Coworkに「社内Slackで美味しかった店を探して」とお願いしたら、便利だけどちょっと怖かった話

Coworkに「社内Slackで美味しかった店を探して」とお願いしたら、便利だけどちょっと怖かった話

Claude CoworkのSlack連携で社内の飲食店おすすめ投稿を横断検索してみたら、20分で9件の情報を抽出できました。ただ、便利すぎて「プライバシー的にこれ大丈夫?」と考えさせられた話。
2026.03.04

こんにちは、デジマのたいさです。

クラスメソッドの社内Slackには、たくさんの雑談チャンネルがあり、中には飲食店のおすすめ情報も流れていたりします。「あの店美味しかった」「ここのラーメンは絶対行くべき」「辛くてうめぇ」みたいな投稿。でも数が多いし、わざわざ検索しに行くと、求めてる情報とは違ったりもする。

そこで Claude の Cowork に「Slackから飲食店のおすすめを探して」とお願いしてみました。結果、20分で9件の情報を抽出できたんですが、同時に「これ、ちょっと怖いな」とも感じるので書きます。

この記事のまとめ

  • Cowork の Slack連携(MCP)で社内投稿を横断検索し、飲食店情報を抽出した
  • 20分で70件から9件の有用な情報をスコアリングして絞り込めた
  • ただし「誰がいつどこで食事したか」まで取れてしまい、プライバシー面で考えることがあった

やりたかったこと

クラスメソッドのSlackには misc-ramen とか misc-焼き鳥_yakitori とか misc-wine-house とか、飲食系の雑談チャンネルがいくつかあります。ここに社員が「この店よかった」と投稿してくれるんですが、チャンネルが分かれているので横断的に見るのが面倒でした。

やりたかったのは、2月の投稿を対象に、食べログやGoogleマップのリンク付きで「おすすめ」をまとめること。手作業だと各チャンネルを一つずつ遡らないといけないので、Coworkに任せてみることにしました。

実際にやったこと

Coworkへの指示はこれだけです。

Slackを検索して、飲食店のおすすめの話を抽出してください。
簡単にフィードバックとカテゴリもまずは、2月の投稿で

Coworkは以下のステップで処理を進めました。

ステップ1: キーワード検索

Slack MCPの slack_search_public を使って、複数のキーワードで4回検索。「おすすめ 店」「美味しかった」「食べログ」「hotpepper」で合計70件ヒットしました。

ステップ2: Pythonでスコアリング

70件そのままだとノイズが多い(業務の「おすすめ」も混ざる)ので、Pythonスクリプトで飲食関連のキーワードにスコアを付けてフィルタリング。32件まで絞り込みました。

ちなみにここでSlack MCPの検索結果がUnicodeエスケープされた状態で返ってくるという問題に遭遇しています。日本語が \u3042\u3044\u3046 みたいになっていて、codecs.decode() で変換する必要がありました。(このへんは地味にハマるポイント)

ステップ3: 人間が見てわかる形にまとめ

32件から、店名と感想が具体的に書かれている9件を抽出。カテゴリ(ラーメン、焼肉、居酒屋など)と簡単なフィードバックを付けてまとめました。

結果

所要時間は約20分。9件の飲食店情報が、カテゴリ・投稿者のコメント・リンク付きで一覧になりました。

misc系チャンネルには食べログやGoogleマップのリンク付き投稿が多く、そのまま使える情報がかなりあったのは発見でした。普段は流し読みしてしまうチャンネルに、実用的な情報が埋まっていたんですね。

....で、ちょっと怖くなった話

ここからが本題かもしれません。

作業が終わったあと、ふと気づいたんですが、この方法を使うと「誰が」「いつ」「どこで」食事したかが簡単にわかってしまいます。交友関係や食の好みまで見えてしまう?

手作業でSlackを検索しても同じ情報は取れます。でもAIエージェントに任せると、一瞬で大量の情報を横断的に集約できてしまう。手動の検索とは質的に違うリスクがあるようにも感じました。

たとえば、その人が公開していれば、こういうことが技術的には可能です。

  • 特定の人がよく行く飲食店のリストを作る
  • 「誰と誰がよく一緒にご飯に行っているか」を分析する
  • 趣味チャンネルの投稿傾向からプライベートの嗜好を推測する

AIエージェント時代の社内データ検索、どう考える?

これはクラスメソッドのような組織でAIエージェントを社内で使う場合、避けて通れない話だと思います。Slack MCPに限らず、Google DriveやNotionの連携でも同じ課題が発生します。

今回の経験から、少なくともこのあたりは検討が必要だと感じました。

  • AIエージェントからの検索対象をどこまで許可するか(業務チャンネルだけ?雑談も?)
  • times-* や misc-趣味系チャンネルをAI検索のデフォルト対象から外すべきか
  • 検索結果の保存・社外共有に関するガイドライン
  • そもそも「AIエージェントが社内Slackを横断検索できる」ことを社員が知っているか

技術的にできることと、やっていいことは違います。便利さとプライバシーのバランスをどこで取るかは、ツールの設定だけでなく、運用ルールの話ですね。(なお、念のため伝えておきますと、対象はpublicチャンネル、自分が入っている private チャンネル/DMのみになります。管理者権限の方がやったら....全て見えてしまうとしたらちょっと怖いですね)

まとめ

Cowork × Slack MCPで社内の投稿を掘り起こすのは、かなり実用的です。20分で欲しい情報が手に入りました。

ただ、便利すぎるがゆえに「これ、ルールなしで使い続けていいのか?」という問いが残りました。AIエージェントを社内で活用するなら、検索範囲やデータの扱いについてのガイドライン整備は早めにやった方がいいと思います。

ちなみに抽出した9件のお店は、東京だけでないお店もちらほらあったので、福岡に行きたくなりました。

この記事をシェアする

FacebookHatena blogX

関連記事