
DevelopersIO 2026 Osakaで「運用導入はプロジェクトだ!! 〜運用って奥深い〜」というタイトルで登壇しました
こんにちは、カスタマーサクセス部のやまとです。
2026年9月29日(火)に開催された「DevelopersIO 2026 Osaka」で、「運用導入はプロジェクトだ!! 〜運用って奥深い〜」というタイトルで登壇しました。
本記事では、当日の発表内容を、図を交えて振り返ります。
サマリー
- 運用のはじめ方(運用導入)は、期限・関係者・毎回ちがう成果があるプロジェクトである
- 運用開始日から逆算して7つの段階で進め、ゴールの合意、体制と連絡の流れ、進み具合の見える化、テストの4つを意識した
- 運用がはじまった後は、完了のないオペレーションマネジメントで水準を保ち続ける
- はじめるまでのプロジェクトと、はじまってからのオペレーション。二つの管理を組み合わせるから、運用は奥深い
登壇資料
問い:その運用、どうやってはじめましたか?
運用は、表や手順書、監視ツールや自動化活用、方針策定、社内管理 or 外部への委託など「資料」や「ツール」、「仕組み」、「人」など複合的な要素の組み合わせで回っています。
では、その運用の方針はどうやって決め、どうはじめたのか。
今回は、この「はじめ方」がテーマです。

答え:運用のはじめ方は、プロジェクト
運用のはじめ方を、私は今回、「運用導入」と呼んでいます。
運用導入には、期限があり、関係者がいて、毎回ちがう成果を生みます。
つまり運用導入もプロジェクトの一つであり、はじめ方の管理が重要だと気づきました。

運用導入は、見えにくいはじめ方
私は普段 MSP(Managed Service Provider)として、お客様のシステムの運用に携わっています。
MSP が運用を引き受けるとき、最初に行うのが運用導入です。
導入では、安全に運用していくための体制づくりと段取りといったアクションをします。以下は一例です。
- システムのことを聞いて知る
- 誰が何をするかを決める
- 監視や通知の経路を整える
- 何かが起きたときに対処できる手順書をつくる
- 実際に運用する人に引き継ぐ
運用そのものはイメージしやすい一方、その手前の運用導入は外から見えにくい領域です。

運用導入を、プロジェクトとして進める
プロジェクトは「期限があり、独自の成果を生むための取り組み」です。運用導入と並べると、次のように一致します。
| プロジェクト | 運用導入 |
|---|---|
| 期限がある | 運用開始日がある |
| 毎回ちがう成果を生む | システムも環境も毎回ちがう |
| 完了の条件がある | 運用を開始できる状態が条件 |
そこで、私はプロジェクトマネジメントの観点を意識してみました。
例えば、運用開始日から逆算して、7つの段階で進めてみました。
計画、要件定義、基本設計、詳細設計、実装、引き継ぎとテスト、そして運用開始です。
実際に進めるうえで、他にも意識したことは4つです。
- ゴールを合意する:提案で約束した範囲を確認し、運用開始日と「運用を開始できる状態」をお客様と合意してみました
- 体制と連絡の流れを決める:関係者の相関図とエスカレーションのフローを最初に用意してみました
- 進み具合を見える形にする:マイルストーンを置き、定期的に報告します。タスクとして管理してみました
- 運用できるかを確かめる:本番と同じ経路で、運用する人が手を動かしてテストし、重大度ごとの合格条件で判定してみました

こうして進めた結果、ゴールを先に決めたので、ぶれが少なく導入が進みました。
導入期間に生まれた問題は、運用改善に回せたので、お客様にも自分たちにも分かりやすくなりました。
またこれまでの導入の取り組みは記録管理していたので、振り返りにも使えました。
運用導入そのものにも振り返りを回し、次の運用導入に生かしています。
結論:二つの管理を組み合わせるから、運用は奥深い
運用導入が終わると、運用がはじまります。運用には完了がなく、品質の目標を見ながら水準を保ち、改善し続けます。
ここではオペレーションマネジメントという考え方が重要です。
- プロジェクトマネジメント:期限と完了がある、終わらせる管理
- オペレーションマネジメント:完了がない、保ち続ける管理

運用は、はじめるまでをプロジェクトとして管理し、はじまってからはオペレーションとして管理します。
性質のちがう二つの管理を組み合わせるところに、運用の奥深さと面白さがあります。
これが、冒頭の問いへの私の答えです。
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