
「AWS最新機能を駆使したマルチテナントSaaSアーキテクチャーを考えてみる」というタイトルで DevelopersIO 2025 Sapporo に登壇しました #devio2025
いわさです。
先日、2025 年 9 月 26 日に DevelopersIO 2025 Sapporo というイベントをクラスメソッド札幌オフィスで開催しました。
クラスメソッドは年に一度 DevelopersIO というブログタイトルと同じ技術カンファレンスを各地域で開催しています。札幌では毎年外部の会場を借りて開催していたのですが、今年は春頃にオフィスレイアウトがリニューアルされたこともあり、ついに札幌オフィスで開始することが出来ました。
今年は2トラックの合計21セッションが開催され、そんなセッション枠のひとつを頂きまして、マルチテナントSaaSについて語ってきました。
この記事ではスライドやイベントの様子を共有したいと思います。
登壇資料
発表スライドはこちらになります。
2024~2025年はマルチテナントで利用できる様々な AWS 新サービスやアップデートが登場しました。
採用の是非は置いておいて、それらを駆使するとどういったマルチテナントSaaSアーキテクチャーになるのかを検討し、考察してみました。
アーキテクチャとしては次のようなものを考えてみました。よくある普通のサーバーレス、コンテナな Web アプリケーションではあるのですが、要所要所で特にプールモデルにおけるマルチテナントSaaSの課題を解決できる機能を使うことが出来ます。
発表の中で登場したアップデートおよび DevelopersIO のブログはこちらです。
- [アップデート] Amazon CloudFront にマルチテナントディストリビューションという SaaS 向けの新しい機能が登場しました | DevelopersIO
- [アップデート] Amazon Cognito ユーザープールに機能プランの概念が導入され、料金計算方法が変わります | DevelopersIO
- AWS、「Amazon Aurora PostgreSQL Limitless Database」を正式提供開始 | DevelopersIO
- RDS Data API 経由で Aurora PostgreSQL の Row Level Security (RLS) を使う | DevelopersIO
- [アップデート] Amazon SNS も SQS フェアキューへのメッセージ配信をサポートし、メッセージグループ ID を設定できるようになりました | DevelopersIO
- [アップデート] AWS AppConfig にコンテキストに基づいてフラグ値を分けることができるマルチバリアントフラグが登場したので Lambda から使ってみた | DevelopersIO
- [アップデート] Amazon SES にノイジーネイバー対策となるテナント機能が追加されました | DevelopersIO
さらに、登壇時間の関係で紹介できなかった機能もいくつかありました、それらはこちらになります。
- [アップデート] Amazon API Gateway の統合タイムアウトを 29 秒より長く設定出来るようになったので、申請から設定までやってみた | DevelopersIO
- [アップデート] Amazon Cognito のトークン生成前トリガーにイベントバージョン V3 が追加され、M2M 認証でもアクセストークンがカスタマイズできるようになりました | DevelopersIO
- [アップデート] Amazon Verified Permissions のポリシーストアがタグ機能をサポートしたので ABAC を試してみた | DevelopersIO
- [アップデート] Amazon EFSのElastic Throughputで最大250万読み取りIOPSと最大50万書き込みIOPSをサポートしました | DevelopersIO
- [GA] Amazon DocumentDB Serverless が使えるようになりました | DevelopersIO
- DynamoDB料金の値下げ、半額になったオンデマンド料金を試算してみた (2024年11月) | DevelopersIO
- [アップデート] AWS Step Functions で変数が使えるようになりました | DevelopersIO
さいごに
本日は「AWS最新機能を駆使したマルチテナントSaaSアーキテクチャーを考えてみる」というタイトルで DevelopersIO 2025 Sapporo に登壇した時の資料や関連 URL を紹介させて頂きました。
時間が全然足りなくてかなり急いで話してしまった気がします。
また、アーキテクチャの話というより最新機能の紹介が多かったのでもう少しどういうユースケースに対応できるのか図示できると良かったなという反省がありました。
次回登壇できる機会をもし頂いた際には今回の反省点を活かしたいと思います。