Developers.IO 2020 Showcase「Looker歴2か月、元Tableau運用者がそれぞれの良さを語ります」#devio_showcase

Developers.IO 2020 Showcase「Looker歴2か月、元Tableau運用者がそれぞれの良さを語ります」#devio_showcase

Clock Icon2020.11.09

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2020年11月4日に開催されたDevelopers.IO 2020 ShowcaseのDay4:データ分析にて、「Looker歴2か月、元Tableau運用者がそれぞれの良さを語ります」というタイトルで登壇しました。

本ブログでは、セッション概要、当日使用した資料、セッション中のQ&Aについてまとめます。

セッション概要

昨今多様なBIツールが世に出ておりますが、クラスメソッドではLookerとTableauを取り扱っています。前職でTableauを社内で運用し、2020年9月からはLookerを使い始めた者の視点から、Tableau、Looker、それぞれの良さをご紹介します。

私は2020年9月にクラスメソッドに入社したのですが、2020年8月まではメーカーでTableauの運用や活用促進などを行っていました。

前職でTableauを触っていたこともあり、クラスメソッドに入社してLookerを使い始めたことで、同じBIツールと言えど、TableauとLookerには異なる良さがあると感じるようになりました。

この経験から、それぞれのツールの良さを自分なりにまとめてみた内容が今回のセッション内容となります。

登壇資料

当日のスライド資料は以下になります。 スライドだけでも内容がわかるように心がけて資料を作成しましたので、ぜひざっと見て頂けると幸いです。

セッション録画

クラスメソッドのYouTube公式チャンネルでは、これまでのイベントのセッション録画や、AWSやデータ分析等の初学者向けのコンテンツも配信しております。 ぜひ、当チャンネルのコンテンツを視聴してみてください!

セッション中のQ&A

セッション中に頂いた質問について、回答内容と併せてこちらで改めて回答致します。

Q:LookMLの設計や定義を行う人は、どのような職務担当者(システム管理者か分析担当か)が行うのが適切でしょうか。

前提として、Lookerでデータモデルを作成するには「データモデルに関する業務知識」「接続するデータの仕様」この2つの知見が必須となります。

これらの知見を備えた方ならば、システム管理者の方でも、分析担当(データアナリストのポジション)の方でも、またはそれ以外のポジションの方でも、問題ないと思います。

Q:タブローもルッカーも、Excelへのエクスポート機能は備わっているのでしょうか?

TableauもLookerも、CSVとしてグラフに使用しているデータをエクスポートする機能があります。 そのエクスポートしたCSVをExcelで読み込ませれば、Excelでもエクスポートしたデータを使用可能です。

Q:Lookerをデータセンターなどのクローズドな環境に構成する事は可能ですか?

Lookerは基本的にはクラウドのSaaSとして提供されているサービスのため、クラウド前提で構成を検討して頂けると幸いです。

Q:LookerではGitを使うとの事ですが、Git運用の知識が必要でしょうか?

Gitでの開発の流れと用語に関する知識は必要となります。 例えば、コミット→プッシュ→プルリクエスト→マージという一連の流れや、複数開発者間での競合(コンフリクト)発生時の対処方法、などは理解しておく必要があります。

なのですが、LookerのGUIがGit周りの動作をかなりサポートしてくれるため、Gitの細かなコマンドまで覚える必要はないです。

正直私もGit周りに自信がない状態からLookerを習得し始めたのですが、本番環境に開発したLookMLのコードを適用させる際は、GUIの指示に従って実施すれば基本的に問題ないと感じています。

そのため、そこまで不安になる必要はありません!笑

Q:管理者(アナリスト・基盤設計者・保守運用者)のスキルとしても、LookerとTableauの習得難易度ではLookerの方が高いでしょうか。

Lookerの方が習得難易度は高いと思います。

やはり、最初にLookMLを用いてデータモデルを定義しないとグラフを作成することができないため、このLookMLの習得も含め、Lookerの方が導入初期に必要な労力は多い印象です。

しかし、Lookerの魅力はデータモデルを定義することにより作成したコンテンツやデータに対してガバナンスが効くことのため、最初に苦労してデータモデルを作り上げることで、後々の運用コストが抑えられるようになるはずです。

Q:Tableauでスモールスタートした後Lookerに移行する際に、Tableauで作成したグラフをLookerに取り込むような機能はありますか?

残念ながら、Tableauで作成したグラフをLookerに取り込むような機能はございません。

もしTableauからLookerへの移行を行いたいならば、Tableauで試行錯誤して作成した計算フィールドやデータ同士のリレーションをLookMLで定義することは出来ますので、Tableauでの経験値をLookerに活かすことは可能です。

Q:Tableau 導入には SQL の知識は必要ですか?

基本的にTableauを導入するだけならば、SQLの知識は必要ありません。

しかし、データ同士の結合や複雑な計算フィールドを作成しようとしたときに、SQLの知識がないと「なぜこんな動作をするんだ?」とわからなくなってしまうことがあるかもしれません。

そのため、Tableauを使用する上でSQLは必須ではありませんが、SQLの知識を持っていることでより有効にTableauを活用できると感じています。

最後に

本セッションを通して、TableauとLookerという2つのBIツールについて参考になった点が少しでもあれば、私もとても嬉しいです。 もし、「Tableau・Lookerが気になる!」という方がいましたら、ぜひクラスメソッドへご相談ください!

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