[アップデート]Amazon Lex では、プロンプト通りにボットが自動生成される機能をリリース [Bedrock Claude V2を利用] #AWSreInvent

2023.11.29

はじめに

Amazon Lex は、Amazon Bedrock Claude V2を活用して、自然言語の記述によるボットの自動作成機能をリリースしました。

今回のアップデートで、ユーザーは、ボットの利用用途やタスクを自然言語で記述するだけで、Lexの複数のインテントやスロット、サンプル発話を自動生成し、ボットを構築してくれます。裏では、Bedrock Claude V2が活用されております。

AWS re:Invent 2023では、サンプル発話のみを自動生成する機能がリリースされましたが、今回は、インテントやスロットなども自動生成してくれます。

アップデートによって、複数のインテントやスロット、サンプル発話を考えて入力する労力と時間が削減できるようになります。

ドキュメントには、Amazon BedrockのClaudeモデルと明記があるため、現時点ではClaudeしか選べません。

また、現時点では米国東部 (バージニア北部) および米国西部 (オレゴン) 地域の英語のみの対応です。

事前準備

  • Amazon BedrockでClaudeが利用できるように設定します。

Lexボットを作成

Lexのボットを作成画面で、今回のアップデート内容であるDescriptive Bot Builder - GenAIが選択できるようになっています。

ボット名は、BookTripと記載しました。

[ボットに言語を追加]で、ボットの説明を記述する欄があります。ここで構築したいボットの詳細を記載することで、複数のインテントやスロット、サンプル発話を自動作成してくれます。

ドキュメントに、サンプル例があったので、旅行の予約に関するボットを構築したく、下記をコピペします。

I am a travel agent and I want a bot to help my customers book a trip to Disney. Disney has several parks all over the world to choose from, and also has hotels, dining, and special entertainment that can be reserved. Users of the bot should be able to modify or cancel their booking. Bookings must include at a minimum the park, dates, and hotel. Including dining or entertainment is optional and can be added or changed later.

選択できるモデルは、Claude V2のみです。説明欄には、最低100文字で最大2000文字まで記入できます。

1分程度で、下記の画面に遷移されました。インテントとスロットタイプが表示されており、この時点では構築されておらず、確認画面です。必要なインテントとスロットタイプを選択します。

インテントは3つあります。旅行の予約、キャンセル、変更のインテントです。インテントごとに、サンプル発話やスロット数も確認できます。

ボットに必要なインテントのみをチェックボックスを選択しましょう。

インテントを選択すると、サンプル発話とスロットが確認できます。

思ったようなインテントやスロットではなかった場合、New generationをクリックすると、再度、説明を記載し自動生成してくれます。

Confirm intents and slot typesをクリックし、作成を実行します。

数秒で作成されました。[Build]すると構築完了です。

既存のボットの場合

既存のボットで利用した場合、Generative AI Configurationsという生成AI設定が新たに追加されていますので、クリックします。

Descriptive bot builderを有効にします。選択できるモデルはClaude V2のみです。

[言語を追加]から作成できます。

先程と同様に、説明欄に利用したいボットの説明を記述するのみです。

最後に

今回のアップデートにより、Lexのボットを容易に作成できるようになりました。

現時点では米国東部 (バージニア北部) および米国西部 (オレゴン) 地域の英語のみの対応です。

Amazon BedrockのClaude V2は、東京リージョンでは利用できないため、それが利用できるようになってから、今回の機能が東京リージョンで利用できる流れになるかと思います。

参考