[アップデート] Amazon ECS コンソールで Amazon Q Developer を使ってタスク定義の JSON コード提案ができるようになりました
いわさです。
Amazon ECS ではタスク定義というリソースを作成する必要があります。
タスク定義はコンソールウィザードから設定値の入力も可能なのですが、実体は JSON ファイルで、コンソール上のコードエディタから直接 JSON の編集も可能です。
先日のアップデートで、このコードエディタ上で Amazon Q Developer を使ったコード提案を受けることができるようになりました。
これによって、作成したいタスク定義内容を自然言語で使えるだけで概ね良い感じのタスク定義がすぐ作成できるようになります。
今回は東京リージョンで確認してみたのでその様子を紹介します。
ECS コンソールで JSON を使用したタスク定義を作成する
今回の機能ですが、ECS コンソール上でタスク定義を作成する際に、JSON 編集モードを使う必要があります。
コンソールウィザード形式の場合は使えません。
上記から開始するとタスク定義を編集するためのコードエディタが開かれるのですが、そこで Amazon Q Developer が有効になっており、次のポップアップが表示されると思います。
どの地域でデータが処理されるかなどについて言及されています。私は今回は Amazon Q Developer プロファイルをバージニア北部リージョンで作成していたのでそれが使われるようです。
またエディタ右上の歯車を確認してみると Amazon Q Developer に関する設定を確認することができます。
デフォルトは有効化されていますが、こちらからインライン提案の無効化などが可能です。
大きく2つの機能がありまして、ひとつはエディタ上で ENTER キーを押したタイミングでインラインでコード生成してくれる機能です。
もうひとつはエディタ下にチャット欄があるので、そこから Amazon Q Developer に指示をすることができる機能です。
インラインのコード生成
まずインラインコード生成機能を使ってみます。
今回はコメントで少し具体的な内容を指示してみましょう。コメントなしでもこの場合だとコンテナ追加ブロックは自動生成することができます。
次のように日本語でコメントを設定してみました。
ENTER を押すと Amazon Q Developer が考え始めるのですが、1秒くらいで生成してくれました。
良さそうですね。ENTER キーをもう一度押すと確定させることができます。
チャットによるコード生成
続いてチャット欄に指示を入力してコード生成を行う機能を試してみます。
コードエディタ上に次のアイコンが表示されていると思いますので、選択します。
そうすると、エディタ下にチャット欄が表示されると思います。
ここに生成したいコードに関する情報を入力します。
今回は先程と同じように Nginx に関する指示をしてみます。
入力後にコードが生成されていきます。
本日時点で私の環境だとなぜか次のようにコード生成直後にエラー画面に遷移してしまいました。
試してみたところ、マネジメントコンソールの表示言語を英語にした場合は発生しなかったので、一時的に日本語から英語に切り替えました。たまにありますよね。
コードが生成された後は、次のように生成されたコードを Reject するか Accept するか選択することができます。
先程と違って ENTER キーを入力した箇所にコードを差し込む形ではなくて、コード全体を見て使っていないブロックにポートマッピングやログ構成を追加してくれていますね。
コンテナイメージの指定がされていませんが、まぁ良いでしょう。「Accept all」を押します。
生成されたコードでエディタ上のコードが更新されました。
さいごに
本日は Amazon ECS コンソールで Amazon Q Developer を使ってタスク定義の JSON コード提案ができるようになったので使ってみました。
良いですね。マネジメントコンソール上からタスク定義を作成する場合はかなりお世話になりそうです。
私はタスク定義編集にあまり慣れていなくて、JSON 編集モードの場合だと定義の構成を調べながらやる必要があってちょっと面倒だったのですが、今回のアップデートで JSON 編集のほうが楽になったかもしれないです。