Claude Code に入門(Amazon Bedrock接続)

Claude Code に入門(Amazon Bedrock接続)

Clock Icon2025.03.25

Claude Code は Anthropicが開発したエージェント型コーディングツールです。 タスクの実行やコードの説明、Gitワークフローの処理などを ターミナルから指示できます。 現在ベータ版として研究プレビュー中です。

https://docs.anthropic.com/ja/docs/agents-and-tools/claude-code/overview

本ブログでは Claude Code に入門してみます。 セットアップといくつか簡易な実行を試してみます。

なお、Claude Code の利用は Claude 3.7 Sonnet と Claude 3.5 Haiku の両方のモデルへのアクセスが必要です。 今回はモデルへのアクセスを Amazon Bedrock 経由で実現します。

セットアップ

Bedrockにてアクセス権を付与

2025/03/24 時点、東京リージョンのBedrock では Claude 3.7 Sonnet および Claude 3.5 Haiku は利用できません。 そのためモデルへのアクセスはバージニア北部(us-east-1)のものを使います。 モデルアクセスリクエストを実行して、利用可能にしました。

sc_2025-03-24_15-39-20_8984

※両モデルの詳細については以下ブログを参照ください。

Claude Code のインストール

npmにてパッケージが公開されている @anthropic-ai/claude-code をインストールします。

Claude Code のインストール
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
バージョン確認
claude --version
# 0.2.53 (Claude Code)

Claude Code の起動

まず、BedrockにアクセスできるAWSの認証情報をセットしておきます。 今回はIAMロールによる一時的な認証情報を使います。

認証情報設定後の確認
aws sts get-caller-identity --output yaml
# Account: '111111111111'
# Arn: arn:aws:sts::111111111111:assumed-role/cm-kawahara.masahiro/cm-kawahara.masahiro
# UserId: AROAEXAMPLE:cm-kawahara.masahiro

今回はバージニア北部のBedrockを使う都合上、 デフォルトリージョンの考慮が出てきます。 .aws/config にてデフォルトリージョンを東京にしている場合は、 以下実行しておくと良いでしょう。

デフォルトリージョンをバージニア北部に変更
export AWS_REGION=us-east-1

次にClaude Code の環境変数を設定します。

# Bedrockを使う設定
export CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1

# 使用するモデルの指定
export ANTHROPIC_MODEL='us.anthropic.claude-3-7-sonnet-20250219-v1:0'
export ANTHROPIC_SMALL_FAST_MODEL='us.anthropic.claude-3-5-haiku-20241022-v1:0'

# プロンプトキャッシングを有効にできない場合の設定 ※
export DISABLE_PROMPT_CACHING=1

最後に適当なプロジェクトディレクトリに移動して、 Claude Code を起動( claude )します。

sc_2025-03-25_08-59-39_30339
最初にフォルダー信頼の確認画面が出るので Yes を選択

sc_2025-03-25_09-00-29_25644
Claude Code 起動画面

Bedrockと接続できることを試すため、適当なメッセージを打ってみました。

sc_2025-03-25_09-01-27_23240
Claude Code でできることを聞いてみる

試してみる

そもそもですが Claude Code はドキュメントが分かりやすく、丁寧です。 実際に触る際には公式情報を見ることをオススメします。

以降で、私が実行したものをいくつか載せていきます。

スラッシュコマンド

スラッシュ(/)から始まるコマンドで いくつか定型アクションを実行できます。

sc_2025-03-25_08-32-12_8733

試しに セッション内で消費されたコスト( /cost )を確認してみます。

> /cost
  ⎿  Total cost:           $0.0452
     Total duration (API):  10.4s
     Total duration (wall): 7m 43.4s
     Total code changes:    0 lines added, 0 lines removed

/exit でセッションを終了します。 なお、終了後にもコストを確認できます。

> /exit
Total cost:            $0.0452
Total duration (API):  10.4s
Total duration (wall): 9m 27.1s
Total code changes:    0 lines added, 0 lines removed

ファイルを作らせる

ファイルを作らせて、コミットするまでの一連のタスクを実行してみました。

sc_2025-03-25_09-13-09_26246

非インタラクティブに実行する

セッション化しない 1回限りの実行には -p(--print) オプションを付与します。 以下実行例です。

sc_2025-03-25_09-20-36_15984

このオプションはパイプ処理などで役に立ちます。

aws health describe-event-details --event-arns arn:aws:health:global::event/IAM/AWS_IAM_OPERATIONAL_ISSUE/AWS_IAM_OPERATIONAL_ISSUE_EXAMPLE \
| claude -p "日本語で3行まとめして"
# IAMサービスで2025年2月25日に運用問題が発生しました。
# API書き込み要求で間欠的なエラーが発生しましたが、既存のユーザー認証は影響を受けませんでした。
# 問題は解決済みで、サービスは正常に動作しています。

CLAUDE.md プロジェクトガイドを作成

CLAUDE.md はプロジェクトの情報やルールを記載するファイルです。

/init コマンドを実行するとフォルダにある情報から CLAUDE.md を自動生成してくれます。

今回は /init は使わず、挙動の違いが分かりやすいサンプルを載せておきます。

claude -p "vpc-template.yaml を一言で説明して"
# このファイルはシンプルな VPC リソースを定義する AWS CloudFormation テンプレートです。

echo "ずんだもん風に応答して" > CLAUDE.md

claude -p "vpc-template.yaml を一言で説明して"
# これはCIDR 10.0.0.0/16のシンプルなVPCを作成するCloudFormationテンプレートなのだ〜♪

おわりに

Claude Code にBedrock接続で入門してみました。 個人的には「ターミナルで完結してシンプル」と「データをパイプする利用方法が素敵」 と感じています。

AWSコストはサービス名: Claude 3.7 Sonnet ( Bedrock Edition), Claude 3.5 Haiku ( Bedrock Edition) で確認できるので、トラッキングするのが良さそうです。

sc_2025-03-25_09-43-53_28104

また、今回は試していませんがMCPサーバーの設定もできるようになっています。 外部ツールと接続してClaudeを強化できる便利機能です。こちらも今後触っていきたいです。

以上、参考になれば幸いです。

参考

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