Claude CodeをAWS Bedrockで利用(EC2上でVSCodeのRemote-SSH経由)

Claude CodeをAWS Bedrockで利用(EC2上でVSCodeのRemote-SSH経由)

2025.08.04

タイオフィスの三並です。

Claude Codeを使った開発が注目されています。本記事では、VSCodeのRemote SSH機能を活用してAWS EC2上でClaude Codeを実行する環境構築方法をご紹介します。

はじめに

Claude Codeは、AnthropicのAIアシスタントClaude Sonnet 4を活用したコーディング支援ツールです。高性能なAIモデルを使用してコード生成や問題解決を行えます。

AWS Bedrock経由でClaude Codeを実行することで、完全従量課金制でコストを抑えながら最新のAI開発環境を構築できます。

システム構成

本記事で構築する環境は以下の構成になります。
私がタイにいるのでタイリージョンを使っていますが、東京リージョンなどで読み替えていただいても動きます。

ローカルPC (VSCode)
    ↓ Remote SSH
AWS EC2 (Thai Region)
    ↓ IAM Role
AWS Bedrock (Singapore Region)
    ↓ Claude Sonnet 4

structure_diagram

  • ローカルPCでVSCodeを実行
  • VSCodeのRemote SSH機能でタイリージョンのEC2に接続
  • EC2上でClaude Codeを実行
  • BedrockのIAMロールでシンガポールリージョンのClaude Sonnet 4を利用

前提条件

本手順を実行するには、以下が必要です。

  • AWSアカウント
  • VSCodeがインストールされたローカルPC

手順1: Bedrockの設定

Bedrockでモデルアクセスを有効化

  1. AWSマネジメントコンソールでシンガポールリージョン(ap-southeast-1)に切り替える
  2. Amazon Bedrockサービスに移動
  3. 左側メニューの「モデルアクセス」をクリック
  4. 「Claude Sonnet 4」を選択
  5. 「アクセスをリクエスト」をクリック
  6. 利用規約に同意してリクエストを送信

通常、数分でアクセスが承認されます。

手順2: IAMロールの作成

EC2インスタンスがBedrockにアクセスするためのIAMロールを作成します。

  1. IAMサービスに移動
  2. 左側メニューの「ロール」をクリック
  3. 「ロールを作成」をクリック
  4. 「AWSサービス」を選択し、「EC2」を選択
  5. 「次へ」をクリック
  6. 以下のポリシーをアタッチ:
    • AmazonBedrockFullAccess
  7. ロール名「EC2-Bedrock-Access」を入力
  8. 「ロールを作成」をクリック

手順3: EC2インスタンスの起動

Claude Codeの動作要件に合わせてEC2インスタンスを起動します。

  1. AWSマネジメントコンソールでタイランドリージョン(ap-southeast-7)に切り替える
  2. EC2サービスに移動
  3. 「インスタンスを起動」をクリック
  4. 以下の設定を行う:
    • AMI: Amazon Linux 2023
    • インスタンスタイプ: t3.medium(メモリ4GB以上が必要)
    • キーペア: 新規作成または既存のキーペアを選択
    • セキュリティグループ: SSH(ポート22)を許可
    • IAMインスタンスプロファイル: 手順2で作成した「EC2-Bedrock-Access」ロールを選択

以下の記事を参考にすることができます。
https://dev.classmethod.jp/articles/how-to-install-amazon-linux-2023-on-ec2-jp/

手順4: VSCodeとRemote SSHの設定

VSCodeからEC2に接続するための設定を行います。

詳細な手順については、以下の記事を参考にしてください。

https://dev.classmethod.jp/articles/install-extention-remote-ssh-in-vscode-connect-ec2-ja/

手順5: Node.jsとClaude Codeのインストール

EC2インスタンスにSSH接続後、以下のコマンドでClaude Codeをインストールします。

rootユーザーに切り替え

sudo su -

Node.jsのインストール

yum install nodejs nodejs-npm -y

Claude Codeのインストール

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

インストール確認

claude --version

手順6: Claude Codeの設定と起動

通常ユーザー(ec2-user)でClaude Codeの設定を行います。

設定ディレクトリの作成

mkdir ~/.claude/
touch ~/.claude/settings.json

設定ファイルの編集

VSCodeで~/.claude/settings.jsonを開き、以下の内容を記述します。

{
    "env": {
        "CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK": "true",
        "AWS_REGION": "ap-southeast-1",
        "ANTHROPIC_MODEL": "apac.anthropic.claude-sonnet-4-20250514-v1:0"
    }
}

この設定で、Claude Codeで使用するモデルをSingaporeRegion上のBedrockにあるClaude Sonet 4を使用するようになります。

Claude Codeの起動

claude

起動後は以下の画像のように進めていくことができます。
すべてOKで進めても問題ありません。
claude_code_init_01

claude_code_init_02

claude_code_init_03

claude_code_init_04

claude_code_init_05

claude_code_init_06

手順7: VSCode拡張機能のインストール

Claude CodeをVSCodeから直接利用するために、専用の拡張機能をインストールします。

  1. VSCodeの左側サイドバーから拡張機能アイコンをクリック
  2. 検索ボックスに「Claude Code」と入力
  3. 「Claude Code for VSCode」をクリック
  4. 「Install」ボタンをクリック

claude_code_extention_01

claude_code_extention_02

インストール完了後、Claude CodeとVSCodeが連携します。

注意点とコスト考慮

料金について

本手順では、Claude Sonnet 4の利用料金がAWS Bedrockのトークン使用料として課金されます。AWS内で契約と支払いが完結し、完全従量課金制となります。

手軽に利用開始したい場合はこの方法がお勧めです。

本格運用時の料金プラン

大量のプログラム作成を行う場合、Bedrock経由の料金が高額になる可能性があります。そのような場合は、Anthropicの月額定額制のClaude Codeサブスクリプションの検討をお勧めします。

詳細については以下の記事を参考にしてください。

https://dev.classmethod.jp/articles/get-started-claude-code-1/

まとめ

Claude CodeをAWS環境で動作させる方法をご紹介しました。VSCodeのRemote SSH機能とAWS Bedrockを組み合わせることで、強力なAI開発環境を構築できます。

完全従量課金制のため、使用した分だけの費用で最新のAI支援ツールを活用できます。

本記事がClaude Codeをこれから使用される方のお役に立てば幸いです。

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