
【非エンジニアのためのClaude/ClaudeCodeシリーズ 】 Anthropic公式の"salesプラグイン"全部試してみた
はじめに
こんにちは。クラスメソッドで営業をしている山住と申します。
クラスメソッドでは、エンジニアだけでなく営業やバックオフィス業務に携わるメンバーも生成AIを活用して業務効率化を進めています。
毎日目まぐるしく登場するアップデート情報をキャッチアップして、自分たちの業務へ取り込んでいます。
その中でもClaudeを使う社員が特に増えてきています。私自身も、少し前まではGoogle Workspace内でGeminiをメインに使っておりましたが、最近はClaudeがメインとなりつつあります。Claude、できることがだいぶ増えてます。
本日は、そんなClaude上で使える営業職向けの機能群 Salesプラグイン をご紹介いたします。
各機能について、フロントで営業活動を行っている私が使ってみてどうだったかというレビューもあわせてご紹介します。
Claudeの "Salesプラグイン" とは?
プラグインを使い始めるには?
Salesプラグインは、Claudeデスクトップアプリの「Coworkモード」で使えるAnthropicの営業支援プラグインです。
インストールは簡単です。下記のいずれかの方法でインストールができます。
- Claudeのデスクトップアプリをインストールした状態で、 Claude公式サイト からプラグインをインストール
- ClaudeのデスクトップアプリのCoworkの画面の「新しいタスク」画面の"+"ボタンから「プラグイン」>「プラグインを追加」

⇧ここから追加できます。
プラグイン機能については、「Anthropic & Partner」(Anthropic公式または、SalesForceなどのパートナーが作成したプラグイン集)から追加する方法と、一般ユーザーが作成したものをGitHubやマーケットプレイスから追加する方法があります。
今回紹介するSalesプラグインはAnthropicが公式に作成したものです。
公式以外のプラグインについては、動作の検証がされていないものも含まれているかもしれないので、利用する際は注意が必要です。
私はまだAnthropic公式のものしか使用していません。
プラグインの中身
「Salesプラグイン」は、「営業職が使って便利な機能の詰め合わせ」だと思うとイメージがしやすいかもしれません。
プラグインは9つのSkillsで構成されています。
(プラグインがリリースされた当初は 6つのSkillsと3つのCommands という構成でしたが、先日プラグインのバージョンアップがあり、全てSkillsに統合されました。)
Skills(スキル)とは
ユーザーとClaudeの会話のなかで自動的にトリガーされる機能です。例えば「○○社を調べて」と話しかけると、Claudeが「この場合はあのスキルを使うんだな!」と判断し、適切なスキルを起動してくれます。/コマンドで明示的に呼び出すこともできます。
Skillsの一覧や各Skillの中身はカスタマイズ画面から確認ができます。編集もできます。Claudeと対話してClaudeに編集してもらうこともできますし、自分で直接Markdownファイルを編集することもできます。

⇧こんな風に各Skillの内容を確認できます。
コネクタを使用してCRM(SalesForce、HubSpotなど)、カレンダー、メール、Slackなどの外部ツールと連携することもできます。
Salesプラグインでデフォルトで準備されているコネクタはこちら。

各ツールの権限を管理できます。読み取り権限しか与えないのか、書き込み権限まで与えてしまうのかをサービスごと・機能ごとに設定できます。これはGoogle Calendarの例です。
連携すれば機能が大幅に強化されますが、とりあえずは外部サービスの連携なしでも問題ありません。
Skillsは後からカスタマイズすることも可能です。「よくわからない!」という場合は、まずはデフォルトのまま単体で試してみて、必要に応じてカスタマイズするというアプローチが良いかと思います。
全9機能のご紹介
ここからは全機能を実際の使用感とともに紹介していきます。
1. Account Research(企業調査)
「○○株式会社を調べて」と伝えるだけで、以下の情報を一括で取得してくれます。
- 企業概要(事業内容、規模、業界)
- 最新ニュース(資金調達、M&A、経営陣の異動など)
- 採用動向(=どういった人材を求めているのか、拡大傾向なのか、など)
- キーパーソン情報(経営陣、意思決定者)
- 製品・サービスの概要
実際にやってみます。「クラスメソッド株式会社について調べて」と指示します。

チャット欄の下の方に出ているのは作業フォルダ名です。今回のブログ執筆用のフォルダを指定しました。フォルダを指定することで、このセッションで作成されるファイルをここにまとめさせることができます。
他に参照させるべき情報がある場合も、このフォルダに入れておけばOKです。

たった一行指示しただけですが、右の「進行状況」にある通り、作業の計画を立ててリサーチを進めてくれます。
私はHubSpotのコネクタを有効にしているのでHubSpotへの確認も入ってますが、今回はWeb検索のみでリサーチを進めてもらいます。Claudeが作業してる横から「コネクタは使わずWeb検索だけでお願い」と指示すればOKです。
ものの数分でリサーチが完了しました。5分もかかっていないと思います。

作成されたアカウントリサーチレポートはこちら。
# Research: クラスメソッド株式会社(Classmethod, Inc.)
**Generated:** 2026年3月16日 **Sources:** Web Search
---
## Quick Take
クラスメソッドは日本最大級のAWSプレミアパートナーであり、クラウド総合支援・データ活用・生成AIを中心に急成長を続けるSIer。売上高は2025年度に950億円を突破し、グローバル展開(ドイツ、カナダ、インド、韓国、マレーシア等)も加速中。直近ではAnthropic社とのリセラー契約やdbt Labs公式トレーニングパートナー認定など、AIとデータ領域でのパートナーシップ拡大が顕著。
---
## Company Profile
|Field|Value|
|---|---|
|**会社名**|クラスメソッド株式会社|
|**Website**|[https://classmethod.jp/](https://classmethod.jp/)|
|**業種**|システムインテグレータ(SIer)/ クラウドコンサルティング|
|**従業員数**|単体 560名 / グループ全体 840名(2025年10月時点)|
|**本社**|東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー26F|
|**設立**|2004年7月7日|
|**資本金**|1億円|
|**売上高**|950億5,600万円(2025年度)|
|**代表者**|横田 聡|
|**平均年齢**|37.5歳|
### What They Do
企業向けにAWS・Google Cloud等のクラウド総合支援、データ分析基盤構築、生成AIコンサルティング、アプリケーション開発(LINE/iOS等)、SaaS導入支援を提供。直取引で業界・規模問わず4,000社以上の支援実績を持つ。技術ブログ「DevelopersIO」は30,000本以上の記事を公開し、技術コミュニティへの貢献でも知られる。
### 売上高推移
|年度|売上高|
|---|---|
|2019年度|74億円|
|2020年度|131億円|
|2021年度|216億円|
|2022年度|304億円|
|2023年度|427億円|
|2024年度|590億円|
|2025年度|**950億円**|
→ 過去6年間で約13倍の急成長
---
## Recent News(直近90日)
- **Anthropic社とリセラー契約を締結**(2026年3月2日)— Amazon Bedrock経由でのClaude再販が可能に。エンタープライズ企業の生成AI活用を推進。
- **日本初のdbt Labs公式トレーニングパートナー認定を取得**(2026年3月10日)— データ活用基盤支援の強化。
- **マレーシア・クアラルンプールオフィス開設**(2026年1月)— グローバル展開のさらなる加速。
- **Google Cloud Partner Top Engineer 2026受賞**(2026年1月)— 5名のエンジニアが受賞。マルチクラウド対応力の証明。
- **Classmethod Showcase開催発表**(2026年2月)— データ活用を事例で学ぶオンラインカンファレンス。
---
## Hiring Signals(採用動向)
- **87件の求人**を公式キャリア採用サイトで公開(2025年1月時点)
- 主な募集領域:プロジェクトマネージャー、エンタープライズマイグレーション、Google Cloudデータ分析、セールス/カスタマーサクセス、事業企画/マーケティング
- **新卒採用**もマイナビ2027で展開中
- 成長指標:年間売上が前年度比60%増のペースで、積極採用が続いていると推察
---
## Key People
### 横田 聡 — 代表取締役社長
|Field|Detail|
|---|---|
|**役職**|代表取締役|
|**備考**|クラスメソッド創業者。AWS関連事業を日本トップクラスに育て上げた|
---
## グループ会社
|会社名|概要|
|---|---|
|**プリズマティクス株式会社**|EC/CRM基盤|
|**ネクストモード株式会社**|SaaS導入支援|
|**クラスメソッドオペレーションズ株式会社**|運用支援(旧アノテーション、2025年12月社名変更)|
|**プロパゲート株式会社**|—|
|**アンダースコア株式会社**|—|
|**クラスメソッドテクノロジーズ株式会社**|—|
---
## 受賞歴・パートナーシップ
### AWS関連
- ✅ **SI Partner of the Year – GLOBAL**(2022)— グローバル最優秀SIパートナー
- ✅ **SI Partner of the Year – APJ**(2023)— アジア太平洋最優秀
- ✅ **Education Consulting Partner of the Year – Global**(2024)
- ✅ **Consulting Partner of the Year – Japan**(2025)
- ✅ **AWS生成AIイノベーションセンター PIA**に日本企業初参画(2025年11月)
- ✅ AWS生成AIコンピテンシー取得(2025年6月)
- ✅ AWSプレミアティアサービスパートナー(2015年以降継続)
- ✅ 3,500以上のAWS認定資格保有
### その他
- ✅ LINEヤフー Partner Award 2025「Best LINEミニアプリ Award」
- ✅ Snowflake「Rising Star Partner of the Year」
- ✅ 三菱UFJ銀行DX支援スキーム参画
---
## 事業領域
|サービス|概要|
|---|---|
|**クラウド総合支援**|AWS/GCPの設計・構築・運用・移行(5,000件以上、35,000+AWSアカウント管理)|
|**データ活用基盤構築**|Snowflake、dbt、Redshift等を活用したデータ分析環境の構築|
|**生成AIコンサルティング**|Anthropic Claude、Amazon Bedrockを活用したAI導入支援|
|**アプリ開発**|LINE、iOS等のアプリケーション企画・開発|
|**SaaS導入支援**|各種SaaSの導入・活用コンサルティング|
|**EC/CRM基盤**|プリズマティクスによるEC・CRMシステム構築|
---
## 主要クライアント(公開情報)
Honda、資生堂、サントリー、カプコン、スシローなど大手企業を多数支援
---
## グローバル拠点
東京(本社)、大阪、福岡、札幌、ベルリン(ドイツ)、バンクーバー(カナダ)、バンガロール(インド)、ソウル(韓国)、クアラルンプール(マレーシア/2026年1月〜)
---
## Sources
- [クラスメソッド 会社情報](https://classmethod.jp/company/)
- [ニュース・プレスリリース](https://classmethod.jp/news/)
- [Anthropicリセラー契約プレスリリース](https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000441.000014901.html)
- [キャリア採用サイト](https://careers.classmethod.jp/)
- [数字でわかるクラスメソッド](https://careers.classmethod.jp/feature/number/)
- [Classmethod English Overview](https://classmethod.jp/english/company-overview/)
- [AWS GenAIIC参画ニュース](https://classmethod.jp/english/news/251114-aws-genaiic/)
- [NIKKEI COMPASS](https://www.nikkei.com/compass/company/wU1tFWw1jHpYU7A5YHQ8Lq)
コーポレートサイト、ニュースサイトなど複数のソースを自分で行き来していた企業調査が数分で終わります。情報ソースもリンク付きで記載してくれています。「これどっから取ってきた情報?」という記載があってもすぐソースを調べられます。
特に指示していませんが、「直近90日のニュース」をピックアップしてきてくれているのもいいですね。あと、外部の求人サイトなんかも見に行ってくれているようです。すごい。
「まずは概要をざっと知りたい」というレベルであればこのSkillで十分かなと思いました。私は、「まずは全体像を見てから気になるところがあれば深掘りする」という使い方をしています。
もっと詳細なレポートが欲しいという場合は Gemini の DeepResearch など別のディープリサーチ系のサービスを使う、もしくはSkillをカスタマイズするというような使い方になるかと思います。
2. Call Prep(商談準備)
「○○社との打ち合わせの準備をして」と伝えると、以下のような商談準備資料を生成してくれます。
- アカウントの概要と背景
- 出席者の情報とそれぞれの関心事
- 想定アジェンダ
- ディスカバリー質問の候補
- 商談の進め方の提案
実際にやってみましょう。Coworkの「新しいタスク」の画面から、/call-prep とだけ入力してセッションを開始すると、以下のように質問されます。今回は「会社名を入力する」でやってみましょう。

色々聞かれます。「ディスカバリー」にしましょうか。

まだ聞かれます。丁寧ですね。会社名と参加者名を聞かれたので、「クラスメソッド株式会社 代表取締役社長 横田聡」と回答してみました。

的外れなものを作らないために、「どういうフェーズの商談なのか」「誰と会うのか」「何を達成したいのか」を事前に確認した上で作業を進めてくれます。ありがたいですね。
出来上がったものがこちら。
Call Prep: クラスメソッド株式会社
**ミーティング:** ディスカバリー(初回商談) **参加者:** 横田 聡(代表取締役社長) **あなたのゴール:** 課題・ニーズの把握
---
## アカウントスナップショット
|項目|内容|
|---|---|
|**会社名**|クラスメソッド株式会社|
|**設立**|2004年7月7日|
|**代表**|横田 聡|
|**業種**|クラウドインテグレーション・技術コンサルティング|
|**従業員数**|単体520名 / グループ820名(2025年7月時点)|
|**売上高**|約950億円(2025年6月期)|
|**資本金**|1億円(100%自己資本)|
|**本社**|東京都千代田区|
|**ドメイン**|classmethod.jp|
|**ステータス**|新規プロスペクト|
---
## 会社概要
クラスメソッドは日本最大級のクラウドインテグレーターで、AWS、データ分析、生成AI、モバイル開発を中心とした技術支援を事業会社向けに提供しています。「すべての人々の創造活動に貢献し続ける」を企業理念に掲げ、累計5,000社超・35,000以上のAWSアカウントを支援してきた実績があります。
主要サービスは「クラスメソッドメンバーズ」(AWS総合支援サービス、24時間365日体制)で、ストック型ビジネスモデルが売上の大部分を占めます。また、技術ブログ「DevelopersIO」(50,000記事超)による情報発信で技術コミュニティでの高い認知度を誇ります。
### グローバル展開
- ドイツ・ベルリン(2016年〜)
- カナダ
- インド
- 韓国
- **マレーシア・クアラルンプール(2026年1月 新設)**
---
## 横田 聡 社長について
### プロフィール
- **役職:** 代表取締役社長(創業者)
- **年齢:** 40代後半(2004年創業時26歳)
- **経歴:** 家電量販店店員 → ITベンチャー → 技術研修講師(月200万円の売上) → 2004年にクラスメソッドを300万円の自己資本で創業
- **特徴:** 技術者出身の経営者。VCからの出資を一切受けず、「身の丈経営」を信条とする
### 経営スタイル
- **100%自己資本経営** — 外部からの資金調達なし
- **ストック型ビジネス重視** — 大型調達や大量雇用をしない堅実な成長
- **技術コミュニティ重視** — DevelopersIOブログを経営の柱に据える
- **創業メンバーが15年以上在籍** — 「友人3人を誘って4人でスタート、今も全員在籍」
### トーキングポイント
- 「身の丈経営で売上950億円まで成長」という経営哲学への敬意
- DevelopersIOの技術コミュニティへの貢献について
- 2004年の創業から20年超、100%自己資本を貫く姿勢
---
## 最新ニュース(2025〜2026年)
### 2026年の注目トピック
|日付|ニュース|商談への示唆|
|---|---|---|
|**2026年3月**|**Anthropic社とリセラー契約を締結**(Amazon Bedrock経由の再販も可能に)|生成AI領域への本格参入。Anthropic/Claudeの活用ニーズが高い可能性|
|**2026年3月**|dbt Labs公式トレーニングパートナー認定取得(日本初)|データ分析基盤の強化に注力中|
|**2026年1月**|マレーシア・クアラルンプールにオフィス開設|グローバル展開を加速中|
|**2026年1月**|「グロースパック for LINE」機能拡充|自社サービスも積極的に展開|
### 2025年の主な実績
|実績|詳細|
|---|---|
|**AWS Partner Award**|「Consulting Partner of the Year – Japan」受賞(2025年5月)|
|**AWS Generative AI Innovation Center**|日本初のPartner Innovation Alliance参加企業に選出|
|**AI駆動開発コンソーシアム**|共同設立(取締役 大橋力丈氏が発起人)|
|**Snowflake**|「Rising Star Partner of the Year」受賞|
|**三菱UFJ銀行**|「DX支援スキーム」に参画、中堅・中小企業のDX推進を支援|
---
## 推奨アジェンダ
### 1. オープニング(5分)
- 横田社長の経歴と「身の丈経営」への敬意を示す
- Anthropic社とのリセラー契約締結など、最近の動きに触れる
- ミーティングの目的と時間配分を確認
### 2. 現状の理解(15分)
- クラスメソッドとして今、最も注力している事業領域は?
- 生成AI関連の取り組み(Anthropicリセラー契約後の展開)
- グローバル展開の方向性と課題
### 3. 課題・ニーズのヒアリング(15分)
- 現在感じている経営上の課題や、成長のボトルネック
- 技術的なチャレンジや人材面での課題
- 「こういうものがあれば」という理想像
### 4. ネクストステップ(5分)
- 次回のアクションを明確にする
- 社内の他のステークホルダーへの展開可能性を確認
---
## ディスカバリー質問
相手の状況を深く理解するための質問リスト:
### 事業全体
1. 「売上950億円規模に成長されましたが、次の成長フェーズとしてどのような領域に注力されていますか?」
2. 「AWSに加えて、Anthropicとのリセラー契約やdbt Labs認定など、パートナーシップを拡大されていますが、この戦略の背景にある考えは?」
### 課題・ペイン
3. 「グループ820名規模になられて、組織としてのチャレンジはどのようなものがありますか?」
4. 「グローバル6拠点に拡大されていますが、海外展開で特に感じている課題は?」
### 意思決定プロセス
5. 「新しいサービスやツールの導入を検討される際、どのようなプロセスで進められますか?」
6. 「技術選定において、横田社長が特に重視されるポイントは?」
### 成功の定義
7. 「今後1〜2年で『これを実現できたら大きい』と考えていることは何ですか?」
---
## 想定される反論・懸念
|懸念|対応策|
|---|---|
|「自社で技術力があるので外部は不要」|クラスメソッドの技術力を尊重した上で、補完的な価値(専門性の深さ・スピード・リソース)を提示|
|「身の丈経営なのでコストに慎重」|ROIを明確にし、ストック型ビジネスとの相性を強調。段階的な導入を提案|
|「既存パートナーとの関係がある」|競合ではなく補完関係としてのポジショニングを明確に|
|「今は忙しい・タイミングではない」|Anthropic契約やグローバル展開など、今だからこそのタイミングを示す|
---
## ミーティング後のアクション
- 商談メモを記録(`/call-summary` を実行)
- フォローアップメールのドラフト作成
- CRMにコンタクト・商談情報を更新
- 社内関係者への共有サマリーを作成
最初に紹介した Account Research と似ていますが、こちらは「商談準備」に特化した出力になります。単なる企業情報ではなく、「この商談でどう話を進めるか」という観点で情報をまとめてくれます。
今回はクラスメソッドの代表の横田を商談相手と仮定して作成してもらいました。弊社の横田へ営業する予定のある方はぜひ参考にしていただければと思います。
今回の例では、「こちらがどういう商材を扱っていて何を提案したいのか」という情報を一切与えていません。そのため、一般論レベルのやや薄めなアウトプットになっている感が否めません。が、「自社にどのような商材があって、この商談でどういうゴールを目指すのか」をきちんとインプットしてあげると、アウトプットの質が向上すると思います。
今のところ私はあまりこの機能は使っていないのですが、このブログを書きながら、「Account Researchじゃなくて、こっちで良くね?」と思えてきました。前者以上に、「実際に商談で何を話すか」をベースに顧客の基本的な情報や最近のニュースをリサーチしてくれるのが良いと思いました。現時点の使い方でも、アイスブレイクのネタづくりレベルであれば使えるかなと思います。
もう少しインプット情報を充実させたりして、芯を食った使い方ができるよういろいろ試してみようと思います。
3. Daily Briefing(1日の始まりを整理)
「今日の予定を教えて」と聞くと、連携している各種サービス(メール、カレンダー、CRMなど)を見て、その日の商談予定、優先タスク、パイプラインの変動などを整理したブリーフィングを生成してくれます。
私の場合(Gmail , Google Calendar , HubSpotのコネクタを有効にして)、以下のようなトピックで情報をまとめてくれました。
- 本日の最優先事項
- 本日の数字(今月クローズ予定の案件数、本日の会議数、未完了タスク数)
- 本日の会議(何時に何のMTGが入っているか、参加者は誰か、内容の簡単なサマリ。GoogleCalender情報)
- パイプライン注目案件(今月末クローズ予定の重要度が高い案件の一覧)
- メール確認状況(返信が必要なメールがあるか)
- 今日やるべきこと
が、私はメールやカレンダーを確認することにそんなに苦労していないので、あまり使っていません。
ハンドリングする案件が多くなりがちなので、HubSpotのパイプライン管理(「3月クローズ予定の案件がこれだけあります」といった内容)は全体を俯瞰するために有用だと思いました。
4. Draft Outreach ― パーソナライズされたメールを自動生成
「○○さんにメールを書いて」と伝えると、まず相手のことをWeb検索でリサーチしてから、パーソナライズされたメール文面を生成してくれます。
テンプレ感のない、相手の状況に合わせた文面を書いてくれます。たとえば、相手の会社が最近リリースした新サービスに触れつつ自社ソリューションとの接点を提案する、といった具合です。
が、メールの文面を考えることにあまり苦労していないので、私はあまり使っていません。
新規開拓・アウトバウンドコールを数多く行う営業の方には有効だと思います。
5. Competitive Intelligence(競合比較)
自社名と商材を入力すると、競合比較マトリクスをHTML形式で自動生成してくれます。
出力には以下のような内容が含まれます。
- 機能比較マトリクス
- 差別化ポイント
- 競合の最近のリリースや動向
- セールストークトラック(こう聞かれたらこう返す)
- 地雷質問への対策
もろに他社の名前が出てしまうのでこのブログでサンプルを公開することはできませんが、「クラスメソッド株式会社」と入力すると、一撃でそれなりの見栄えのHTMLの比較表を作成してくれます。

(かろうじて出せる部分。実際は、「クラスメソッド」の右に他社を選択できるボタンがあります。上記の画像では、黒ベタで塗りつぶしています。それなりの見栄えのHTMLを一撃で作成してくれる、ということを見ていただけますと幸いです。)
5社ほど競合を出して、それぞれに対して「A社に勝つパターン」「B社に勝つパターン」を出してくれます。「競合の名前が出た時にどうトークすべきか」や「ランドマイン(相手の弱みを引き出す質問)」、「想定される反論と対処法」も出してくれます。
こちらも、そのまま使うとWeb検索をベースとしたアウトプットになるので、一般論的な(つまり、やや薄い)内容になりがちではあります。
今回はクラスメソッド自社をベースに作りましたが、顧客企業の競合にどのようなプレイヤーがいて、各社どういった点に強みがあるのか?を調べるという使い方も面白いかもしれません。
上で紹介した Account-research , Call-prep に加えて、競合情報も知りたいという場合にはこちらの機能も使えると思います。
6. Create an Asset ― 提案資料の叩き台を瞬時に作成
顧客向けのランディングページ、ワンページャー、提案デッキ、ワークフローデモなどのセールスアセットを生成してくれます。顧客の課題やターゲットを伝えると、それに合わせたカスタム資料を作ってくれます。

こんな感じのランディングページをすぐに作ってくれます。
先ほどの競合バトルカードのように、それなりの見栄えのものを一撃で作成してくれますが、当然ながらデフォルトでは自社のロゴや会社のデザインレギュレーションなどは全く適用されませんので、そのまま外部公開できるレベルではないかなと思います。
また、このSkill単体ではHTMLでのアウトプットしかできません。営業資料というとパワーポイントのスライドが欲しいところですが、パワーポイントを生成させるためには、別途pptxを扱うためのSkillを入れる必要があります。こちらもAnthropicが公式に配布しているので、簡単にインストールできます。(pptxスキルについてはsalesプラグインに含まれませんので、この記事では詳しく紹介しません。)
資料を作るにあたっての最初の叩き台や社内ディスカッション用途としては使えるかなと思います。
7. /call-summary(議事録・サマリ・フォローアップメールを作成)
/call-summary のコマンドで起動し、商談メモやテキストを貼り付けると、以下を自動生成してくれます。
個人的に、かなり使えそうだと思っている機能です。
- 構造化された議事録(誰が何を言ったか)
- アクションアイテムの抽出(担当者・期限付き)
- フォローアップメールのドラフト
- 社内向けサマリー
詳細な議事録に加えて、「優先テーマ」「新規提案の機会」「アクションアイテム」を書き出してくれます。読みやすく、網羅的な議事録になっているように思います。さらにこれに加えてフォローアップメールのドラフトも作成してくれます。ネクストアクションを抜け漏れなく整理ができ、すぐに次のアクションに移れるのがいいですね。
インプット情報としては、手入力した走り書きのメモでも、Geminiなどの文字起こしデータでもOKです。
(別途、Whisperなどの音声認識モデルを入れれば録音した音声データからも議事録作成可能です。試しにやってみたところ、かなり時間がかかりました・・・。
音声データの取り扱いについては、以下の記事が詳しいです。
生成AIを活用した議事録作成ツールは今たくさんありますが、カスタマイズなしでパッとClaude上でできるのは便利だと思いました。
GmailやCRM連携をすれば、Claudeデスクトップアプリ上からメールの送信やCRMへのアクティビティやタスクの登録もできるようになるようです。
私はまだ使っていませんが、更なる自動化をしたい方はぜひチャレンジいただければと思います。(※各社のポリシーに従って、各システム管理者に確認した上で進めましょう!)
8. /pipeline-review ― パイプラインの健全性チェック
/pipeline-review で起動し、パイプラインデータ(CSVアップロードまたはCRM連携)を渡すと、以下を分析してくれます。
(※CRM連携を使う場合はMCPなどでの連携が必要です。)
- パイプラインの健全性スコア
- 案件の優先順位付け
- リスクフラグ(停滞案件、クローズ日超過など)
- 週次アクションプラン
クラスメソッドでは案件管理にHubSpotを使っているので、HubSpotの「取引」情報をベースにレビューをしてくれました。
単純な集計だけでなく、全体を100点満点で採点してくれるのが特に面白いなと思いました。「そもそものデータ品質に問題がある。金額やクローズ日が入力されていない案件がこれだけある」など指摘され、背筋が伸びる思いです。営業の皆さん、案件情報はきちんと入力しましょうね。
優先度が高い案件&直近のアクションプランも提示してくれます。
非常に便利な機能ですが、元になる案件情報が正しく入力されていなければ、効果的なデータ分析になりません。まずは正しいデータを登録するところから始めましょう。(自戒を込めて)
9. /forecast ― 売上予測を自動生成
/forecast で起動し、パイプラインデータとクォータ(目標)を渡すと、以下を生成してくれます。
- 加重予測(確度ベース)
- ベスト/標準/ワーストの3シナリオ
- コミット vs. アップサイドの内訳
- ギャップ分析(目標とのズレ)
こちらも、先ほどの pipeline-review と同様、CRMと連携することで真価を発揮する機能かなと思います。
(繰り返しにはなりますが、元になる案件情報が正しく入力されていなければ、良いレポートにはなりません・・・。)
この機能を使いこなせるかどうかは、そもそものパイプラインデータの管理方法に依るところが大きいかなと思います。ツール単体の使い方ではなく、業務フロー全体の設計と正しい運用が重要ですね。(自戒を込めて)
実際の営業活動の中での使い方
これまで、salesプラグインで使用可能な機能単体の紹介をしてきました。
一般的な営業活動の中でのユースケースとしては、以下のようなイメージになるかと思います。
商談前 → Account Research で企業調査 → 大事な商談の場合は Call Prep で準備資料も作成。競合情報や顧客市場を知りたければ Competitive Intelligence で調査。
商談後 → /call-summary でメモ整理&フォローメール作成
コンペ発生時 → Competitive Intelligence でバトルカード作成
新規開拓時 → Draft Outreach でパーソナライズドメールを作成
案件管理・社内報告 → /pipeline-review , /forecast でパイプライン管理
使ってみた感想
Claudeでできることがさらに広がったという印象です。
(今回の記事では紹介しませんでしたが、)色々とSkillsを入れることで、Claudeでエクセルやパワーポイントの作業ができるようになっていたりしていて、最近はClaudeのデスクトップアプリで作業をする時間が長くなってきています。
その中で、他のアプリやブラウザを行ったり来たりすることなく、商談準備〜商談後のネクストアクション整理ができるのは非常に便利だと思いました。ほとんどの作業がClaude上で完結するという世界観が出来つつあります。Anthropic公式が用意しているプラグインということで、安心して使える、かつすぐに導入できるのもいいですね。
諸々機能がある中では、Account Research ,call-prep ,call-summary あたりはすぐ実戦で使えるレベルかなと思いました。
リサーチ系の機能については、特に指示しなくとも、コーポレートサイトの情報やIR資料をはじめ、ニュース記事や求人情報などもリサーチしてくれます。自分でWeb検索をして回るより格段に速く網羅的に情報を集めてくれるという印象です。情報ソースもきちんと示してくれるのでファクトチェックがしやすい。
議事録をまとめてくれるcall-summary は、出てくる議事録が読みやすいなという第一印象を受けました。単に会話内容を羅列するだけでなく、「重視されているポイント」といった形で、重要度別に濃淡をつけてトピックをまとめたうえで、ネクストアクションにスムーズに移れる点が良いなと思いました。
今回の記事ではデフォルトの状態でできることをメインに紹介しました。salesプラグインはどんな営業にも多くあてはまるような、いわば最大公約数的な機能をまとめたものとなっています。
ですので、「いまいち自分の業務に合わないかも?」という場合もあるかもしれません。そういう時はSkillsを自分の好きなように調整したり、外部サービスとの連携を追加するなどしてカスタマイズすると良いと思います。
気をつけていること
便利ではありますが、やはり気をつけるべきところもあると思います。いくつか、私が心がけていることを共有します。
- 出力のファクトチェックを必ず行う
出力のファクトチェックは必須です。AIの出力なので、誤った情報が含まれている場合があります。AIのアウトプット情報を資料などに使用する際は、記載されている情報の正確性を必ず確認するようにしています。Web検索を元にした情報の場合は「情報ソースを示して」と言えば大体出典元をきちんと報告してくれるので、少しでも疑問があれば必ず自分の目で一次情報を確認するようにしています。
- Claudeがおかしな挙動をしていないかたまに確認する
Claude CoworkはClaudeが作業計画を立てて、自律的にタスクをこなしてくれます。内容によっては、10分以上じーっと作業をしてくれることもあります。大体は問題なく進むのですが、稀に想定通りに作業が進まず何度もリトライを繰り返してしまう時があります。
自分の実体験としては、ClaudeがWebブラウザを使用して操作を行う"Claude in Chrome"を有効にしている際に、「連携サービスへのアクセスがうまくいかないのでブラウザを直接操作します」といってブラウザを立ち上げてRPAのような形でずっと作業を試行している時がありました。ブラウザ操作の様子を見てみると、スプレッドシートの列の表示・非表示を繰り返すなど、要領を得ないトライ&エラーを繰り返しているようだったのでストップさせました。こういうことがあると作業が進まないのにトークンばかり消費してもったいないので気をつけましょう。
あと、大量にデータがあるエクセルファイルなどをいきなり渡すとこれもまた処理をするのに時間とトークンを浪費してしまったり
するので、できるだけ無駄なものは渡さない、目的に合わせた適切なインプット情報を渡すということを心がけた方が良いと思いました。
Skillsやコネクタ連携等、たくさん導入するのも良いですが、想定した通りの挙動になっているか確認して、そうでない場合は削除するなど、無駄なものを減らすという観点での工夫も必要ですね。
- 入力したデータが学習に利用されたくない場合は、設定画面からオプトアウトする
これはsalesのプラグインに限った話ではないです。Claudeはデフォルトでは「チャットやコーディングセッションのデータをAnthropic AIモデルの訓練と改善に使用することを許可します。」という設定が有効になっています。これを許容できない場合は、設定画面でこの設定をオフにした上で利用するようにしましょう。
さいごに
ClaudeのSalesプラグインには全部で9つの機能がありますが、全部を使いこなす必要はないと思います。
とりあえず使いやすそうなもの・自分の業務に合いそうなものを使ってみて、必要に応じてSkillsをカスタマイズしたり他のSkillsを追加するという使い方が良いかなと思っています。
「Skillsのカスタマイズ」というと難しそうに聞こえますが、全然そんなことはありません。難しいコードを書いたりする必要はなく、Coworkのチャット画面で「こういうふうにこのSkillを修正して」と言うと、"ClaudeがSkillを作るためのSkill" を走らせてくれていい感じに修正してくれるので問題ありません。
修正したあとでまた動かしてみて、気に入らないところがあればまた修正できます。この、少しずつ改良していくサイクルがだんだん楽しくなってきます。
「どんなもんなんだ?」と気になった方はまずはAccount Research , Call-Prep , /call-summary あたりを試されるのをお勧めします。その他のSkillsや外部コネクタ連携がなくともそこそこのものが出てきます。
sales以外にも色々なプラグインがあります。ご自身のお仕事に合ったものを探すというのも楽しいと思います。
私みたいないち営業マンが偉そうにいうのもなんですが、私個人としては、生成AIは営業を代替するものではなく、営業の質を上げる良きアシスタントだと思っています。いかにお客様との商談・コミュニケーションの質を上げるかを一番に考えて、今後も色々な活用方法を模索していきたいと思います。
「自分はエンジニアじゃないからClaudeは関係ない」と思っている方、特に営業の方!ぜひClaudeを触ってみてください!
それでは。








