製造業の展示会、多すぎ問題をAIで解決した話

製造業の展示会、多すぎ問題をAIで解決した話

2026.04.03

こんにちは。製造ビジネステクノロジー部のnaoです。

突然ですが、こんな経験はありませんか?

「展示会に行って情報収集しよう」と思い立ち、検索してみると…出てくる出てくる。
ものづくりワールド、スマート工場EXPO、Japan DX Week、AI・人工知能EXPO、MDX…

名前は似ているし、規模も日程もバラバラ。どれが自分の目的に合っているのか、調べるだけで半日が終わってしまいそうです。

しかも本業は忙しい。展示会選びに何時間もかけていられない。せっかく行くなら、自分の課題にフィットした展示会だけに絞りたい。

そこで今回は、「展示会選びを全部AIに手伝ってもらった」話をご紹介します。
課題の言語化から、展示会の一覧整理、ポジショニングマップの軸設定まで、AIとの会話だけで完結しました。難しいプロンプトは一切使っていません。

展示会に行く前に、まず「自分の課題」を言葉にする

ただ、展示会を調べる前に、一つだけやっておきたいことがあります。

「自分は何を解決したくて展示会に行くのか」 を言語化することです。

これを飛ばして展示会に行くと、「なんとなく見て回って終わった」になりがちです。広い会場を歩き疲れただけ、という経験をされた方もいるのではないでしょうか。

でも、課題の言語化って意外と難しい。頭の中ではモヤモヤしているのに、いざ言葉にしようとすると出てこない。

そこでAIの出番です。難しく考えなくて大丈夫です。人に話すように、モヤモヤをそのまま投げてみてください。
例えばこんな感じです。

「去年ERPを入れたんですけど、現場は結局紙で運用してて。二重管理になってしまってます」

これだけで十分です。AIが質問を返しながら、課題を一緒に整理してくれます。
展示会で何を学びたいか、何を比較したいか。 それが言語化できた状態で次のステップに進みましょう。

DeepResearchで展示会を一気に洗い出す

課題が言語化できたら、次はいよいよ展示会の情報収集です。
ここで使ったのが DeepResearch です。

ChatGPT、Gemini、Perplexityなど、Deep Research機能を持つ生成AIであればどれでも構いません。 通常の検索と違い、複数のWebサイトを横断して情報を収集・整理してくれるため、展示会のような「情報が散らばっている調べもの」に非常に相性がいいです。

やり方は大きく3つのステップに分けました。

ステップ1:収集
対象期間・業界・知りたい項目を指定して、展示会の一覧化を依頼しました。イベント名、会場、規模、主催者、出展企業、対象者といった情報をまとめて取得します。

ステップ2:整理
収集した情報を、比較しやすい形に加工するよう依頼しました。スプレッドシートにそのまま貼り付けられる形で出力してもらうと、後の作業がぐっと楽になります。

ステップ3:判断
整理した情報をもとに、ポジショニングマップ化を依頼しました。マップの軸もAIに提案してもらいました。 自分では思いつかなかった切り口が出てきたのが、正直な感想です。
特別なプロンプトは使っていません。「次はこうしてほしい」と会話を重ねるだけで、ここまでできます。

マップで「自分にフィットする展示会」を見つける

こうして出来上がったのが、以下のポジショニングマップです。

manufacturing-expo-map-sample

横軸は 「汎用IT ↔ 製造・現場特化」 、縦軸は 「ソフト・SaaS・AI活用 ↔ ハード・物理・インフラ」 です。

この軸、実は自分で考えたわけではありません。「展示会を比較するのに適した軸を提案してほしい」とAIに依頼したところ、出てきた案をそのまま採用しました。

マップを見ると、展示会の"個性"が一目でわかります。

例えば、製造現場の課題解決に直結するソリューションを探したいなら、右上のエリア(製造特化×ソフト・AI)に位置する展示会が候補になります。

一方、まだ課題が漠然としていてトレンドを幅広く把握したいなら、左上のエリア(汎用IT×ソフト・AI)から入るのもひとつの選択肢です。

大事なのは、「自分が今どのフェーズにいるか」を意識してマップを見ること。 最初のステップで言語化した課題と照らし合わせながら、自分にフィットする展示会を選んでみてください。

まとめ

今回やったことを振り返ると、こうなります。

  • 課題の言語化 → AIに話しかけて整理
  • 展示会の情報収集 → DeepResearchで一覧化
  • 展示会の絞り込み → ポジショニングマップで可視化
  • マップの軸 → これもAIに提案してもらった

特別なスキルは何も使っていません。「人に話すように聞く」を繰り返しただけです。

展示会選びに限らず、「何から手をつければいいかわからない」という状況は、製造業のDX推進においてよく起きることだと思います。そんなときこそ、まずAIに話しかけてみてください。完璧な質問でなくて大丈夫です。モヤモヤをそのまま投げることが、最初の一歩になります。

もしこの記事を読んで「自分の会社でもやってみようかな」と思った方は、ぜひ最初の課題言語化から始めてみてください。
展示会に行く前の5分間のAI壁打ちが、現場での学びを大きく変えるきっかけになると嬉しいです。

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