Amazon CodeCatalyst の新規受付が終了するようなのでリポジトリを GitHub へ移行してみた
いわさです。
AWS Product Lifecycle ページには廃止予定や新規顧客の利用受付を停止するサービスが掲載されています。
ついて先日、いくつかのサービスがまた追記されました。
今回 Amazon CodeCatalyst の新規利用受付停止が発表されましたね。どうやら既存ユーザーにはメールでも同内容の案内がされているようで、私も受信していました。
現在 CodeCommit の新規利用が出来ないので、Git ホスティングの代替サービスのひとつとして Amazon CodeCatalyst が一応あったのですが、新規採用ができなくなるということでまた別のサービスを探す必要がありそうです。
上記のアナウンス内容ですが、新規顧客の利用受付は 2025 年 11 月 7 日以降できなくなりますが、既存顧客については引き続き利用することが出来ます。
ただし、既存顧客についても「新規スペースの作成」に関してはできなくなるみたいです。
公式ドキュメントや Amazon CodeCatalyst のポータルサイトのあちこちにその内容が記載されています。
新規機能の実装は今後されることはありませんが、セキュリティアップデートなどは実施されるようなので既存ユーザーは引き続き利用できる見込みです。
今回公式ドキュメントの次のページに CodeCatalyst からの移行方法を紹介するページが追加されました。
内容としては Git リポジトリは移行可能なのですが、それ以外のイシューやプルリクエスト、ワークフローや開発環境などは一切移行できないです。
個別に代替サービスを探したり手動での移行方法を検討する必要があります。
GitHub へ GitHub Importer を使ってリポジトリだけ移行
上記移行ガイドに記載されているとおり、ほぼ全て手動移行が必要ですが、GitLab と GitHub については各サービスが提供するインポート機能を使ってリポジトリだけインポートすることが出来ます。
例えば、GitHub への移行には GitHub Importer を使うことが出来ます。
ソースコードに加えてコミット履歴をインポート出来るのが良い点ですが、前述のとおりイシューやプルリクエストについてインポートが出来ません。
今回こちらを使って Amazon CodeCatalyst からのリポジトリ移行を試してみたのでその様子を紹介します。
GitHub と CodeCatalyst のアカウントや環境は既に用意できている前提で手順を試します。
GitHub Importer は GitHub 上の以下から開始することが出来ます。
上記から起動後にリポジトリ URL ごとに移行操作を行います。
Amazon CodeCatalyst の場合はプロジェクトごとに複数のリポジトリ分割ができていたと思いますが、個別にインポートが必要になります。
Code - Source repositories からそれぞれ選択します。
Clone repository から HTTPS クローン用の URL が取得出来ますのでこちらをコピーします。
また、CodeCatalyst 側のリモートリポジトリにアクセスするためにユーザー名とパスワードを取得する必要があります。
ユーザー名はポータル画面の右上から確認が出来ます。
パスワードは先程の HTTPS クローン URL の確認画面から PAT を生成できるので、こちらを使います。
インポートに必要な上記情報を取得できたら、GitHub Importer 側に入力します。
あとは移行先のリポジトリ名や属性を指定して Begin Import を押すだけですね。
少し待つとインポートが完了しました。
今回は最小限のリポジトリで試したので一瞬で終わりましたね。次のように GitHub 上で移行されたソースコードを確認することが出来ます。
また、コミット履歴が移行できるのが一応ありがたいですね。
2022 年 12 月以降使ってなかったリポジトリだが。
さいごに
本日は Amazon CodeCatalyst の新規受付が終了するようなのでリポジトリを GitHub へ移行してみました。
GitHub の場合は GitHub Importer を使ってコミット履歴を含めたソースコードを移行することが出来ます。
ただし、イシューやプルリクエストや開発環境やワークフローは移行出来ないので、CodeCatalyst 側でフル機能を使っている場合は移行先の検討を含めてしっかり準備する必要がありそうです。