[アップデート] CloudWatch Database Insights のテレメトリタブのメトリクスダッシュボードがカスタマイズできるようになりました
いわさです。
Amazon Aurora / RDS はモニタリング機能として CloudWatch Database Insights と統合されています。
この CloudWatch Database Insights、従来の Perforamance Insights よりも多くの情報が得られるダッシュボードやビューが提供されているのですが、その中のひとつにデータベーステレメトリに関するビューがあります。
従来はこのビューの内容は AWS から提供されるプリセットのみだったのですが、先日のアップデートでユーザーによるカスタマイズができるようになりました。
従来なにが表示されていたのかというと、このメトリクスはエンジンタイプごとに AWS 側でカスタマイズされたセットが提供されていました。
例えば、Amazon Aurora PostgreSQL であればdb.Transacations.max_used_xact_ids.max
を表示されており、これはバキューム処理されていないトランザクションの数を示しており Aurora PostgreSQL が提供する非ネイティブのカウンターです。
エンジンタイプに特化したビューが提供されており、デフォルトでも非常に使いやすかったのですが、今回カスタマイズができるようになったので別のメトリクスと組み合わせて表示させたい・分析したい時などに更に使いやすくなりました。
使い方
ちょっと試してみますか。今回は事前に Amazon Aurora PostgreSQL で CloudWatch Database Insights を有効化済みです。
CloudWatch Database Insights は CloudWatch コンソールの「データベースインサイト」メニューからアクセスが出来ます。
データインスタンスのフィルターで対象インスタンスを選択すると、データベースインスタンスごとのデータベース負荷の分析やメトリクス・ログ、統合している場合はアプリケーション情報なども確認することが出来ます。
そして今回のアップデートの対象ですが、データベーステレメトリタブの中のメトリクスが対象です。
Aurora PostgreSQL の場合はデフォルトで 18 個のウィジェットが表示されています。
各ウィジェットのメニューを選択すると Delete や Edit が選択できるようになっています。
上記から削除や、表示対象のメトリクスを変更することも出来ますが、Create widget ボタンから新しいウィジェットをビューに追加することが出来ます。
ウィジェット追加時に表示するメトリクスを選択する形です。
試しに適当なウィジェットを作成してみましょう。
必要な情報はウィジェット名の入力とメトリクスの選択だけです。
こんな感じで表示されるようになります。不要なウィジェットも削除できるので整理も出来て良いですね。
注意点として、このメトリクスビューのカスタマイズですがデータベースインスタンスごとではありません。変更した内容は同一リージョンの同一エンジンタイプのダッシュボードに適用されます。ワークロードが混在している場合に期待しない範囲まで更新されてしまうことがあるかもしれないのでそのあたりだけ注意しましょう。
AWS 提供のデフォルトダッシュボードも非常に使いやすいです。デフォルトに戻したい場合は以下の「Reset dashboard」から戻すことが出来ます。
さいごに
本日は CloudWatch Database Insights のテレメトリタブのメトリクスダッシュボードがカスタマイズできるようになったので試してみました。
私の場合はデフォルトウィジェットにいくつか不要なものがあったので消したいなーとは思っていたのでこの機能使ってみようかなと思います。
あとはデフォルトダッシュボードで表示されていないメトリクスが結構あることもわかったので、今後は表示可能な情報を精査してダッシュボード構成を見直してみようかなと思います。