[新機能]Microsoft Excelからdbt Semantic Layerに接続するためのアドオンがリリースされました

[新機能]Microsoft Excelからdbt Semantic Layerに接続するためのアドオンがリリースされました

Clock Icon2024.07.19

さがらです。

2024年6月に、Microsoft Excelからdbt Semantic Layerに接続するためのアドオンがリリースされました。現在はプレビュー版として利用可能です。

https://docs.getdbt.com/docs/cloud-integrations/semantic-layer/excel

このアドオンを実際に試してみたので、本記事で内容をまとめてみます。

事前準備

下記のリポジトリをforkしてdbt projectを事前にdbt Cloud上で定義し、Production Environmentを定義して、dbt seeddbt buildを含むジョブを実行しておきます。

https://github.com/dbt-labs/jaffle-shop

dbt Cloud上でのSemantic Layerの設定

まずdbt Cloud上の対象のdbt projectにおいて、Semantic Layerを有効化しておく必要があります。

Account settingsProjectsから対象のdbt projectを選択し、Configure Semantic Layerを押します。

2024-07-19_08h27_13.png

続いて、このdbt projectで使用しているDWHへの認証情報を入力します。

最低でも、semantic_modelsmetricsが参照しているdbt Modelを含むスキーマ・テーブルへの読み取り権限が必要となります。

必要な情報を入力したら、右下のSaveを押します。

2024-07-19_08h27_53.png

すると、Environment IDHostなどの情報が表示されます。

この上でExcelから接続するにはService Tokenが必要となりますので、Generate Service Tokenを押します。

2024-07-19_08h30_50.png

任意のToken Nameを入れて、デフォルトのSemantic Layer OnlyMetadata Onlyが付与された状態で、右下のSaveを押します。

2024-07-19_08h31_29.png

すると、Service Tokenが表示されます!この画面を離れると表示できなくなるので、忘れずにコピーしておきましょう。

2024-07-19_08h31_48.png

Microsoft Excelからdbt Semantic Layerに接続

続いて、Microsoft Excelからdbt Semantic Layerに接続するための準備を行っていきます。

まず、下記のいずれかURLを開きます。Excel DesktopとExcel Onlineどちらでも対応可能です。(今回はExcel Desktopで勧めていきます)

  • Excel Desktop

https://pages.store.office.com/addinsinstallpage.aspx?assetid=WA200007100&rs=en-US&correlationId=4132ecd1-425d-982d-efb4-de94ebc83f26

  • Excel Online

https://pages.store.office.com/addinsinstallpage.aspx?assetid=WA200007100&rs=en-US&correlationid=4132ecd1-425d-982d-efb4-de94ebc83f26&isWac=True

Open in Excelを押します。

2024-07-19_08h37_58.png

Excelが立ち上がるため、画面右側のアドインの画面で承諾して続行を押します。

2024-07-19_08h39_50.png

インストールが完了したため、事前に確認したHostEnvironmet IDService Tokenを入力してGET ACCESSを押します。

2024-07-19_08h42_20.png

下図の画面になれば、Excelからdbt Semantic Layerへの接続は完了です!

2024-07-19_08h43_13.png

実際にMetricsを取得してみた

では実際にMetricsを取得してみます。

Select Metricsから、取得したMetricsを選択します。

2024-07-19_08h56_39.png

Group Byから、どのDimensionで粒度を分けるかを選択します。

2024-07-19_09h07_07.png

他の項目については、下記の設定が可能です。

  • Time Range:出力する値の日付範囲を指定
  • Where(FIlter):集計対象のレコードから、指定した条件に合致するレコードのみを集計対象とする
  • Order By;指定したカラムで集計結果を並べ替える
  • Limit;集計結果に対して、先頭から指定した行数だけ表示する
  • Exclude column names:チェックをいれると、カラム名を出力しなくなる

各種設定を終えたら、QUERYを押します。すると、設定した内容に応じてMetricsの集計結果が表示されました!

2024-07-19_09h16_31.png

注意事項

まだプレビューということもあると思いますが、2024年7月19日時点では日本語のlabelを定義したMetricsの取得ができず、下図のようにエラーメッセージが表示されました。(dbt Cloudのサポートにも問い合わせ済みです。)

※2024年8月1日追記

日本語のlabelを定義したMetricsやDimentionでも、無事に表示されるようになりました!

2024-08-01_13h51_38.png

最後に

Microsoft Excelからdbt Semantic Layerに接続するためのアドオンがリリースされたので、実際に試してみました。

元々Excelで業務を進めていた方にとって、既存のプロセスを変えずにデータはdbt Semantic Layerを介して取得するということが出来るようになります!ぜひお試しください。

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