[新機能] CloudWatch 動的ラベルがリリースされました!
こんにちは 園部です。
AWS Summit Tokyo は参加されていますでしょうか?
弊社もブースを出しておりますので、ぜひお立ち寄りください! 特設サイト もあります!
さて今回はSummitレポートではなくその直前にリリースされた Amazon CloudWatch でダッシュボードの動的なラベルをリリース をやってみたいと思います。
ダッシュボードの動的なラベル とは?
Amazon CloudWatch のグラフに動的なラベルを追加できるようになりました。 これにより、ダッシュボードでの情報が拡充され、システム状態とパフォーマンスの異常をさらにすばやく特定できるようになります。
動的なラベルを使用すると、グラフに表示されている期間におけるデータサマリーが提供され、グラフが更新されると自動的に更新されます。 例えば、複数の EC2 リソースにおける CPU 使用率のメトリクスに対して、平均値と最大値の動的なラベルを追加すると、すぐに異常を特定することができます。 動的なラベルの初期セットには、AVG、SUM、MIN、MAX、LAST などが含まれます。
AVG、SUM、MIN、MAX、LAST
の統計が利用できる- 指定した統計の値をラベルとして表示できる(自動更新)
具体的にはグラフ上で、リソースの凡例を選択した際に表示されていた情報をラベルに表示することが出来るようになりました。
- 凡例を選択した際に表示される情報
- 今回可能になったラベルでの表示(キャプチャを取得するタイミングで少し値に差異が出ています)
やってみる
設定方法
既にダッシュボードが作成されている想定で進めます。
CloudWatch
>>> ダッシュボード
>>> ウィジェットの追加
>>> 折れ線グラフ
>>> 設定
>>> 任意のメトリクスを選択 >>> 「グラフ化したメトリクス」 タブ
を選択
動的ラベル
を選択
追加したい統計を選択すると、ラベル部分に以下のような内容が入力されます。 各統計前半部分(例: avg: )は編集できるので日本語や任意の内容に変更することが可能です。
[avg: ${AVG}, last: ${LAST}, max: ${MAX}, min: ${MIN}, sum: ${SUM}] CPUUtilization
ウィジェットの作成
を選択
動的な部分
ラベルというと一般的には固定のイメージが強いですが 本機能は、選択した時間の範囲で値を再計算して表示してくれます。
例が実稼働していないEC2のため、いまいちではありますが、max(最大)などが異なっています。
- 1時間を選択した場合
- 12時間を選択した場合
グラフ検索式とあわせて利用
グラフの検索式 とあわせて利用することで、多くの情報をダッシュボードで表示することができます。
- ラベル
[last: ${LAST}, max: ${MAX}, min: ${MIN}, avg: ${AVG}, sum: ${SUM}] EC2 CPU Utilization
- 詳細(グラフ条件)
SEARCH('{AWS/EC2,InstanceId} MetricName="CPUUtilization"', 'Average', 300)
- 全EC2のCPUUtilization を対象として、各統計を追加した結果
(ターミネイトしたがCloudWatchにデータが残っているEC2も表示されている)
さいごに
今回の機能を利用することで、多くの情報を同じ箇所で可視化できるようになり、素早くサービス状況を把握する手助けとなるのではないでしょうか。(以前から見ること自体は出来ましたが手間でした。。) また検索式などとあわせて利用することで、柔軟な内容を表示出来そうですね。
AWS Summit ではモニタリングに関するセッションがいくつかあり楽しみです。 明日もSummit行くぞー!