com/containers/docker/?tab=standard - Dockerと統合
https://docs.Datadoghq.com/ja/containers/docker/integrations/?tab=keyvaluestore
トライアルとフリープランを活用する
Datadog では14日間フル機能が利用できます。
その後も制限はあるものの、Datadog を利用することができます。
Datadog エージェントのインストール、設定ファイルの構成、エージェントのコマンド操作は実際に試してみると学習効果が高まります。
また、実際の構成ファイルを覗いてみるとファイル形式や定義方法のイメージがつきやすいです。
模擬試験を解く
26問の模擬試験問題が公開されています。
無料で実施できますので、学習後に一通り解いてみると良いと思います。
試験結果
テスト終了時にトータルスコアとそれぞれの知識ドメインごとのスコアが表示されます。
トータルスコアがボーダーラインを超えていると合格です。
受験終了後に申し込みを行なったメールアドレス宛にデジタルバッジとスコアレポートが届いていました。
所感
全体的に問題文および選択肢ともに長い文章はなく、シンプルな印象でした。
選択肢は3択であるため、明らかな不正解を消去法で解くことが難しく、しっかりと理解していないと正しいものを選択するのは厳しい印象でした。
日本語の翻訳はとくに違和感ないものでしたが、AWS 認定試験のように表示言語を変更するオプションはありません。
そのため、英語表記に変えて意味を確認するといったことはできません。
次は Log Management Fundamentals や APM and Distributed Tracing Fundamentals にもチャレンジしたいと思います!
最後までご覧いただきありがとうございました。
本記事が誰かのお役に立てれば幸いです。