[アップデート] AWS CodePipeline がソースプロバイダーに Azure DevOps をサポートしました

[アップデート] AWS CodePipeline がソースプロバイダーに Azure DevOps をサポートしました

2025.08.07

いわさです。

先日 AWS CLI のコミットログを眺めていたところ、おもしろいアップデートを発見しました。
なんと CodeConnections が Azure DevOps をサポートしたみたいなのです。

https://github.com/aws/aws-cli/commit/47313e9a6dab4d1c41ff0645e2483c92d662cf64

Azure DevOps というのは Microsoft が提供する統合開発サービスです。
Git ホスティングを始め、プルリクエストやイシュー、テストなど一通りの機能が揃っています。
AWS でいうと Amazon CodeCatalyst が類似サービスになります。

CodeConnections API は Code シリーズのコンソールにある「接続」のことです。
こちらで新規接続を作成しようとすると次のようにプロバイダーで Azure DevOps を選択することが出来ました。

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色々なところでこの CodeConnection は使われるのですが、確認してみたところ AWS CodePipeline でこの Azure DevOps がサポートされているようだったのでパイプラインで使ってみました。

AWS CodePipeline のソースプロバイダーに Azure DevOps を指定する

手順は割愛しますが、事前に Azure DevOps 組織と適当なプロジェクト・リポジトリを用意しておきます。

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AWS CodePipeline で新規パイプラインを作成しましょう。
ソースステージでソースプロバイダーを指定できるのですが、こちらを見てみると Azure DevOps が追加されていました。

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他のソースプロバイダーと同様で「Azure DevOps に接続」ボタンを押すことで CodeConnection の接続ダイアログが起動されます。

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ここで入力するのは AWS コンソール上で管理する CodeConnection 名です。適当な名前を入力して「Azure DevOps に接続」ボタンを押します。

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そうすると Azure DevOps への認証と認可要求がされるので、内容を確認して同意・承諾を行います。

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そうすると、接続リソースが作成されます。

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一度作成された CodeConnection リソースは異なるパイプラインで使い回すことが出来ます。
パイプラインのソースステージでは今回作成した新規接続、あるいは既存接続を指定する形になります。
その後は Azure DevOps プロジェクトとリポジトリ、ブランチを指定します。

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なお、デフォルトでサービスロールが作成されると思うのですが、なぜか CodeConnection へのアクセス許可が設定されておらず、ソースフェーズでパイプラインエラーが発生しました。

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サービスロールを特定し CodeConnection に対する許可を追加しましょう。私は今回は CodeConnection の全アクションを許可しました。

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ロールへのポリシー追加後はパイプラインが期待どおり完了しました。

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Azure DevOps 側を見てみると、サービスフックがいくつか作成されていることが確認出来ました。

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サービスフックが設定されているので CodePipeline 側で何か操作しなくても Azure DevOps 側のいくつかのトリガーイベントから開始出来そうですね。
試しに新しいコミットをプッシュしてみましょう。

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そうすると AWS CodePipeline 側でもパイプラインが実行されることを確認しました。

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さいごに

本日は AWS CodePipeline がソースプロバイダーに Azure DevOps をサポートしたので使ってみました。

Azure DevOps 側もパイプラインの実行(Microsoft Hosted)は無料枠に上限があって一定以上は有料ですし、あるいはデプロイ先が AWS の場合だと Azure Pipeline で頑張るよりも CodePipeline 使ったほうがデプロイしやすい場合もありそうですね。
リポジトリに Azure DevOps を使っていて、デプロイ先が AWS の場合は検討しても良さそうです。

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