【非エンジニアのためのClaude/Claude Codeシリーズ 】Coworkで複数アプリを横断した営業レポート作成を自動化した話

【非エンジニアのためのClaude/Claude Codeシリーズ 】Coworkで複数アプリを横断した営業レポート作成を自動化した話

2026.03.25

クラスメソッド 広域営業部の西川です。

この記事は「非エンジニアのためのClaude/Claude Codeシリーズ」の一本です。このシリーズでは、非エンジニア目線でのClaude活用の体験談を発信しています。

私は営業チームのマネージャーとして営業活動を行なっております。今回はClaude DesktopのCoworkモードを活用して営業レポートを自動化した時の話をします。Coworkについては以下でも紹介しております。

【Claude】非エンジニアも使えるAIエージェント機能「Cowork」をさっくりふわっと理解する

まず当社の営業チームでは毎週各チームの活動報告を行なっています。営業レポート作成には以下のような各所に散らばった情報を取得して整理する必要がありました。

  • HubSpot(営業支援ツール)の活動状況やKGI、KPIの数字進捗
  • Slackに記載した日報
  • Google ドキュメントに記載した各チームの週次共有

今までもAIを活用して効率化はしていました。直接AIで接続できるものもありますが、各所から手動で取得してきたデータを与える必要もありました。一つ一つは大した作業ではないのですが、複数のツールを横断しており地味に手間を感じていました。

今回、Claudeのコネクタとスキル機能を活用することでこの作業を自動化することができました。

その一連のやり取りを共有します。

まずはコネクタで各アプリと接続する

Coworkでこれをやるには、まずClaudeが各ツールのデータを読める状態にする必要があります。

具体的なコネクタの繋ぎ方は以下で紹介しております。

営業ツールをClaude Codeにつないでみた(MCP連携編)

まずは以下のアプリへ接続できるようにしました。

  • Slack:日報チャンネルのメッセージを取得できるように
  • HubSpot:SFAの取引データや活動状況を取得できるように
  • Google Drive:週次営業共有会のGoogleドキュメントを読み取れるように

コネクタを接続したら、試しに「HubSpotで先週の受注案件を教えて」「Slackの日報チャンネル #Daily-report(仮名)の最新の投稿を見せて」と聞いてみて、データが取れることを確認しました。

mdでコンテキスト情報を準備

これからレポート自動化に向けてCoworkへ依頼していくところですが、コネクタ以外にも準備をしておきます。

単純にCoworkにデータ取得をお願いすると整理されていない情報がどんどん出力されていきます。そこでレポートに必要な情報として営業チームのKGIやKPI、出力したい形式をMarkdownで保存しておきます。そうすることで必要な情報を漏れなく、決まった形式で出力できるようになります。

Coworkとの対話:やりたいことを伝えていく

ここからが本題です。Coworkに対して、何をどうしてほしいかを対話形式で伝えていきました。

「日報からKGI・KPIに関わる情報を整理して」

最初にお願いしたのはSlackの日報でした。

「#Daily-report(仮名)というチャンネルに、毎週月曜日9時に『◯◯チーム日報スレ』というスレッドが立つ。そのスレッドの中に営業メンバーが日報を投稿している。この中からKGIやKPIに関わる情報を整理してほしい」

ここで大事だったのは、どこのチャンネルで、どのようなタイミングで、何の情報が欲しいのか明確に指定することです。雑に指示をするとそのまま持ってきます。例えば該当のチャンネルでは営業間で雑談することもあります。レポートに必要な情報や不要な情報を明確に指示するのが重要です。

「SFAからKGI・KPIの情報をレポート形式で出力して」

次にHubSpotです。

「HubSpotから先週のKGI、KPI進捗の情報を取得して、分類してほしい。新規受注と既存アップセル。分類の基準は……」

少し内容を濁していますが、このようにSFAから取得したい情報を伝えていきます。

受注の分類ロジックは少し複雑で、HubSpotの参照しにいくレポートのIDやプロパティ(取引名のような項目)を伝えて必要な情報を取得する必要がありました。プロパティ名を正確に覚えていない部分もあったのですが、「こういう分類がしたい」と伝えると、Claudeが「このプロパティですか?」と確認してくれました。分からないことがあったら聞いてくれるのがClaudeの良いところですね!人とやり取りしてるみたいで楽しいです。

何度かやり取りすると予めKGI・KPI、出力フォーマットの情報を読み込んでいるので取得したレポートから必要な部分のみ抽出し、指定した形式で出力してくれました。

「週次共有会のドキュメントから情報を相互補完して」

Google ドキュメントに保存されている各チームの営業共有議事録が格納されているGoogleドライブを指定して、

「このドキュメントは日付ごとのセクションに分かれているので、先週分のセクションだけを参照して。週次共有会にはSlackの日報にないデータも含まれているので情報を相互補完して」

Slack日報とGoogleドキュメント週次共有会の情報を相互補完する形で活用する、というのがポイントでした。

これにてSlack、Googleドキュメント、HubSpotそれぞれにある情報から営業レポートを整理して出力することができるようになりました。

以下はサンプルです。KGIやKPIの項目含めて実際のものではありません。

〇〇チーム 週次営業活動レポート(MM/DD〜MM/DD)

案件ハイライト

  • ◯◯株式会社(担当:山田さん)
    • 案件概要と進捗。受注金額があれば記載。
  • △△株式会社(担当:鈴木さん)
    • 失注含め、共有すべきトピックを記載。

KGI進捗

  • 受注件数:X件(目標:X件)
    • 新規受注:X件 / 既存アップセル:X件
  • 受注金額:XXX万円(目標:XXX万円、達成率:XX%)

KPI進捗

  • 商談数:XX件(目標:XX件、達成率:XX%)
    • 山田さん:X件、鈴木さん:X件(目標達成者のみ、件数順)
  • 新規リード獲得数:XX件(当月累計:XX件/目標XX件)
  • 提案書提出数:X件

対話を「スキル」として定着させる

ここまでのやり取りでClaudeは私が何をしたいかを理解し、希望のレポートをアウトプットしてくれるようになりました。ただし、このままではレポートを作りたい時に最初から説明し直す必要があります。そこで登場するのがスキルです。

スキルを一言で説明すると、「Claudeに覚えさせる業務マニュアル」 です。一度スキルにしてしまえば、次からは「先週の営業レポートを作って」の一言だけで全部やってくれます。毎回説明する必要がなくなります。

スキルにする方法は簡単です。

「この一連の流れをスキルにして」

と伝えるだけでスキルとして作成して登録することができます。

なお、Claudeのタスクを選択すると「スキルに変換」がありますが、「Turn this task into a skill」が入力画面に出てくるだけで同様となります。

skillに変換

作成したスキルは後から編集したり、ダウンロードして他の方へ共有することも可能です。

Monosnap Claude 2026-03-24 20.13.20

定期実行のタスクに設定して自動化させる

定期実行タスクとしての登録も簡単です。

「◯◯skillを月曜9:30に定期実行して」

これで定期実行が可能となります。時間帯等を修正したい場合には、予定済み→スケジュール済みタスクを選択し以下から修正することが可能です。

Monosnap Claude 2026-03-24 20.24.12

まとめ

今回は、ClaudeのCowork、コネクタとスキルの機能を使って、週次営業レポートの作成を自動化した話をお伝えしました。

やったことを振り返ると、大まかな流れは以下の通りです。

  1. コネクタで各アプリ(Slack・HubSpot・Google Drive)を接続
  2. KGI・KPIの定義やレポート形式をmdファイルとして保存
  3. Coworkにやりたいことを対話で伝える(どこにどんな情報があるか、どう整理してほしいか)
  4. スキルとして定着させる
  5. 定期実行タスクとして登録する

結局は「自分が毎週やっている作業を、Claudeに対して自然言語で伝えた」だけです。こちらがざっくり伝えると「この場合はどうしますか?」と質問してくれるので、対話のキャッチボールで詳細が固まっていきます。最初から完璧に要件定義する必要はありません。

「毎週(毎月)同じような集計作業をしている」「複数のツールから情報を集めてレポートにまとめている」という方は、ClaudeのCoworkとスキル機能を試してみてください。作業時間がなくなるだけでなく、集計ミスもなくなるので精神的にもだいぶ楽になります。

ぜひとも自分の普段やっている作業をClaudeに置き換えることができないかを試してみてください。意外と簡単に置き換えて楽できるようになるかもしれません。

おわりに

週次レポートとして自動実行できるようになったので、今まで見ていた情報を必要な部分だけしか見なくなったかというとそんなことはありません。あくまでもレポートは営業のKGIやKPIに繋がるような情報に要約しています。

一方で結果には繋がるか分からないような行動にも重要なことがあったりします。あくまでも営業レポート作成作業の効率化には繋がりましたが、プロセスも大事にしていきたいと思います。

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