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[Claude] TeamからEnterpriseにしたときの料金を試算したい
こんにちは、まるとです。今回もClaudeの組織向けプランの話です。
現在、Claudeは組織向けにTeamプランとEnterpriseプランの2種類が提供されています。
Enterpriseの方が、SCIMによるユーザプロビジョニングができたり、監査ログやCompliance APIが使えたりと機能面で色々と優れていますが、Teamは個人プラン(Free/Pro/Max)のように基本機能は定額で、Enterpriseはトークン使用量に応じた従量課金という料金形態に違いがあります。
TeamからEnterpriseにしたとき、従量課金がどのくらいになるのか、というのを試算したいケースがあるのではないでしょうか。
自分も個人でTeamプランを使っていますが、どのくらい変わるのか気になったことがあります。
...ということで今回は試算してみましょう。
先に結論
- アナリティクスの支出レポートをエクスポートから各ユーザーのトークン使用量を取得する
- 取得したデータを元に利用料金を試算する
Enterpriseの料金形態
料金プランにも記載がありますが、Enterpriseは1人あたり月額20USD+API料金となっています。
また、最小20ユーザで年間契約、という形態となるため、20ユーザ * 20 USD * 12ヶ月 = 4,800 USD + 税が最低料金で、ここにトークン使用料金が乗ってくる形になります。
API料金(従量課金となるトークン使用料金)はClaude Platform Docsに記載があります。
難しいところが単純な入力、出力だけでなくキャッシュ書き込みやヒットなどの料金を考慮しないといけないところです。
そもそもトークン使用量ってどうやって取るのか、という話もあります。
トークン使用量の取得方法
以前はAPIとかClaude Codeがローカルに保持しているデータを見に行く必要があったのですが、今はClaude組織のオーナー権限以上でアナリティクスという機能にアクセスができるようになっています。

アナリティクスの中の「すべてのアクティビティ」ページ内「使用量」横に「支出レポートをエクスポート」というボタンがあり、こちらをクリックすると期間を指定してCSVでデータをダウンロードできます。


ここでエクスポートできるデータは、実はかなり細かく取得ができるようになっており、以下のようなデータがとれます。
- ユーザ毎の製品別/モデル別の利用トークン量
- 入力/出力トークン数
- キャッシュの読み書き数
- Web検索数
実際にエクスポートしたもの↓(表示上小さくなると思うので、右クリックなどで画像を新規タブで開いてみてください)

これらのデータをAPI利用料に沿って合わせることで従量課金部分を計算できます。
試算の仕方
まず、各列に対する説明です。
| 列名 | 説明 |
|---|---|
| user_email | 利用したユーザーのメールアドレス |
| account_uuid | アカウントのUUID |
| product | 利用製品(Chat、ClaudeCode、Cowork、OfficeAgentsなど) |
| model | 利用したモデル名 |
| total_requests | リクエスト数。Claudeへの個別API呼び出し回数 |
| total_prompt_tokens | プロンプトトークン数。入力側で消費したトークン |
| total_completion_tokens | 完了トークン数。Claudeが生成した応答トークン数 |
| total_net_spend_usd | クレジットやプランによる減額適用後の追加機能利用に関する支出額 |
| total_gross_spend_usd | 割引・クレジット適用前のWeb検索など追加機能利用コスト |
| user_id | ユーザーの内部ID |
| total_uncached_input_tokens | キャッシュされていない入力トークン数 |
| total_cache_read_tokens | キャッシュから読み込んだトークン数 |
| total_cache_write_5m_tokens | 5分間キャッシュへの書き込みトークン数 |
| total_cache_write_1h_tokens | 1時間キャッシュへの書き込みトークン数 |
| total_web_search_count | Web検索の実行回数 |
| slack_channel_id | 利用元のSlackチャンネルID(Claude in Slack利用時など) |
つまり、API利用料金の算出には以下の計算式となります。
| 料金種別 | 計算式 |
|---|---|
| Base Input Tokens | total_uncached_input_tokens * Base Input Tokens単価 / 1000000 |
| 5m Cache Writes | total_cache_write_5m_tokens * 5m Cache Writes単価 / 1000000 |
| 1h Cache Writes | total_cache_write_1h_tokens * 1h Cache Writes単価 / 1000000 |
| Cache Hits & Refreshes | total_cache_read_tokens * Cache Hits & Refreshes単価 / 1000000 |
| Output Tokens | total_completion_tokens * Output Tokens単価 / 1000000 |
※単価はMTokで100万トークン単位となっているため、1000000で割っています。
例えば、以下の列があったとします。
| 列名 | 値 |
|---|---|
| user_email | メアド |
| account_uuid | UUID |
| product | Claude Code |
| model | claude-opus-4-8 |
| total_requests | 1061 |
| total_prompt_tokens | 123051872 |
| total_completion_tokens | 838555 |
| total_net_spend_usd | 0 |
| total_gross_spend_usd | 0 |
| user_id | 内部ユーザID |
| total_uncached_input_tokens | 309384 |
| total_cache_read_tokens | 116828666 |
| total_cache_write_5m_tokens | 2965719 |
| total_cache_write_1h_tokens | 2948103 |
| total_web_search_count | 0 |
| slack_channel_id |
これを先ほどの計算式に当てはめていきます。(値は下2桁まで丸めています)
また、model列に合わせて、単価を変更します。
| 料金種別 | 計算式 |
|---|---|
| Base Input Tokens | 309384 * 5 / 1000000 = 1.55USD |
| 5m Cache Writes | 2965719 * 6.25 / 1000000 = 18.54USD |
| 1h Cache Writes | 2948103 * 10 / 1000000 = 29.48USD |
| Cache Hits & Refreshes | 116828666 * 0.5 / 1000000 = 58.41USD |
| Output Tokens | 838555 * 25 / 1000000 = 20.96USD |
| 合計 | 128.94USD |
また、今回はtotal_web_search_countの値が0となっているため、上記には入れていませんが、Web検索は1,000件あたり10USD(0.01 USD/件)発生します。
そのため、必要に応じて計算に入れる必要があります。
これでおおよその従量課金の金額が算出できます。
実際にはツール利用など様々な考慮点がでてくるため、あくまでも概算、ではありますが、この計算方法を利用することで結構精度高く算出できます。
なお、このように計算式を導けるため、プログラム的にも処理ができます。
(画像はCoworkを使いながら作った算出ツールの例)

終わりに
アナリティクスから結構細かな情報が得られるため、どのくらいのトークン利用料になるのか算出できることが確認できました。
また、エクスポートしたデータには製品やモデル別の情報も含まれていたため、誰がどのツールをよく使っているのかも調べることができます。
ぜひ、従量課金となったときにどのくらいになるのだろう?どのモデルや製品をどれくらい使っているのだろう?と思ったら、アナリティクスから支出レポートを確認してみてください。
以上、まるとでした。








