[アップデート]AWSアカウントやリージョンをまたがってコスト最適化に関する情報を集約するCost Optimization Hubが発表されたので使ってみた #AWSreInvent

コスト最適化に取り組めるCost Optimization Hubを使ってみました。
2023.11.30

こんにちは、臼田です。

みなさん、コスト最適化してますか?(挨拶

今回はre:Invent 2023で発表されたCost Optimization Hubを利用してみたので情報をまとめます。

Introducing Cost Optimization Hub

Cost Optimization Hubとは

Cost Optimization Hubはコスト最適化の推奨事項を統合して管理できる機能で、情報をまとめるだけでなく集計やソートをすることで優先順位を決めながら利用できる管理ツールです。

AWSアカウントやリージョンをまたいで集約することができるため、組織の中でコスト最適化を促進しやすくなります、

これまでAWSではAWS Trusted Advisorでもコスト最適化のカテゴリを扱っており、こちらを使うことでコスト最適化を図ることができました。AWS Trusted Advisorでは以下のようにレコメンデーションが挙げられコスト最適化の金額感を提示していました、

詳細画面では、その重要度の順にカテゴリが列挙され、それぞれのカテゴリを開いていくことで対象のリソースを確認していました。

AWS Trusted AdvisorもCost Optimization Hubも無料で利用できます。というわけでどのように違うのかを実際に使って確かめてみます。

使ってみた

今回、統合請求およびコスト管理コンソールが新しくなりました。

これに合わせて請求とコスト管理の中にCost Optimization Hubが設置されています。現状では「コスト最適化ハブ」からアクセスできます。

仕組みの説明などが色々書かれています。バージニアで集約したり、service-linked roleの作成について書かれています。まず有効化してみます。詳細な手順はユーザーガイドにも書いてあります。

すると24時間まってねというメッセージがでました。どうやら初回のデータの収集に時間がかかるようです。

というわけで1日経って見てみました。するとデータがありませんでした。

私の環境では上述の通り、Trusted Advisorでは$6程度の削減効果が見込めるとデータ収集がされていましたが、この様子を見るに同じデータを利用しているわけではなさそうです。途中の説明やユーザーガイドでも主にAWS Compute Optimizerを利用しているようでした。

「機会を見る」というボタンから削減額機会のページが見れます。こちらでは、対象リソースの一覧とグループ化の機能が見て取れました。こういったところはTrusted Advisorにはないのでよさげですね。使いたい。

今回は残念ながら指標が確認できませんでしたので、その辺は別アカウント等でリベンジしたいです。

その他仕様

対象リソース

対象はこちらに記載があります。幅広くチェックできますね。

  • Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンス
  • Amazon EC2 Auto Scaling グループ
  • Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) ボリューム
  • AWS Lambda 関数
  • AWS Fargate での Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) タスク
  • 節約プランの計算
  • EC2 インスタンスの節約プラン
  • SageMaker 貯蓄プラン
  • EC2 リザーブドインスタンス
  • Amazon RDS リザーブドインスタンス
  • OpenSearch リザーブドインスタンス
  • Amazon Redshift のリザーブドノード
  • ElastiCache 予約ノード

料金

先述の通りCost Optimization Hub自体は無料で利用することが可能です。しかし、一緒に利用するAWS Compute Optimizerでは、オプションで有料の機能がありますので少し留意する必要があります。

マルチアカウントでの管理

AWS Organizationsを利用して一括での利用を管理できます。

詳細はこちら

まとめ

Cost Optimization Hubを見ていきました。領域としては既存でAWS Trusted Advisorで出来ていた部分ではありますが、コスト管理の機能のみでマルチアカウントやマルチリージョン集約して管理でき、ソートやフィルタ機能などを活用できるのは良さそうです。

積極的に使っていきましょう。