DevelopersIO 2022 Alteryx DesignerのTips・機能ご紹介 ~データ分析、Alteryx~ #devio2022
皆さんこんにちは、アライアンス統括部テクニカルグループの清水です。
DevelopersIO 2022において、Alteryx社よりビデオセッションとして発表をして頂きました。本ブログでは、こちらのビデオセッションの内容に関してまとめます。
セッション概要
概要
2022年7月19日〜29日開催の技術カンファレンス「DevelopersIO 2022」にて、Alteryx Designerの「動的ワークフロー」「小数値のラウンド」に関して、Alteryx社より発表いただきました。
動画
登壇者
- 酒井信吾氏
- アルテリックス・ジャパン合同会社 Sr. Sales Engineer
動的ワークフローについて
以下のように、業務開始日から150日経過後でもエラーを起こさずに、ワークフローが動作するように最適化されたワークフローになります。
どのように構築するの?
動的ワークフローを構築するには、以下の3ステップに沿ってワークフローを変更していく必要があります。
1、現在の課題を解決できるように、まずはワークフローを構築します。
2、次に現時点から時系列をさかのぼり、過去に起こった変化を分析するためのワークフローへ変更します。
3、最後に将来の予測を可能にするための、ワークフローへ変更していきます。
- 将来的に科目名が変更されることが予想される場合
- 想定される処理内容の変更が考慮される場合
- 出力データサイズにも余裕を持たせておく(ストリングの長さを伸ばしておくなど)
- 時間軸において発生しうるあらゆる変更点を考慮する
動的にするには?
データ読み込みの際
ワイルドカードを利用する方法
「データ入力」ツールに「*.csv」と追加することにより、このデータのフォルダー中に入っているすべてのcsvファイルを読み込むことが可能になります。
「ディレクトリ」・「サンプリング」を利用する方法
データフォルダ内の最新のデータだけ読み込ませたい場合は、「ディレクトリ」ツールを利用しすべてのデータを読み込み後、「サンプリング」ツールよって最新に書かれたもの1つだけ取り出すことが可能です。
集計処理の際
動的にならないもの
縦方向にデータを読み込むと、「フォーミュラ」を利用して、月数分集計処理が可能ですが、新しい月数のデータがその後増えた場合、都度「フォーミュラ」に追加の計算式が必要になります。
「クロスタブ」ツールを利用し、一度データを横向きにする方法
データ読み込み後、計算したいデータを一度縦方向から並び替えを行うことにより、動的処理が可能になります。
スキーマの変更の際
動的セレクトを利用する方法
「動的セレクト」の式に、条件式することにより、例えば「特定のフィールド名」や、「フィールドの番号」でのセレクトが可能になります。
データの出力の際
「フィールドからファイルテーブル名を生成する」オプションを利用する
こうすると、自動的に先ほどのファイル名を使ったファイルが出力されます。
小数値のラウンドについて
以下のように小数値のデータを扱う場合、四捨五入によって、結果が意図しないケースがあります。
ROUND結果を意図したものにするには?
1、一度データを整数値に変更します。小数値を【Integer】型にし
2、その後【Integer】型のまま、1番で計算された【ROUND】をかけます
3、最後に2番の計算結果を、【Double】型に変換します。
最後に
Alteryxは使えるツールが多数あり、初学者の方だとどのツールを利用すればいいのかと、非常に悩んでしまうかと思います。「フォーミュラ」を利用した毎月の集計処理に関して言いますと、私も同様のケースに直面したことがあるため、同じような方もいらっしゃるかと思いました。
ご紹介した動的処理の方法は、将来的にも継続して利用していく場合や、後々人の手を煩わせることなく処理を実行していけるものだと思いますので、ぜひ参考になさってください。