ChatGPTに聞く!誰でもできるプッシュ通知の開封率100%を目指す使い方

ChatGPTを使ってプッシュ通知の改善施策を考えてみました。
2023.03.14

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

今流行りのChatGPTにはまり中の國崎です。
アプリの運用を担当している方で「プッシュ通知の開封率が低い!」という課題を抱えている企業様は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

こういった考える力が必要な課題に対してChatGPTを使ってサクッと解決案が出てこないか、試してみたのでこちらの内容を記事にしてみました。

今回やりたいことと当記事で学べること

自分をあるショッピングモールのアプリ担当者と仮定し、開封率が低いプッシュ通知の改善策をChatGPTに考えてもらいます。
ChatGPTに伝える内容は全て架空の情報を元にした施策になりますが、施策を考えるという時間がかかる作業を短縮化できるChatGPTの効果的な使い方の一例として、参考にしていただければと思います。

質問1:現状と欲しい答えを伝える

まず、自分の立場とアプリの現状と欲しい答えを質問します。
今回欲しい答えは「プッシュ通知の開封率を改善するための施策」ですが、ちょっと強気に以下のように質問します。
私はショッピングモールのスマホアプリ運営を担当しています。 スマホアプリでは「ショッピングモールからのお知らせ」「ショッピングモールで使える割引クーポンの定期的な案内」「ショッピングモール内のテナントの案内」「ショッピングモールのイベント情報」を配信しているのですが、プッシュ通知の開封率が1%と高くありません。 開封率を100%にするための施策を5つください。

すると10秒足らずで以下の回答が返ってきました。
プッシュ通知の開封率を100%にすることは現実的ではありませんが、以下のような施策を取ることで開封率を向上させることができます。  タイトルを工夫する:タイトルは開封するかどうかを決める重要なポイントです。タイトルが面白く、読む価値があるものであることが開封率を上げるポイントです。  送信時間を見直す:送信時間帯を利用者の利用時間帯や嗜好に合わせることで、開封率を上げることができます。  ターゲットを絞る:全利用者に一斉に配信するのではなく、ターゲットを絞って配信することで開封率を上げることができます。  割引クーポンの割合を増やす:ユーザーにとって魅力的な割引クーポンが多く含まれるプッシュ通知の場合、開封率が向上することがあります。  頻度を減らす:頻繁に配信することで利用者が疲れてしまうことがあります。適切な頻度を設定し、必要な情報のみを配信することで、開封率を向上させることができます。
「プッシュ通知の開封率を100%にすることは現実的ではありませんが、」というディスりが入ってますが、きちんと改善の施策を提示してくれます。

ここで上がってきた回答に対して考えるのは人間の仕事です。
提示された改善策について、「自分が考えるよりもChatGPTに考えてもらった方が効率的なものはどれか?」を考えます。

例えば今回挙げられた各回答に対して私は以下のように考えました。

  1. タイトルを工夫する→これは考えるの面倒、ChatGPTに考えてもらおう
  2. 送信時間を見直す→利用時間の分析は分析チームに依頼しよう
  3. ターゲットを絞る→ペルソナは自分で作ろう
  4. 割引クーポンの割合を増やす→クーポンについては社内調整で考えよう
  5. 頻度を減らす→プッシュ通知を配信するチームに依頼しよう

といった感じになると、次にChatGPTに考えてもらいことはプッシュ通知のタイトルだなというのが見えてきます。
より施策に効果的なタイトルを聞き出すために自分で考えられる「ターゲット」は事前に決めた上で、再度質問をします。

質問2:架空のペルソナを渡しタイトルを考えてもらう

質問1で返ってきた答えに、自分で考えたプッシュ通知を配信するペルソナ像を加え質問を再投稿します。
配信するターゲットは以下になります。 37歳の男性、会社員、年収500万円、貯金100万円、独身、福岡県出身、東京都住み、趣味はラーメン巡り、筋トレです。 当ショッピングモールには月に2〜3回来店しており、来店の時は一風堂のラーメンを食べて食品を買って帰る行動をよくしています。 アプリの利用時間は正午前後と17〜20時の時間帯が多いです。 この人に100%開封してもらうためのプッシュ通知のタイトルと本文を5つ考えてください。

するとまたまた10秒足らずで以下の回答が返ってきました。
タイトル1: 【限定】一風堂の新作ラーメンが登場! 本文1: 来店時に使えるクーポンもあります。是非チェックしてください。  タイトル2: 【お得】お買い物でポイント2倍キャンペーン中! 本文2: 今すぐアプリを開いてポイントをGETしよう!  タイトル3: 【イベント】週末限定!フードコートで豪華な賞品が当たる! 本文3: 来週末はフードコートに集合です!当日はアプリを開いてお得なクーポンもGETできます。  タイトル4: 【新着】当店のオリジナル商品が増えました! 本文4: 今すぐアプリを開いて新商品をチェックしよう!お気に入りを見つけて来店してください。  タイトル5: 【本日限定】食品全品10%OFF! 本文5: 今日はお得な割引がたくさん!アプリを開いてクーポンをGETしてください。

これをそのまま使うかどうかは実際の運用者の判断にゆだねられるところですが、このような使い方をすることで開封率を上げるためのプッシュ通知をChatGPTに考えてもらうことができます。

まとめ

「開封率100%のプッシュ通知施策は現実的ではない」とディスられましたが、こういった無理難題な質問にも真摯にChatGPTは答えてくれることがわかりました。
今回のはあくまで一例となりますが、ChatGPTを使うことでプッシュ通知施策の幅が広がったり、施策サイクルを高速で回すことには十分成果があるのではないかと思いました。

余談ですが、「送信時間」「ターゲット」「頻度」など個人に最適化されたメッセージ配信をするならBrazeが得意とする分野でもあります。
BrazeとChatGPTの相性はいいのかな、と思った今日この頃でした。

Brazeに関する記事はこちら