Amazon CloudFront の デフォルト上限値が更に大幅にアップしました!(2016秋)
はじめに
AWSチームの鈴木です。
AWSがCDNとして提供するCloudFront、初期状態の性能上限値が引き上げられ、「データ転送レート」は4倍(10Gbps→40Gbps)、 「1秒あたりのリクエスト数」は約6.7倍(15,000 → 100,000)までの利用が可能となりました。
2016年10月、最新のCloudFrontの上限値について紹介させて頂きます。
CloudFront デフォルト上限値一覧
リソース | 2016年1月以前 | 2016年1月以降 | 2016年10月以降 |
---|---|---|---|
データ転送レートディストリビューションあたり | 1,000Mbps | 10 Gbps | 40Gbps |
1 秒あたり、ディストリビューションあたりのリクエスト | 1000 | 15000 | 100000 |
アカウントあたりのウェブディストリビューション | 200 | ← | ← |
アカウントあたりの RTMP ディストリビューション | 100 | ← | ← |
ディストリビューションあたりの代替ドメイン名(CNAME) | 100 | ← | ← |
ディストリビューションあたりのオリジン | 25 | ← | ← |
ディストリビューションあたりのキャッシュ動作 | 25 | ← | ← |
キャッシュ動作あたりのホワイトリスト登録済みヘッダー | 10 | ← | ← |
キャッシュ動作あたりのホワイトリスト登録済み Cookie | 10 | ← | ← |
専用 IP アドレスを使用する、アカウントあたりの SSL 証明書数(※1) | 2 | ← | ← |
Amazon CloudFront でオリジンに転送できるカスタムヘッダー | 10 個の名前と値のペア | ← | ← |
- ※1 HTTPS リクエスト、 専用 IP アドレスを利用して供給するALl Client Option(月600$)を利用した場合の制限数。
- SNI を使用して HTTPS リクエストを供給する場合、SSL証明書数の制限はありません
- AWSサポートに上限緩和申請を実施することで、上記デフォルト上限値は拡張が可能です。
まとめ
CloudFront、9ヶ月前、2016年1月にも性能上限の以前と比較し、「データ転送レート」は40倍(1Gbps→40Gbps)、「1秒あたりのリクエスト数」は100倍(1000→100000)まで、上限緩和申請、AWSサポートへの手続きなく利用する事が可能となりました。
AWSが提供するクラウドのスケールメリットを教授できるCloudFront、ぜひご活用ください。