クラスメソッドのSalesforceの使い方を紹介します
はじめに
こんにちは、福岡オフィス所属、IT推進室の井手です。福岡オフィス所属と言っても、もう数ヶ月出社していません。早く出社したいです。
クラスメソッドでは(以下の記事にもあるように)Salesforceを導入しています。導入から4年程が経ち、連携しているSaaSも増えてきたのでそれらを含めSalesforceの全般的な使い方等を紹介したいと思います。
・クラスメソッドのテレワークを支える仕組みをご紹介します
・Developers.IO 2017セッション「A1. クラメソの請求を支える技術 〜40歳中年エンジニアの生存戦略〜」#cmdevio2017
全体図
今回紹介する範囲をざっくり図にしました。細かい説明やリレーション、その他オブジェクトは省いています。SalesforceはSales CloudのEnterprise Editionを利用しています。(2020/4月現在)
主なSalesforceの使い方
主要なトピックに分けて紹介します。
リード管理
Pardot、Sansanを利用しています。PardotはSalesforceのキャンペーンオブジェクトと連携させる等、マーケティングに活用しています。MAツールはいくつか選択肢がありますが、Salesforceのプロダクトになった事で連携面がシームレスで便利です。また、今までSansanに関してはSalesforce連携は名刺オブジェクトの作成までが提供されており、リード/取引先責任者への紐付けは手動作業でしたが、先日Sansan DataHubという機能を導入したことにより自動化されました。
顧客管理
標準の取引先を利用しています。特段変わった使い方はしていませんが、FORCASを用い顧客のデータエンリッチを行う事で分析に活用したり、Alarmboxを与信管理に利用しています。
商談管理
標準の商談を利用しています。帳票類はOPROARTSを利用して商談レコードページより作成できるようにしています。クラスメソッドは複数のサービス/商品を提供している為レコードタイプを分けて利用しています。また、直近ではDocuSignの連携も始めます。
営業管理
部署にもよりますが顧客管理同様、標準的な利用方法でTodo等を用いた運用を行っています。Todoに関しては一部Slackへの通知も行っています。
請求管理
カスタムオブジェクトを作成して管理しています。冒頭の記事に導入時の詳細が記載されてますが、ほとんどの請求は、請求オブジェクトにレコードが作成され、マネーフォワードクラウド請求書を介して請求書の送付を行っています。また、営業事務が前処理できるように請求レコードが作成される前に利用料金オブジェクトにベースとなるレコードを作成し、締処理を行っています。例えば、クラスメソッドのサービスであるMembersのシステムよりAWS利用費や、商談オブジェクトよりワンショットの商品等の、レコードを作成する連携を行っています。
問い合わせ管理
カスタムオブジェクトを作成して管理しています。営業活動時には様々な問い合わせが発生します。AWSに関わるサポートはZendeskを利用していますが、お客様と営業とのやりとりが主な問い合わせについては(図にはありませんが)Salesforceで管理しています。
利用している主な要素技術
- Apex
- Visualforce
- Lightning Component
- Python
- AWS(S3, EC2, Lambda, ParameterStore, APIGateway, SQS, SNS, SAM)
- Serverless Framework
- Github
- Github Actions
- SlackApp
課題
ここまで挙げた内容に関していくつか課題を紹介します。
SaaSの管理
変化するビジネス要件に合わせてAppExchange、もしくはAPI経由でSaaSを連携できる事はSalesforceのメリットですが、当然その分運用や新規開発時に考慮する事項が増えます。また管理パッケージはブラックボックスの為、バッティングが起こると調査に時間がかかりますし、SaaS側の制限も考慮が必要になります。
個別カスタマイズとその運用
極力Apexでの個別開発や、プロセスビルダーやフローを用いた自動化については慎重に行っていますが変化するビジネ(略)によりカスタマイズが発生する事があります。特に請求関係は重要な部分ですので追加開発や運用に時間を取られがちです。
積極的な提案
前述の2点より、中々思うようにプッシュでの活用提案が出来ていません。Salesforceは攻め(=売上を上げる)の施策を実現する為に活用する/できる部分が醍醐味だと思いますがそれらの活動より運用面の活動が緊急度により優先されがちな事が課題です。この辺りはSalesforce管理者にあるあるの課題ではないでしょうか。
さいごに
今回、主なトピックに分けてまとめましたが他にも外部連携や内部の自動化処理等様々な活用を行っています。機会があればそれらも紹介していきたいと思います。どなたかの参考になれば幸いです。
クラスメソッドではSalesforceの管理者/開発者を募集しています
元々はCRM兼請求基盤として導入スタートしたSalesforceですが、会社の成長に合わせて情報がますます集約されるにつれ社内での重要性も増しています。全体図を見ても分かるように新しい取り組みに対して若干前のめりな会社です。
もし興味のある方がいましたら、こちらのページを見ていただけますと幸いです。