Claude Max 20xの週次上限は5xの何倍なのか実測してみた

Claude Max 20xの週次上限は5xの何倍なのか実測してみた

Claude Max 20xの非公開の週次上限は、Max 5xの何倍なのか。3アカウントのデータを使って検証した。
2026.08.20

Claude Max 20x(月額$200)は Max 5x(月額$100)の「4倍使える」と思って契約していないだろうか。私もそう思っていた。

公式に4倍と確認できるのは5時間セッション枠であり、週次上限の倍率は公表されていない。そこで筆者と友人の計3アカウントで週次上限を測定した。本記事では、その測定方法と結果を紹介する。

この記事について

【 対象読者 】

  • Max 5xとMax 20xのどちらを契約するか迷っている人
  • Claude Codeの週次上限に当たるほど利用している人
  • 「Max 20x」プランでは「Max 5x」プランの4倍使えると思っていた人(私を含む)

【 前提条件 】

  • 測定は、Claude Codeの週次上限が50%増量されていた2026年8月に実施
  • 対象は、筆者のMax 20xアカウント1つと、友人2人のMax 5xアカウント各1つ
  • 週次上限の公式値は非公開のため、/usageの消費率とローカルログから推定(測定方法と限界は本文で説明)

「20x」は何の20倍なのか

私が「Max 20xならMax 5xの4倍使える」と思った理由は、公式料金ページの表記にある。

日本語の料金カードには「Proの5倍または20倍の使用量の選択可能*」とあり、英語版にも「Choose 5x or 20x more usage than Pro*」と書かれている。しかし、ここでは「使用量」がどの期間の上限を指すのかまでは示されていない。末尾のアスタリスクに対応する注記も「利用上限が適用されます」とあるだけだ。

5xと20xの意味が具体的に説明されているのは、同じページを下へ進んだ先にあるFAQである。そこでは、Proと比較して各プランで利用できる量が増えるのは「5時間ごとのセッション」だと説明されている。

FAQには週次上限についての説明もあるが、各プランの上限値や、Max 5xとMax 20xの比率は公開されていない。

つまり、公式に4倍と確認できるのは5時間枠だけである。では、週次上限も同じように4倍なのだろうか。

かつて週次利用時間の目安は公表されていた

2025年7月28日、Anthropicは、同年8月28日から週次上限を導入すると発表した。当時の公式ヘルプには、1週間に利用できる時間として次の目安が掲載されていた。

プラン 月額 5時間枠の倍率 週次Sonnet 4 週次Opus 4
Pro $20 1x 40〜80時間
Max 5x $100 5x 140〜280時間 15〜35時間
Max 20x $200 20x 240〜480時間 24〜40時間

Max 20xとMax 5xを比べると、Sonnet 4は約1.7倍、Opus 4は中央値同士で約1.3倍である。5時間枠は4倍である一方、週次利用時間は約1.3〜1.7倍にとどまっていた。

ただし、これは固定された上限値ではなく、利用状況によって変わる時間の目安である。対象モデルも当時のSonnet 4とOpus 4であり、この数値を現在のプランへそのまま当てはめることはできない。

現在の公式ヘルプからは、この時間の目安自体が削除されている。現行プランの週次上限を比較できる公式値がないため、実際の利用データから推定することにした。

実測

/usageには週次上限の消費率、ローカルの~/.claude/projectsには各リクエストのトークン使用量が記録されている。そこで、両者を同じ期間で集計し、次の式で週次上限を推定した。

週次上限の推定値 = 測定区間の利用量 ÷(消費率の増加 ÷ 100)

ローカルログはmessage IDで重複を除外し、集計結果をccusageとも照合した。

測定には、筆者のMax 20xと、友人2人のMax 5xを使用した。友人Aはclaude.aiの利用がローカルログに残らないため補助データとし、Opusのみを利用していた友人Bを主な比較対象とした。

週次上限は1つの観測だけで決めず、次の3つの方法で推定した。

  • 3アカウントの自然利用をAPI定価へ換算
  • 友人Aの2時点の累積値を、claude.aiの利用分を考慮して補正
  • 友人BとMax 20xの処理構成が近い区間を比較

API定価を基礎に換算した週次上限は、測定方法によっておおよそ次の範囲となった。

プラン 推定された週次上限
Max 5x 約$1,000〜1,200相当
Max 20x 約$3,400〜3,900相当

これらは実際の請求額やAnthropicが公表した上限値ではなく、各プランの利用量を比較するための換算値である。利用モデルや処理構成によって金額は変わるため、倍率は同じ方法で求めたMax 5xとMax 20xを組み合わせて計算した。

3つの推定による倍率は約3.1〜3.9倍の範囲にあり、すべてに共通する範囲は約3.3〜3.7倍だった。

3つの推定方法と計算結果

集計時に共通して行った処理

ローカルのJSONLには、同じAPI呼び出しが複数回記録される場合がある。そこでmessage IDが同じ記録を重複排除し、モデル別の入力、出力、キャッシュ書き込み、キャッシュ読み取りを集計した。独自集計はccusageの同期間集計とも照合している。

また、同程度のAPI定価換算額を利用した測定では、Opusが$95.61で週次消費率4ポイント、Fable 5が$95.80で8ポイント進んだ。Fable 5は同じAPI定価換算額でも約2倍消費率が進むため、Max 20x側のFable 5利用分はこの差を補正した。

以下の金額は実際の請求額ではなく、異なるプランの利用量を同じ尺度で比較するための換算値である。

1. 3アカウントの自然利用をAPI定価で比較

まず、実験用の処理ではなく、3アカウントの通常利用だけをAPI定価で換算し、週次消費率100%まで外挿した。

アカウント プラン 推定された週次上限
筆者 Max 20x 約$3,680〜3,865相当
友人A Max 5x 約$997〜1,031相当
友人B Max 5x 約$1,118〜1,167相当

同じ方法で求めたMax 20xとMax 5xを組み合わせると、倍率は約3.15〜3.88倍となった。友人Aと友人Bで推定値が異なるため幅は広いが、中心は約3.5倍となる。

この方法は実際の利用状況に近い一方、API定価と内部の計量方法が一致するとは限らない。また、claude.aiや他の端末の利用はローカルログに残らない。

2. 友人Aの2時点の累積値から推定

友人Aでは、同じ週に2回データを取得できた。

測定時点 全モデルの週次消費率 Fable週次消費率 ローカルのAPI定価換算額
1回目 24% 5% $216.24
2回目 26% 7% $239.40

友人Aは同じ週にclaude.aiも利用していた。claude.aiの利用はローカルログには残らないが、Fable専用枠の消費率には反映される。この差を利用して、ローカル外の消費を補正した。

全モデルの週次上限をW、全モデルの消費率をu、Fableの消費率をf、ローカルで集計した全モデルの利用量をm、そのうちFableの利用量をmFとすると、補正後の上限は次の式で求められる。

W = (m - mF) ÷ (u - f ÷ 2)

処理別の内部計量と整数表示の幅を変えて感度分析すると、倍率の中央値は3.58倍となった。計算した全域は3.01〜4.30倍で、その中央80%は3.28〜3.91倍だった。

これは統計的な信頼区間ではなく、設定した重みと整数表示の組み合わせを並べた結果である。また、claude.aiの利用がFable専用枠へ同じ規則で反映されることを前提としている。

3. 友人Bと処理構成の近い区間を比較

友人BはOpusのみを利用しており、Fable週次消費率は0%だった。claude.aiや他の端末からも利用していないため、3アカウントの中でローカルログの取りこぼしが最も少ない。

友人Bの週次消費率が10%だった時点と、Max 20xで消費率が正確に3ポイント進んだ区間を比較した。

項目 友人B(Max 5x) 筆者(Max 20x)
比較用換算額 $117.36 約$103.3
出力 15.5% 17.0%
キャッシュ書き込み 36.8% 42.7%
キャッシュ読み取り 47.7% 40.3%

処理構成は近いが、友人Bの方がキャッシュ読み取りの割合が7.4ポイント高い。

Max 20xの複数区間を使った感度分析では、キャッシュ読み取りの重みをAPI定価の0〜0.12倍とした場合に観測値が整合した。キャッシュ読み取りの重みを小さくすると、その割合が高いMax 5x側の実質的な消費量がより大きく減るため、Max 20xとの倍率は単純なAPI定価換算より上昇する。

/usageの10%表示を切り捨てと解釈した場合は、中心値が約3.5倍、計算範囲が約3.26〜3.69倍となった。四捨五入と解釈した場合は、中心値が約3.3倍、計算範囲が約3.10〜3.52倍となった。両方を合わせた範囲は約3.10〜3.69倍である。

ただし、キャッシュ読み取りの重みは限られたMax 20xの測定区間から推定したものであり、内部仕様を直接確認した値ではない。また、Max 5xとMax 20xで同じ重みが使われていることも未確認である。

3つの結果をどう解釈したか

3つの推定経路は、使用するアカウント、データの切り方、補正方法、弱点がそれぞれ異なる。一方で、友人Aと友人Bの計算はMax 20x側の内部計量に関する推定を一部共有しており、完全に独立した検証ではない。

それでも、自然利用による推定の中心は約3.5倍、友人Aの中央値は3.58倍、友人Bとの比較では表示方法に応じて約3.3〜3.5倍となった。異なる推定経路の代表値が3倍台半ばに集まったことから、全体を表す概数として約3.5倍を採用した。

結論

測定方法の異なる3つの推定は、いずれも約3.1〜3.9倍の範囲となり、その重なりは約3.3〜3.7倍だった。この重なりの中心から、今回の測定では、Max 20xの週次上限はMax 5xのおよそ3.5倍だったと考えるのが妥当である。

ただし、この範囲は統計的な信頼区間ではなく、非公開の内部計量やローカルログに残らない利用について、複数の条件を置いて計算した結果である。利用モデルや処理構成によって変わり得るため、今回の測定条件に基づく推定値として扱う必要がある。

参考URL

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