Ansibleのretryファイル作成の無効化
渡辺です。 今日はAnsibleのretryファイルに関する小ネタです。
実行失敗時に作成されるretryファイル
Ansibleでは、実行失敗時に、失敗したホスト情報などを記述したretryファイルを出力します。
このファイルをオプションに設定することで、リトライ時に実行するホストを制限できます。
しかし、使う機会はあまりなく、同じPlaybookで多くのホストを対象とするような場合に限定されるというのが実情です。
このretryファイルはansible.cfg
のオプション設定で抑制できます。
retry_files_enabled
retry_files_enabled
オプションはretryファイルの作成を制御します。
False
に設定することで、retryファイルが作成されません。
[defaults] retry_files_enabled = False
retry_files_save_path
retryファイルはデフォルトではAnsibleの実行ディレクトリに作成されます。
(以前はユーザのホームディレクトリに作成されてカオスでしたorz)。
実行ディレクトリに作成されると、これはこれで邪魔です。
変更するには、retry_files_save_path
オプションを設定します。
[defaults] retry_files_save_path = ~/.ansible/retry-files
まとめ
基本的にはretry_files_enabled
をFalse
に設定し、必要に応じて各Playbookで有効にする方が良いでしょう。