2024年4~7月のクラスメソッドグループ社員によるOSSコントリビュートについてご紹介します
リテールアプリ共創部@大阪の岩田です
これまでCX事業本部という部署でOSSのコントリビューション実績を取りまとめて情報発信していたのですが、この7月から組織変更の兼ね合いでCX事業本部という部署がいくつかの部署に分かれることになりました。これに伴ってOSSコントリビューション実績紹介の取り組みの範囲を広げ、今後はクラスメソッドグループ全体のコントリビューション実績という形で情報発信していこうと思います!!
それではさっそく内容を紹介していきます!
OSSコントリビューション実績一覧
devio-extensionのpackage.jsonに記載漏れがあったのを修正
devio-extensionは本ブログサイトの執筆環境をサポートするVS CodeのExtensionです。ソースコード等以下のリポジトリで公開されています。
package.json に依存ライブラリの記載漏れがあったところをふじいさんが修正しています
protoのpackageバージョン認識を改善
こちらはビョンヒョンさんによるコントリビューションです。
様々なランタイムやパッケージのバージョンマネージャであるprotoがパッケージのバージョンを判定するときにv
から始まるバージョン名を正しく解釈できていなかったのを修正しています。issueの起票からPRまで一貫して対応されています。
Playwrightのcliオプションでworker数を指定するときのバリデーションを追加
こちらもビョンヒョンさんによるコントリビューション実績です。
E2Eテストに人気のPlaywrightですが、cliオプションからworker数を指定する際に数字としてパースできない文字列でも指定できる状態でした。このPRによって空文字列や英字を指定した場合は例外がthrowされるようになり、意図せぬ設定でテストが実行されてしまうことを抑止できるようになりました。
こちらもissueの起票からPR作成まで一貫して対応されています。
CDKでApiGatewayのConstructに関する注意点をドキュメントに注記
みんな大好きCDKに対する塚本さんのコントリビューションです。
CFnのリソース数上限に抵触することなどを目的にApiGateway関連のコンストラクタをスタック分割することがありますが。スタックを分割するとAPI Gatewayのデプロイメントが自動作成されないという注意点をドキュメントに追記しています。
この注意点の詳細については以下のブログが詳しいです
業務でハマったことをアウトプットしつつOSSにも還元する。いかにもクラメソらしい対応ではないでしょうか?
NocoBaseの起動時にエラーが発生する問題を修正
ここからは栁澤さんによるNocoBaseに関連するコントリビューションが2つ続きます。まず1つ目ですがrunAsCLI
の引数にoption
を指定しないとCannot read properties of undefined
のエラーが発生する問題を修正しています。option
という引数は必須ではないので、オプショナルチェーンを利用することで問題を回避しています。
NocoBaseワークフローにおいて正常に機能していないオプションを報告
栁澤さんによるNocoBase関連コントリビューションの2つ目です。ワークフローにおいて正常に機能していないオプションを報告するissueを起票しています。
その後メンテナの方が以下のPRで修正してくれたようです。
AWS X-Ray SDK for Node.jsのタイポ修正
AWS X-Ray SDK for Node.jsのREADMEに軽微な誤りがあったので、私が修正のPRを挙げたものです。これで「READMEの手順をコピペしたのに動かない!」ということが無くなったはずです
InsomniaでSocksプロキシを指定する手順の不備を修正
こちらも私のコントリビューション実績です。
APIクライアントとして人気のInsomniaですが、Socksプロキシの指定に関するドキュメントに記載ミスがありました。
何度かブログでも紹介されている通りクラスメソッドではIP制限のかかったサイトにアクセスするためにSocksプロキシを利用しています。
私とが同じプロジェクトのメンバーがIP制限のかかったAPIエンドポイントに対してInsomiaでテストしようしていたのですが、なかなかうまくいかず四苦八苦していました。設定を確認させてもらうとsocks4h
というスキームが指定されていたので、そこを修正することで問題なくテストが実施できるようになりました。socks4h
というスキームの出どころを確認するとInsomniaのドキュメントにそのような記載があったとのことで、ドキュメントの誤りを修正しています。
余談ですがInsomniaのコントリビューターになるとCredlyでバッヂがもらえるようです!
まとめ
今回は以上になります。
旧CX事業本部以外のメンバーからもコントリビューション実績を共有してもらえて良かったです。
今後はコントリビューション実績が多すぎて四半期毎の報告だと追いつかなくなる。そんなうれしい悲鳴が上がれば良いなとか妄想しています。