Gemini in Google スプレッドシートでピボットテーブルを作成する
こんにちは。組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
Google スプレッドシートでちょっとした分析をしたい場合、ピボットテーブルが便利です。一方で、ピボットテーブルの操作はやや面倒です。
2025年5月に Gemini in Google スプレッドシートでピボットテーブルを作成できるようになっていましたが、当初は英語のみに対応していました。
久々に試してみたら日本語に対応していて、便利に利用できたのでブログにまとめることにしました。
この記事では、 Gemini in Google スプレッドシートでピボットテーブルを作成する方法についてまとめます。

利用方法
- Google スプレッドシートで任意のファイルを開く
- [Gemini に質問する] を選択する
- 「XXXXの項目に関するピボットテーブルを作成してください」等の指示をする
例
ダミーデータの作成
以下の指示で検証用のダミーデータを作成しました。
入力
生成AI活用に関する勉強会のアンケート結果を生成してください。
登壇者は3名で、アンケート項目は以下です。
・それぞれの登壇に関する評価が5段階 x 3名分
・登壇1 : 生成AIの基礎
・登壇2 : プロンプトの基本
・登壇3 : 生成AIの実用例
・イベント全体に対する評価が5段階
・自由記述のテキストフィードバック(1〜2行位の短いサンプルにしてください)
以上の条件で、100件のダミーデータを作成してください。

ピボットテーブルの作成
ダミーデータのファイルを開いた状態で、 Gemini の入力欄からピボットテーブルの作成をします。
入力
登壇1、登壇2、登壇3とそれぞれの1〜5の回答の比率をピボットテーブルでまとめてください
出力テキスト
ピボットテーブルを作成し、登壇1、登壇2、登壇3のそれぞれの評価(1〜5)の回答数を集計しました。
このピボットテーブルでは、以下の設定を行っています。
* **行**: **登壇1:生成AIの基礎 (5段階評価)**
* **値**: **登壇1:生成AIの基礎 (5段階評価)** の**COUNTA**、**登壇2:プロンプトの基本 (5段階評価)** の**COUNTA**、**登壇3:生成AIの実用例 (5段階評価)** の**COUNTA**
回答の比率(パーセンテージ)を表示するには、作成されたピボットテーブルで、各「値」のフィールドを以下の手順で変更してください。
1. ピボットテーブルの編集サイドバーで、\*\*「値」\*\*セクションにあるいずれかの項目(例:「登壇1:生成AIの基礎 (5段階評価) の COUNTA」)をクリックします。
2. 表示されるメニューの\*\*「データの表示形式」**で、**「列の総計に対する割合」\*\*を選択します。
3. 残りの「値」の項目(登壇2と登壇3)についても、同じ手順を繰り返してください。
これにより、各登壇ごとの評価の割合(比率)を確認できます。
ピボットテーブルの出力結果

ダミーデータの生成が大雑把なことが確認できました。
追加の分析をするために、AI関数で感情分析について1列追加します。

感情分析の内容とスコアの関係を分析します。
入力
イベント全体の1〜5の回答と感情分析の結果の関連をピボットテーブルでまとめてください
出力テキスト
ご要望に基づき、**「イベント全体 (5段階評価)」と「感情分析」の結果の関連**をまとめたピボットテーブルを新しいシートに作成しました。
このピボットテーブルでは、以下の設定で集計されています。
* **行**: イベント全体 (5段階評価)
* **列**: 感情分析
* **値**: イベント全体 (5段階評価) の**回答数 (COUNTA)**
これにより、それぞれの評価点(1~5)に対して、ポジティブ、ネガティブ、中立の感情を持つフィードバックがいくつあるかを確認できます。
ピボットテーブルの出力結果

イベント全体の評価が4なのに、感情分析がネガティブなデータが12件もあることがわかりました。








