従業員エンゲージメントサーベイの2種類の実施方法と2種類の作成方法とは?

2022.01.20

こんにちわ。従業員体験( EX )  の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。

今回は、従業員エンゲージメントサーベイの2種類の実施方法と2種類の作成方法についてまとめます。

従業員エンゲージメントとは?

従業員エンゲージメント従業員が組織についてポジティブに捉え、共感し、強くコミットして働くような状態です。

従業員エンゲージメントサーベイとは?

従業員エンゲージメントサーベイ従業員エンゲージメントを計測するためのサーベイです。

実施方式として

  • Pulse Survey(パルスサーベイ)
  • Census Survey(センサスサーベイ)

の2種類があります。

作成方式として

  • Original Survey
  • Common Survey

があります。

実施方法 / Employee Engagement Pulse Survey とは?

月次など短い間隔・少ない項目で従業員エンゲージメントに関わるサーベイを実施するのが Employee Engagement Pulse Survey(EEPS) です。

  • 項目は10-15問以下の少ない項目にする
  • 1ヶ月ごとなど短い間隔で実施する

という特徴があります。

EEPS の利点

  • 項目が少ないので回答負荷が小さい
  • 短期間で変化が確認ができる
    • 問題を早期発見できる
    • 改善試作の影響を早期確認できる

EEPS の欠点

  • 項目の粒度の大きさ、項目数の少なさから細かな状況把握が難しい
  • サーベイ結果が変わらない期間が続くと、回答者からみて回答を続ける意義を感じにくくなる可能性がある

変化がない状態を確認することもサーベイの意義の一つということを回答者に伝える必要があります。組織の課題に対する施策はあくまで仮説であり、必ずしも100発100中で改善が成功するとは限りません。そのため「施策を実施したが、変化を与えることができなかった」という確認をできることにも価値があります。

このあたりはプロダクト開発と同じです。プロダクトに必要な価値もリサーチを行い、仮説を立て、機能を実現・提供し、その結果をメトリクスを通して確認します。仮説が外れ、メトリクスに変化がないこともありますが、これはプロダクトに関する学習ができたということになります。プロダクト開発におけるこのような構造と組織開発における従業員体験に関する学習構造は似ています。

EEPS の例

実施方法 / Employee Engagement Census Survey とは?

半期や年次など、長い間隔で、多数の項目で従業員エンゲージメントに関わるサーベイを実施するのが Employee Engagement Census Survey(EECS) です。Annual Survey / Bi-Annual Survey と呼ばれることもあります。

  • 項目は50-150問など多数の網羅的な項目にする
  • 半年や1年ごとなど長い間隔で実施する

という特徴があります。

EECS の利点

  • 項目の粒度の細かさ、項目数の多さから細かな情報把握が可能となる

EECS の欠点

  • 項目の多さから、半期や年単位での確認になる。期中の変化を捕捉できない
  • 項目の多さから、回答者の集中力が続きにくくなる。集中力が切れた回答者の回答が曖昧になる可能性がある
  • 実施期間が空くために記憶が不確かになり、アクション対象が曖昧になる可能性が高まる

EECS の例

作成方法 / Original Survey とは?

Original Survey とは、自社の前提に合わせて設問をオリジナルで作成した Survey です。この名前は便宜上この記事で命名したもので、一般に普及している名前ではありません。

Original Survey による従業員エンゲージメントサーベイ実施の利点

  • 自社が目指す組織文化や、事業特性を踏まえて定めている「あるべき組織像」に即したサーベイを作成することができる

Original Survey による従業員エンゲージメントサーベイ実施の欠点

  • Common Survey との対比でいうと、他社との比較ができない

作成方法 / Common Survey とは?

Common Survey とは、 サービスとして提供する会社によって実施されるサーベイです。この名前は便宜上この記事で命名したもので、一般に普及している名前ではありません。

Common Survey による従業員エンゲージメントサーベイの利点

  • 同様の設問で多数の企業がサーベイを実施しているため、他社との対比ができる
  • サーベイの提供企業から改善実施に関する助言や、改善ヒントのコンテンツを得られる
  • 自社で独自サーベイを作成するコストが不要になる

Common Survey による従業員エンゲージメントサーベイの欠点

  • 自社が目指す組織文化や、事業特性を踏まえて定めている「あるべき組織像」に即していない一般的なサーベイになる
  • 設問文がわかりにくい場合でも変更ができない
  • 継続した利用料が必要になる

実施パターンと作成パターンの組み合わせ

A. Original な EEPS のみ実施

  • 自社の「あるべき組織像」に即した内容にするため、オリジナルの項目を作成する
  • Pulse Survery のため、作成が必要な項目数が少なく、負荷が小さく済む
  • 短い間隔でてコンスタントに情報の変化を把握できる
  • 他社との対比はできない。
  • 詳細な問題把握が難しい
  • 1回あたりの回答負荷が小さい
  • 1年あたりの回答負荷の例 / 毎月実施の場合
    • 5分程度 x 12ヶ月 = 1時間

B. Common な EECS のみ実施

  • ありもののサービスで提供されているサーベイを即時利用開始できる
  • サーベイ設計のための時間が不要でエンゲージメントの確認を開始できる
  • Census Survey は設問数が多いため、作成コストが非常に大きい。 Common にすることで作成コストをショートカットすることができる
  • 自社の「あるべき組織像」に即した内容にはならない
    • 一方で、まだ「あるべき組織像」自体がまとまっていないケースもあり、その場合には Original を作成できないため消去法として Common を選ぶ場合もあるだろう
  • EEPS に比べて詳細な問題把握ができる
  • 年に2回しか確認できない
  • 1回あたりの回答負荷が大きい
  • 1年あたりの回答負荷の例 / 半期実施の場合
    • サーベイ負荷は90分程度 x 2ヶ月 = 3時間。

C. (Original な EEPS) x (Common な EECS) の組み合わせで実施

パターン A, B の組み合わせ。

  • 自社のあるべき組織像に関しては作成負荷の少ない Pulse Survey で Original 版を作成する
  • 他社との対比については作成負荷を減らせる Common な Cencus Survery のサービスを利用する
  • 短い間隔でコンスタントに情報の変化を把握し、短期的には大枠の問題を把握できる
  • 長い間隔でより詳細な問題把握と他社比が確認できる
  • Census と Pulse の片方だけ実施する場合に比べて負荷が増す
  • 1年あたりの回答負荷の例
    • 毎月実施の場合サーベイ負荷は5分程度 x 12ヶ月 = 1時間
    • 半期実施の場合サーベイ負荷は90分程度 x 2ヶ月 = 3時間
    • 合計4時間

まとめ

従業員エンゲージメントの測定に関して、実施方法・作成方法の2つの方法をまとめました。

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