[アップデート] Amazon EFS エラスティックスループットモードの最大スループットが向上しました、遂に東京リージョンも対象に

[アップデート] Amazon EFS エラスティックスループットモードの最大スループットが向上しました、遂に東京リージョンも対象に

Clock Icon2024.03.14

いわさです。

Amazon EFS にはいくつかのスループットモードがあります。
このスループットモードごとに最大スループットが決まっているのですが、今朝エラスティックスループットモードの最大スループットが向上したとアナウンスがありました。

今回はこれまで対象外だった東京リージョンも対象

読み込みスループットと書き込みスループットがそれぞれ別で定義されており、今回のアップデートによって読み込みスループットが 20 GiB/s に、書き込みスループットが 5 GiB/s に変更されました。

1 年近く前に同様のアップデートがあり、エラスティックスループットモードの最大スループットが約 3 倍になりました。今回のアップデートでさらに 2 倍になったことになります。

EFS では一部のリージョンでのみ高スループットが提供されており、スループットモードによって対象リージョンが異なっています。

これまで高スループット周りは日本のリージョンは対象外になりがちで前回のアップデートでも東京リージョンは対象外でした。

しかし、なんと今回のエラスティックスループットモードのスループット向上は東京リージョンも対象です!(大阪リージョンは対象外)

今回のアップデートで東京リージョンの最大スループットは次のようになりました。
比較のために各スループットモードにおける最大と、変更前後の値をまとめてみます。

変更前

スループットモード 読み込みスループット 書き込みスループット
エラスティック 3 GiB/s 1 GiB/s
プロビジョンド 3 GiB/s 1 GiB/s
バースト 3 GiB/s 1 GiB/s

変更後

スループットモード 読み込みスループット 書き込みスループット
エラスティック 20 GiB/s 5 GiB/s
プロビジョンド 3 GiB/s 1 GiB/s
バースト 3 GiB/s 1 GiB/s

東京リージョンの場合は実質 5 ~ 6 倍ですね。

前回もアップデート対象だったバージニア北部などから見ると次のような感じで約 2 倍です。

変更前

スループットモード 読み込みスループット 書き込みスループット
エラスティック 10 GiB/s 3 GiB/s
プロビジョンド 10 GiB/s 3.33 GiB/s
バースト 5 GiB/s 3 GiB/s

変更後

スループットモード 読み込みスループット 書き込みスループット
エラスティック 20 GiB/s 5 GiB/s
プロビジョンド 10 GiB/s 3.33 GiB/s
バースト 5 GiB/s 3 GiB/s

なお、プロビジョンドとバーストは変更なしです。

確認してみた

一応確認してみましょう。
冒頭の大村さんの記事にも記載がありますが、最大書き込みスループットは CloudWatch メトリクスでPermittedThroughputからすぐに確認が出来ます。
最大読み込みスループットについてはメトリクスからの確認は出来ません。

なので今回は最大書き込みスループットのみを確認してみます。
東京リージョンと大阪リージョンでエラスティック(伸縮自在)スループットモードでファイルシステムを作成します。

あとは CloudWatch メトリクスから確認するだけです。
ギガバイトにすると大阪リージョンが約 1.07 GB/s、東京リージョンが約 5.37 GB/s と期待どおりの最大書き込みスループットが設定されていることが確認出来ました。

さいごに

本日は Amazon EFS エラスティックスループットモードの最大スループットが、遂に東京リージョンも対象となって向上したので確認してみました。

EFS スループット系のアップデートはこれまで東京リージョンは対象外で参考程度に見ておく人が多かったと思いますが、今回遂に東京リージョンも対象となりました。
東京リージョンの場合はこれまで最大スループットの観点からは各スループットモードで同じ感じだったのですが今回のアップデートでエラスティックスループットモードが抜き出た感じです。

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