2024年2月から課金対象となったパブリックIPv4アドレス課金の影響をコストエクスプローラーで確認してみた
2024年2月1日より 課金対象となるパブリック IPv4 アドレスの課金状況について、 コストエクスプローラー(Cost Explorer)を利用して確認した結果を紹介させていただきます。
Cost Explorer
マネージドコンソール、請求とコスト管理 → コスト分析とレポート より、 Cost Explorerを選択。
請求速報(2024年2月3日時点)の確認を試みました。
パラメータ
時刻
時刻は以下指定を行いました。
- 日付範囲: 「過去7日間」 (1/28 〜 2/3)
- 粒度: 「日別」
フィルター
- サービスは 「VPC (Virtual Private Cloud)」
- 使用タイプとして 「PublicIPv4:InUseAddres」を指定しました
- 選択フォーム「ipv4」の入力で絞り込みが可能です。
グラフ
- 2/1より、「PublicIPv4:InUseAddres」、利用中のパブリックIPv4アドレスに対する課金が記録されていました。
内訳
2/1以降、1日(24時間)あたり 0.12USDの課金が発生している事が確認できました。
※確認を試みたアカウントは、1台の連続稼働のEC2インスタンスに、パブリックIPv4アドレスを一つ割り当てた環境でした。
まとめ
750時間のパブリックIPv4課金の無料枠について2/1に発表がありましたが、 今回紹介した環境は AWS Organizations管理下のAWSアカウントであったため無料枠は適応外でした。
AWS Free Tier customer for Amazon EC2, you will get 750 hours public IPv4 address usage per month free when launching any EC2 instance with a public IPv4 address.
AWS Free Tier now includes 750 hours of free Public IPv4 addresses, as charges for Public IPv4 begin
コストエクスプローラーを利用して日時の課金レポートより、 このまま1台のEC2にパブリックIPアドレスを付与する利用を継続した場合、 2024年2月以降、月額で3.6ドル ( 0.005 USD × 24時間 × 30日)のAWS費用が増加する見込みである事が分かりました。
無料枠のIPAM(VPC IP Adress Manager)の有効化で利用可能となるパブリックIPv4インサイトとあわせてコストエクスプローラーの請求情報も確認頂き、 パブリックIPv4のコストが占める割合が大きい場合、早めの最適化をご検討ください。