Gemini in Google スプレッドシートでピボットテーブルを作成する

Gemini in Google スプレッドシートでピボットテーブルを作成する

この記事では、 Gemini in Google スプレッドシートでピボットテーブルを作成する方法についてまとめます。
2025.11.28

こんにちは。組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。

Google スプレッドシートでちょっとした分析をしたい場合、ピボットテーブルが便利です。一方で、ピボットテーブルの操作はやや面倒です。

2025年5月に Gemini in Google スプレッドシートでピボットテーブルを作成できるようになっていましたが、当初は英語のみに対応していました。

Google Workspace Updates: Use Gemini in Google Sheets to quickly add dropdowns, pivot tables, filters, and more

久々に試してみたら日本語に対応していて、便利に利用できたのでブログにまとめることにしました。

この記事では、 Gemini in Google スプレッドシートでピボットテーブルを作成する方法についてまとめます。

gemini-pivot-image

利用方法

  1. Google スプレッドシートで任意のファイルを開く
  2. [Gemini に質問する] を選択する
  3. 「XXXXの項目に関するピボットテーブルを作成してください」等の指示をする

ダミーデータの作成

以下の指示で検証用のダミーデータを作成しました。

入力

生成AI活用に関する勉強会のアンケート結果を生成してください。
登壇者は3名で、アンケート項目は以下です。

・それぞれの登壇に関する評価が5段階 x 3名分
 ・登壇1 : 生成AIの基礎
 ・登壇2 : プロンプトの基本 
 ・登壇3 : 生成AIの実用例
・イベント全体に対する評価が5段階
・自由記述のテキストフィードバック(1〜2行位の短いサンプルにしてください)

以上の条件で、100件のダミーデータを作成してください。

dummy-for-pivot

ピボットテーブルの作成

ダミーデータのファイルを開いた状態で、 Gemini の入力欄からピボットテーブルの作成をします。

入力

登壇1、登壇2、登壇3とそれぞれの1〜5の回答の比率をピボットテーブルでまとめてください

出力テキスト

ピボットテーブルを作成し、登壇1、登壇2、登壇3のそれぞれの評価(1〜5)の回答数を集計しました。

このピボットテーブルでは、以下の設定を行っています。

  * ****: **登壇1:生成AIの基礎 (5段階評価)**
  * ****: **登壇1:生成AIの基礎 (5段階評価)****COUNTA****登壇2:プロンプトの基本 (5段階評価)****COUNTA****登壇3:生成AIの実用例 (5段階評価)****COUNTA**

回答の比率(パーセンテージ)を表示するには、作成されたピボットテーブルで、各「値」のフィールドを以下の手順で変更してください。

1.  ピボットテーブルの編集サイドバーで、\*\*「値」\*\*セクションにあるいずれかの項目(例:「登壇1:生成AIの基礎 (5段階評価) の COUNTA」)をクリックします。
2.  表示されるメニューの\*\*「データの表示形式」**で、**「列の総計に対する割合」\*\*を選択します。
3.  残りの「値」の項目(登壇2と登壇3)についても、同じ手順を繰り返してください。

これにより、各登壇ごとの評価の割合(比率)を確認できます。

ピボットテーブルの出力結果
pivot-from-dummy1

ダミーデータの生成が大雑把なことが確認できました。

追加の分析をするために、AI関数で感情分析について1列追加します。

ai-function-emotion

感情分析の内容とスコアの関係を分析します。

入力

イベント全体の1〜5の回答と感情分析の結果の関連をピボットテーブルでまとめてください

出力テキスト

ご要望に基づき、**「イベント全体 (5段階評価)」と「感情分析」の結果の関連**をまとめたピボットテーブルを新しいシートに作成しました。

このピボットテーブルでは、以下の設定で集計されています。

  * ****: イベント全体 (5段階評価)
  * ****: 感情分析
  * ****: イベント全体 (5段階評価) の**回答数 (COUNTA)**

これにより、それぞれの評価点(1~5)に対して、ポジティブ、ネガティブ、中立の感情を持つフィードバックがいくつあるかを確認できます。

ピボットテーブルの出力結果

pivot-from-dummy2

イベント全体の評価が4なのに、感情分析がネガティブなデータが12件もあることがわかりました。

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