[アップデート]AWS Elastic Disaster Recovery がクロスリージョンおよびクロスアベイラビリティーゾーンのフェイルバックをサポートするようになりました #reinvent
こんにちは、岩城です。
いよいよにAWS re:Invent 2022が始まりましたね。
本エントリでは、AWS Elastic Disaster Recovery(以降、DRS)の新機能である、クロスリージョン/クロスアベイラビリティゾーンのフェイルバックについて紹介します。
結論
- DRSは災害対策のために使用されるサービスであり、CloudEndure Disaster Recoveryと同等の機能を持っていました
- DRSを使用して別のAWSリージョン(例:東京->大阪)や別のアベイラビリティゾーン(例:ap-northeast-1a -> ap-northeast-1c)へEC2インスタンスを復旧できます
- フェイルバックの機能は元からありましたが、クロスリージョン/クロスアベイラビリティゾーンでのフェイルバックの機能もサポートされたのがポイントです
図:ソースリージョンからリカバリーリージョンへフェイルオーバーし、ソースリージョンへフェイルバックするフロー(引用元)
- 対象リージョンは、DRSがサポートされているすべてのリージョンです。もちろん東京も大阪もサポートされています
- 料金は、DRSのソースサーバ/レプリケーションサーバとなるインスタンス、EBS、ネットワーク転送量などが掛かってきます
- 特にフェイルバックが完了したあと、下図に示すリソースは不要になりますが何もしないと維持されます。ユーザー側で明示的に削除しないと、余計な維持コストが発生することも注意です。ドキュメントにある手順のとおり削除しましょう
図:フェイルバック完了した後に残る不要リソース(引用元)
やってみた
現在、東京リージョンから大阪リージョンへの初期同期で躓いています。。
普段なら、解消した状態で公開するところですが、時間が掛かることが大いに見込まれますので、re:Inventのお祭り感を優先し、速報的なエントリに方向を変えます。
問題が解消されましたら追記します。
おわりに
日本国内において、AWS上で稼働しているワークロードのDR対策を考えた場合、東京と大阪リージョンを使った構成がまず浮かぶと思います。
EC2インスタンス上でワークロードが稼働している前提にはなりますが、DRSを使ってレプリケーションを維持した状態でのフェイルバックが可能となり、DR構成を検討しやすくなるケースはあるのではないでしょうか。
ただし、ワークロード全体で考えると、EC2インスタンス単独で構成されていないと思いますので、これ一つでDR対策すべてを任せられるものではありません。
たとえば、簡単なところでは、東京リージョンから大阪リージョンに切り替わった際のDNSでの名前解決をどうするか、データベースのレプリケーションをどうするかなど考えることは山程あると思います。
早く検証中の躓きを解消して、やってみた部分を更新します。。
本エントリが、どなかたのお役に立てれば幸いです。