Cloudflare Radar で IQI(インターネット品質ページ)が追加されました!
Cloudflare Radar とは
Cloudflare が提供するネットワークのトラフィックの統計情報やサイバー攻撃のトレンド、人気のあるドメインランキングなどの様々な統計データを国別でカテゴライズして確認することができます。
下記のサイトにアクセスして利用することができます。
現在のUIはアップデートされていますが、こちらの記事でも Cloudflare Radar の紹介をしていますので、ご参考ください。
Cloudflare Radar IQI (Internet Quality Index) の発表
先日、Cloudflare Speed Week 2023 では多くの新機能が発表されました。その中の一つに Cloudflare Radar IQI が発表されています。
どんな機能か
Cloudflare が実施しているエッジパフォーマンスの測定結果や、Cloudflare が提供するスピードテストサイトで計測されたデータを基に国レベル・AS番号(通信事業者やISPごとのネットワーク識別番号)で集計した、インターネット接続のパフォーマンス(帯域)と品質(遅延・ジッター)を確認することができます。
ダッシュボードを見てみる
早速ダッシュボードにアクセスしてみると、「New」となっている「Internet Quality」というページがあるのでアクセスします。
デフォルトでは全世界のサマリデータになっているので、Japanで絞ってみます。(計測対象期間を24時間から1年まで変更することもできます。)
さらに、最も多いトラフィックのトップ5(日本で主要なAS)のISPが表示されており、ここをクリックするとさらにそのISPでの統計情報に絞ることができます。
Bandwidth では、平均的なダウンロード速度のデータの中央値(青色)、25パーセンタイル値(薄青の下限)、75パーセンタイル値(薄青の上限)が確認することができます。
さらに下にいくと、Latency、DNS Response Time の値を確認することができます。
もう少し下にいくと、実際にユーザーがSpeed Testで計測したダウンロード速度、アップロード速度、レイテンシー、ジッターの平均を確認することができます。
先程の Bandwidth の時とダウンロード速度の数値が大きく違うのは、Speed Test での計測値は計測した時の最大のダウンロード速度が表示されるため、その違いによるものです。
さらに、Speed Test で計測されたダウンロード速度、アップロード速度、レイテンシー、ジッターのヒストグラムを見ることができます。
国別でのフィルターやAS番号でのフィルターを使い、こうして色々と見ていくと、それぞれの国でのインフラのインターネット品質や、ISPのインターネット品質を比較して、全体を掴むことができます。
まとめ
今回は、Cloudflare Radar の IQI の新機能をご紹介しました。
Cloudflare Radar は他にもドメインのトレンドや、セキュリティに関するトレンドを把握することができます。
Speed Test と併せて、Webブラウザのブックマークに登録しておくと、ネットワークのパフォーマンスを計測したり、ベンチマークを取ったりするのに重宝することがあるかと思います。
ぜひ、この記事がどなたかの一助になれば幸いです。