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[新機能] より詳細なモニタリングが可能に!CloudWatch Metric Math でメトリクスの計算ができるようになりました

AWS Summit 2018 San Francisco にあわせて、キーノートで紹介されたもの以外にもたくさんの新機能が発表されています。その中から、CloudWatch Metric Math を紹介します。
2018.04.05

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こんにちは、菊池です。

AWS Summit 2018 San Francisco にあわせて、キーノートで紹介されたもの以外にもたくさんの新機能が発表されています。

その中から、CloudWatch Metric Math を紹介します。

Metric Math

CloudWatchのメトリクスに対して、算術演算した結果を表示できようになりました。実際にCloudWatchのメトリクス表示で試してみます。

コンソールでCloudWatchメトリクスを表示している状態で、[グラフ化したメトリクス]のタブを見ると、[数式の追加]という表示がありますのでクリックします。

詳細の欄に数式が入力可能なので、すでに選択したメトリクス、m1とm2の和を設定し、保存します。

すると、その計算結果が1つのメトリクスとしてグラフに表示されます。この場合は、HTTPCode_ELB_4XX_CountHTTPCode_Target_4XX_Countの合計です。ALBが生成した4XXレスポンスとターゲットが生成した4XXレスポンスの合計なので、クライアントに返した全ての4XXレスポンスの合計がモニタできます。

また、HTTPCode_ELB_5XX_CountRequestCountを使って、以下のように5XXが発生した割合を求めることもできます。

単純な四則演算の他、SUMやAVGといった関数も利用可能です。詳細は以下のドキュメントを確認ください。

なお、Metric Mathを使った結果からアラームを設定することはできないようです。

最後に

メトリクスの計算が可能になったことで、よりシステムの状態を詳細にモニタリングすることが可能になりました。

アイディア次第で、これまで簡単に見ることができなかった情報も、容易に把握することができるようになるでしょう。