「クラメソCX合宿2022 秋」をふりかえってインタビュー!ガオリュウ編
クラスメソッド CX事業本部で、内製化支援サービスを担当しているガオリュウです。いきなりですが、2022年11月某日に私の所属するCX事業本部でクラメソCX合宿2022 秋という名前で全員参加の対話の場を設けました。このスライドは、CX事業本部内でCX合宿のふりかえりを伝えた際、私がCX合宿を通じて考えていたことを一枚にまとめたものです。
ブログ化の第二段は、実施した後のふりかえりをファシリテーターの2人で相互にインタビューをしてみようということで、今回は私、ガオリュウこと高柳が、長南さんにこの会の報告に利用した私の私見を書いたこのスライドをもとにインタビュー形式でふりかえりをさせてもらいました。
普段から1on1のような、雑談のような場で2人で話すこともありますが、目的を持って聴いてもらうのは初めてでしたので、緊張しました。インタビューされることで、自分のぼんやりと考えていたことが言語化されて、自分の特性というのも見えた気がしました。 長南さんサイドの記事はこちら。インタビュー形式になってます。
組織の有機的な状態を発現から可視化する
私はストレングスファインダーというアセスメントで「発想」が上位にくるのですが、ちょっと変わった方向への発想力がある気がします。今回もCX事業本部の対話の結果、書き出された付箋を分類していけば、何か形にならないかなと思って、当日のファシリテーションでもスイミーを例に挙げてみました。(笑)組織の形は有機的な細胞のように形はさまざまに変わるという気がしていて、今の状況はスナップショットでしかないのですが、書き出された付箋が「形」を持つことで、チームメンバーが自分たちの組織を意識できないかなと。もちろん実際の付箋の集合はスイミーのようなわかりやすい形にはなりませんでしたが、全体像として捉えるというか、チームごとの内容を感じられるものにはなりました。当日は自分たちで「問い」を選んでもらっていたので、何を興味を持っているのかなどが見えました。
組織に対話を持ち込む
クラスメソッドにジョインする前から、組織を良くする一つの方法として対話が大事だと考えていました。なぜ対話が必要なのか…という話はまた別の機会にしますが、社内の研修をデザインする時に必ずディスカッションの時間を入れるようにしていました。社内メンバーが集まる研修では、部署を越えて集められることもあって、知り合うきっかけであり、いきなり雑談してくださいというよりも同じことを学ぶことで話題が提供されて、ハードル低く話し始めることができます。組織の中での「対話」は自然発生はしずらいものだと考えていて、施策的にいろいろ工夫をしながら対話の場を作っていくことが大切です。
さて、そんな工夫をして作っていく対話の場ですが、スライド右側の図は企業の中に発生しうる集まりに対して、いろんな切り口での対話の場があると良いと思って今の状況を表した図でした。
ここに挙げた場そのものが対話によって成り立つという意味ではなくて、対話の場になり得る内容と捉えています。クラスメソッド固有の制度もありますが、プロジェクト、業務の中で使われる一般的な内容も入っています。例えば「定例会」って報告の場であって対話の場ではないという認識が強いと思いますが、定例会が始まる前に声掛けを行うことで対話になりますし、報告内容について関係する人にフィードバックを話して深掘りして話をふったりすることで対話が始まることもあります。インタビューの中では詳細には説明していなかったので、ここではクラスメソッドにおける話として説明していきます。
Gather駆動:プロジェクトによるのですが、メンバーがリモートで集まる場所としてプロジェクトのGatherをつくっているプロジェクトがあります。論理出社という言葉もできましたが、自分自身のために業務していることを意識しやすくするために利用している人もいますが、メインはGatherにログインしていつでも話しかけてもらいやすくする意図があります。
1 on 1:一般的に言われている上司と部下という形でも実施しますが、言葉の通り1対1で話しましょうという時にも使われています。同じく1対1で行うものとして「誰とでも雑談」というのがありますが、適度に使い分けている感じもありつつ、基本は部署内は1on1で、部署を越えたり、初めて話す場を作る時は「誰とでも雑談」としている感じがあります。
朝会/夕会:朝会、夕会の開催はプロジェクトによりますが、スクラムでの開発を行っているチームが行なっていることが多いです。朝会も夕会も開催の時間が短いのが特徴になりますが、日々の会話の積み重ねは関係性を作るものだと思うので、存在的に外せないなと。チームによってはアイスブレイクを入れているチームもあるので、個人個人の繋がりが濃くなりますね。
タスクフォース:システムのトラブル対応など短期間で組まれる集まりもありますし、社内の課題に対してタスクフォースが組まれることもあり、解決に向けて対話していくので、ある意味、雑談での寄り道はなくて、直線的な「課題解決」な場になります。誰がどんなことに関心があるかがわかるのと、解決のための貢献(能力)も見えて勉強になります。これも部署を越えての集まりですね。
ワークショップ:最近はワークショップのファシリテーター依頼がくるようになっていて、プロジェクトやチームの開始時のチームビルディングや、終了時のふりかえりについてが多いです。いつもの会議とは違う感覚で行なっているものが多いので、「改めて話す場」という建て付けでやっています。
勉強会:クラスメソッドでは企業研修という形をとっているものが少なく、自分たちで学びたいことを「xxxについて学ぶよー」と呟き、そこにリアクションして数名で勉強会が実施されることが多くて、勉強会では学ぶや情報をもとに対話による開催が行われている気がします。
誰とでも雑談:これはクラスメソッドの制度で、社長も含めて誰にでも雑談を申し込める制度です。新入社員が入ると憧れだった人と雑談とか、部署のメンバーと一人一人と個別に話せる雰囲気を作れていると思います。そこから話した良さそうな人を紹介されたりして、部署を越えた雑談にもつながっている感じです。
times-xxx:これはSlackのチャンネルですが、個人チャンネル、分報として使っている接頭語(プレフィックス)です。社内で知り合った片がtimesを使用している時は見ていて、その人が普段考えていることなどが仕事についてもパーソナルなことについても流れてきていて、書き込み方はその人の性格というか、社内での関係性の作り方で違いますが、timesで会話が続く人もいれば、自分の勤怠状況の共有のみという人もいておもしろいです。テキストコミュニケーションというか、非同期コミュニケーションというか、働く上で自分以外の人についての情報はどの程度、どんな内容であると良いのかが最近気になっています。
misc-xxx:Slackでの趣味の会的なチャンネルの接頭語(プレフィックス)です。めちゃくちゃ細分化されて作られている領域ですが、それだけ自分にあった場にもなっているので、人数が少ないチャンネルも大事だなと思います。miscは一過性もあるので、時々チャンネルの大整理大会みたいな時期があって、そこで消えたりもしていて、逆にずっと続けないといけない…ということもないので、ある意味自然で良いなと思います。
趣味の会:これは図を書いた時には「あるよな」と思って入れたのですが、実際には社内でのつながりはSlackメインになるので、miscの中に含まれる集まりになるので、重複してました。(^^;
ここに挙げた以外にも対話になりそうな場はあって、これらは単体で対話の場として場づくりできるものもありますが、複合的に「対話する関係性」を作っているとも感じました。その人にとってその場は挨拶をするだけの場になっていてもいいし、しっかり話す場になっていてもいいし、ただまったく話さない、話せないという環境は辛くて、対話の場が組織に対してメッシュ状にいろんな大きさの集団毎に存在すると組織的なコミュニケーションの質の向上につながると考えました。
編集後記
このCX合宿に関するブログは、長南さんと私とで裏と表というか、二人の視点で同じテーマで書いてみるとどうなるのか?という実験的なブログでもあるので、毎回面白いですが、今回はインタビューということでどう違いを出すのかで悩みました...。次回は私が長南さんにインタビューする番なので、楽しみです!