Claude CodeでLiteLLMを経由してAmazon Bedrockを呼び出してみた
はじめに
Claude Codeを組織で利用する際、利用状況の可視化等が課題となることがあります。
LiteLLMを活用すればAPIゲートウェイとして利用費の管理やモデルの切り替えを一元化でき、Amazon Bedrockのモデルを呼び出すことも可能です。
今回はClaude CodeからLiteLLMを経由してAmazon BedrockのClaudeモデルを呼び出してみたいと思います。
やってみた
前提条件
- LiteLLMが構築されていること
- Claude Codeがインストールされていること
LiteLLMでモデルを追加
まずはじめにClaude Codeで利用する各種モデルの設定をLiteLLMに追加します。
やり方はいくつかあるのですが、今回はconfig.yamlに設定を追記する形で対応します。
以下のように任意のモデルを記載します。
model_list:
- model_name: claude-sonnet-4-5-20250929
litellm_params:
model: bedrock/global.anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0
aws_access_key_id: os.environ/AWS_ACCESS_KEY_ID
aws_secret_access_key: os.environ/AWS_SECRET_ACCESS_KEY
aws_region_name: os.environ/AWS_REGION_NAME
- model_name: claude-haiku-4-5-20251001
litellm_params:
model: bedrock/global.anthropic.claude-haiku-4-5-20251001-v1:0
aws_access_key_id: os.environ/AWS_ACCESS_KEY_ID
aws_secret_access_key: os.environ/AWS_SECRET_ACCESS_KEY
aws_region_name: os.environ/aws_region_name
AWSアクセスキーを使用してBedrockを呼び出すので.envも設定しておきます。
AWS_REGION_NAME=us-east-1
AWS_ACCESS_KEY_ID=your-access-key-id
AWS_SECRET_ACCESS_KEY=your-secret-access-key
各種ファイルの設定が完了したらサービスの再起動を行います。
sudo systemctl restart litellm
Virtual Keyの作成
モデルの追加が終わったらモデル呼び出しの認証に使用するAPIキーを発行します。
LiteLLMのAdmin UIにアクセスしVirtual Keysから+ Create New Keyを選択します。
任意のKey Nameを設定し、Modelsで利用予定のモデルを選択します。
そのほかはデフォルトのままCreate Keyを押下しAPIキーを作成します。
発行されたAPIキーを控えておきます。
今回は設定しませんが、Virtual Key毎にMax Budget (USD)等も設定可能です。
これでLiteLLM側の設定は以上です。
Claude Codeの設定
続けてClaude Codeの設定を行います。
ドキュメントを参考に環境変数もしくは.claude/settings.jsonを設定します。
{
"env": {
"ANTHROPIC_AUTH_TOKEN": "sk-litellm-static-key",
"ANTHROPIC_BASE_URL": "https://litellm-server:4000",
"ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL": "claude-sonnet-4-5-20250929",
"ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL": "claude-haiku-4-5-20251001"
}
}
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN=sk-litellm-static-key
export ANTHROPIC_BASE_URL=https://litellm-server:4000
export ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL=claude-sonnet-4-5-20250929
export ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL=claude-haiku-4-5-20251001
Claude Codeの起動
各種設定が完了したので、Claude Codeを起動します。
API Usage Billingと表示されており、環境変数に設定した値も無事反映されていることがわかります。
早速モデルを呼び出してみると、何やらエラーが発生しています。
LiteLLMのGitHubで報告されている既知の問題（Issue #16679、#16718）に該当するようです。
以下の回避策で対応できるのでコマンドを実行してから、Claude Codeを起動しなおします。
rm -rf ~/.claude/statsig && claude
今度は問題なくレスポンスが返ってきました。
Admin UIのダッシュボードからも発行したAPIキーで利用費が発生していることがわかります。
Export DataからCSVをダウンロードすることで以下のようなデータが確認できるようです。
Date,Team,Team ID,Spend ($),Requests,Successful Requests,Failed Requests,Total Tokens,Prompt Tokens,Completion Tokens
2025-12-02,28c1b879-79fc-4178-904c-d7fdbb78ac20,28c1b879-79fc-4178-904c-d7fdbb78ac20,0.4790,107,42,65,215794,211560,4234
まとめ
今回はClaude CodeからLiteLLMを経由してAmazon BedrockのClaudeモデルを呼び出してみました。
既知のバグを踏む場面もありましたが、回避策を適用することで問題なく動作させることができました。
LiteLLMを使うことでVirtual Key毎の利用費上限設定やダッシュボードでの利用状況確認が可能になり、組織でのClaude Code運用に役立ちそうです。
どなたかの参考になれば幸いです。
