【まとめ】認知科学に裏づけされた学習効率を高める3つのメソッド

キーワードは、「反復学習」「時間差学習」「エラボレーション(精緻化)」
2020.10.17

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

どうも、ちゃだいん(@chazuke4649)です。

皆さんは、学習効果を高めるためにどんな努力をしてますか?

新しい技術のキャッチアップや、認定資格の勉強などに取り組む中で、学習効率を上げる方法が3つの記事に渡り紹介されていたので、備忘録のためにまとめておきたいと思います。以下3つのメソッドが紹介されています。

  • 反復学習
  • 時間差学習
  • エラボレーション(精緻化)

元の記事

以下3つが元の記事となります。本エントリはあくまで抜粋なので、ぜひ元の記事を読むことをオススメします。

1. 反復学習

反復学習とは、自分の記憶から情報を引き出す機会を学習者が自分自身に与えることです。 これは情報のインプットのみに重点を置いた、前述のアプローチとはまったく対照的です。学習した情報を保存するニューラルネットワークはその情報を繰り返し受動的に取り込むのではなく、自分の力で情報を思い出す(または記憶から取り出す)ことで強化されます。

(元の記事「認知科学と学習 1」より引用)

「学習したことをアウトプットしないと長期記憶にならない」ということですね。

2. 時間差学習

時間差学習とは、ある一定の期間中に徐々に時間間隔を広げて学習時間を分散させるというやり方です。

(元の記事「認知科学と学習 2」より引用)

例えば、1回のまとまった思い出す学習に1時間を要する場合、1回で1時間やってしまうより、20分ずつ3回に分けた方が長期的な記憶になりやすいようです。

間隔を空けた反復学習は、長期記憶を格納する脳の領域に統合した後、記憶痕跡を活性化します。内側側頭葉は短期的な記憶を保存します。大脳新皮質は長期的な記憶を保存します。

(元の記事「認知科学と学習 2」より引用)

3. エラボレーション(精緻化)

エラボレーションとは、学習中の新しい情報を既存の知識と関連付けていくことで、新たにインプットしている情報に詳細を付け加えていくプロセスのことです。エラボレーションのプロセスでは What (何を) 学習しているかよりも、学習中のトピックの背後にある How (どのように) や Why (なぜ) により重きを置きます。

エラボレーションの問題が学習に大きな効果をもたらすメカニズムは、脳が情報を最も効果的に保存および取り出す仕組みと関連しています。長期的な観点では、脳内にある他の情報と密接に接続された情報(大きく強固に張りめぐらされたクモの巣状のニューロンをイメージしてください)は、そうでない情報、つまり他の情報との関連付けが乏しく接続の弱い状態で保存された場合と比べて、はるかに簡単に記憶から取り出せるようになります。

知識同士を関連付けたり、別の切り口でアウトプットしたり、多面的に知識を参照・活用することによってよりひきだしやすくなるということなんですね。

この「知識同士を関連付ける」ことについては、以下の記事でも「連想記憶」として紹介されており、とても興味深く感じました。

なぜ、私たちは普段の生活の中で多くのことを忘れてしまうのでしょうか? それは、記憶はしていても情報を取り出せていないのだといわれています。脳内を整理し、記憶に対して効果的にアクセスできる状態にするには、「反復練習によって長期記憶から情報を出し入れする」「情報を他の情報につなげて覚えることで連想記憶を育てる」ことが重要です。

全てのエンジニアに向けて「エンジニアとして生き残るために」 NTTコミュニケーションズ技術顧問・和田卓人氏より引用)

終わりに

せっかくの学習時間を無駄にしないために、認知科学に裏付けされた効率的な学習方法を紹介する記事をまとめてみました。学習のための学習といった感じですが、 自分にとって意識の弱かった部分なので、こういった情報も時間を空けて思い出し、他連想される情報と結び付けて、自分の中で定着させたいと思います。

それではこの辺で。ちゃだいん(@chazuke4649)でした。