AWS CloudTrail で Amazon Q を使った日本語検索を試してみた
はじめに
2026年9月15日のアップデートで、AWS CloudTrail が Amazon Q Console との統合が強化、日本語を含む自然言語でのログ調査がサポートされました。
Athena や CloudWatch Logs Insights の利用が制限される状況でも、「誰が何をしたか」は調べたい――。そのような場合にこの統合をどこまで活用できるかを確かめるため、日本語で4つの質問を入力して、回答内容を確認しました。
Amazon Q Console の起動方法
今回の環境では有効化やセットアップは不要でした(Q の利用権限と CloudTrail の参照権限がある前提です)。マネジメントコンソールの画面上部にある Q アイコンをクリックすると、右側にパネルが開きます。CloudTrail のダッシュボードを表示したまま質問できます。

試してみた
ユーザーの操作履歴を確認する
過去24時間で [ユーザー名] はどのような操作を行いましたか?
Q はマルチリージョン対応のトレイルを対象に検索し、User・Action・Resource・Count の表で操作履歴を返しました。

回答には Q 自身の操作(Q:SendMessage など)も含まれています。人による操作だけを確認したい場合は、Q による操作を除外して確認する必要があります。
リソースの作成・削除が多かったサービスを調べる
次に、期間を1週間に広げて集計させました。
過去1週間でリソースの作成・削除が多かったサービスはどれですか?
Q は次の表で、サービス別の作成・削除回数を提示しました。
| サービス | 作成 | 削除 | 合計 |
|---|---|---|---|
| IAM | 119回 | 91回 | 210回 |
| ECS | 23回 | 29回 | 52回 |
| CloudFormation | 10回 | 11回 | 21回 |
| EC2 | 9回 | 9回 | 18回 |
| CloudWatch Logs | 3回 | 0回 | 3回 |
| Lambda | 1回 | 1回 | 2回 |

Q は集計結果に加え、繰り返し実行されている操作の傾向も示しました。ただし、リソース名のパターンに基づく推測であるため、監査では個別イベントの確認が必要です。
エラーになった API 呼び出しを調べる
権限不足や設定ミスの洗い出しを想定して質問しました。
過去24時間で失敗した(エラーになった)API 呼び出しはどのくらいありましたか?

Q はエラーコードごとに原因を示し、実害を評価したうえで、「13件はすべて軽微で、不審な操作は見当たらない」と総括しました。
CLI や SDK からの IAM 変更を確認する
条件を組み合わせた質問を入力しました。
過去1週間でコンソール以外(CLI や SDK)から IAM ロールやポリシーを変更した操作はありますか?
Q は該当する10件を特定し、日時・対象ロール・実行された CLI コマンドを一覧で返しました。入力は1プロンプトで済みましたが、Q は内部で取得方法を何度か切り替えた末に、結果を返しました。
まとめ
4つのプロンプトはいずれも日本語で回答が返り、ユーザーの操作履歴、リソースの作成・削除状況、失敗した API 呼び出し、CLI や SDK からの IAM 変更などを確認できました。
CloudTrail のイベント履歴では、フィルタ条件を指定して調査できますが、どの属性で絞り込むかを把握しておく必要があります。Amazon Q との統合により、日本語の質問から調査を始められるようになりました。
大量ログの調査には Athena、LogsInsight が必要になる場合もありますが、CloudTrail の手軽な調査手段の一つとしてAmazon Q をお試しください。






