
Excelやスプシで生成AI活用するためにCSVエディタを挟んだらいい感じになった
こんにちは、リテールアプリ共創部の戸田駿太です。
Excelやスプレッドシートに生成AIでデータを作成するとき結構めんどくさいですよね。
最初からExcelなどに入力する方が楽と思っている方も多いかもしれません。
今回は、生成AIによりデータをCSVで出力して、そのデータをExcelなどに転記する際に、CSVエディタを挟むことで、この問題をスマートに解決する方法をご紹介します。
前提条件
今回の方法は生成AIのツールとしてClaude CodeとCursorを使用しています。
チャット形式の普通の生成AIツール(Web版の生成AIツールなど)は非推奨ですが、コピペをうまく使えばできそうです。
必要なツール
まずは、以下のCSVエディタをインストールします。
SmoothCSVは、高速で使いやすく、シンプルに使えるCSVエディタです。
日本人の方が作成しており、↓の記事からSmoothCSVを知りました。
ワークフロー
ステップ1 既存データをCSVで出力
既存のデータや元にしたいテンプレートをCSV形式で出力します。
これを新しく作成するCSVのテンプレートとして見本にします。
ステップ2 生成AIにデータ作成を依頼
出力したCSVファイルをClaude CodeやCursorに入力し、今回のタスク情報と合わせてデータ作成を依頼します。
使用するプロンプトの例
【テンプレートCSV】
'[既存のCSVファイルのパス]'
このCSVをテンプレートとして参考にしてください
【作成対象の情報】
'[今回の作業内容ドキュメントのパス]'
上記が今回対応する内容です
テンプレートCSVの形式に合わせて、新しいデータを作成してください
【出力先】
'[出力フォルダのパス]'
このフォルダにCSVファイルとして出力してください
ステップ3: SmoothCSVでチェック・調整
生成されたデータをSmoothCSVで開き、内容をチェックします。必要に応じて壁打ちしながら完成させます。
この時に、手作業で修正する部分と生成AIで作業する部分を分けていきます。
状況 | 対応方法 |
---|---|
結果物が期待と大きく違う場合 | 生成AIで修正を依頼 |
少しの修正で済む場合 | 手作業で修正 |
ここの塩梅を間違えるとかえって作業効率が落ちます。
個人的にSmoothCSVが使いやすくてExcelやスプレッドシートより手作業でも嫌にならないです。
SmoothCSVの画面
ステップ4: エクセルに貼り付け
完成したデータをSmoothCSVでコピーし、エクセルに貼り付けます。
コピーしている時の画面
そのまま貼り付ける(コピペ)
この画面はスプレッドシートの画面です。
SmoothCSVを使う理由
普通のCSVファイルはそのままExcelやスプレッドシートに貼り付けることができませんが、SmoothCSVを利用することで貼り付けが可能になります。
これが今回のワークフローの最大のメリットです。
CSV形式でもインポートできる機能はありますが、元のテンプレが無くなったり、一部分のデータを変更したい場合には使いにくいです。
追加の便利機能
SmoothCSVには、テキスト検索からの置換機能も搭載されており、細かい調整作業も効率的に行えます。
まとめ
このワークフローの特徴
- シンプル
- 余計な機能はなく、必要最小限の作業で完結
- 効率的
- AIとCSVエディタを組み合わせることで、手作業を大幅に削減
- 実用的
- 最終的にエクセルやスプレッドシートで管理できる形式で出力
テストケースやデータの作成に時間をかけていた方は、ぜひこの方法を試してみてください。生成AIとちょっとしたツールを組み合わせるだけで、作業効率が格段に向上します。