Amazon Q Business で Slack・Teams 統合をサポートしました #AWSreInvent

Amazon Q Business で Slack・Teams 統合をサポートしました #AWSreInvent

Clock Icon2024.12.10

こんにちは、森田です。

以下の記事で、Amazon Q Business での Slack・Teams 統合が発表されました。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/enhance-your-productivity-with-new-extensions-and-integrations-in-amazon-q-business/

上記の記事の前半には、ブラウザ拡張機能について紹介されています。

ブラウザ拡張機能については以下をご参照ください。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-q-business-browser-extension/

Slack・Teams 統合 について

Slack・Teams で Amazon Q Business を利用できる機能です。

従来まで Slack・Teams で利用したい場合は、アプリケーション作成やBOT設定など少し手間がかかっていました。

https://github.com/aws-samples/amazon-q-slack-gateway

今回のアップデートでは、たった数ステップで Amazon Q Business を Slack・Teams で利用できるようになります。

やってみた

AWSマネジメントコンソールから操作を行います。

また、事前に Amazon Q Business アプリケーションは作成済みとします。

スクリーンショット_2024-12-10_13_10_14.png

統合設定

作成済みのアプリケーションから「Integrations」を開き、「Add Integration」を選択します。

スクリーンショット_2024-12-10_12_26_30.png

今回は、Slack での統合を行うため、「Slack」を選択します。

スクリーンショット_2024-12-10_12_26_59.png

以下のような統合設定画面が開きます。

基本はロールなどデフォルト値のままで良いですが、team IDのみ Slack から確認して入力が必要となります。

Amazon Q Business をインストールしたい Slack を Web ブラウザで開いて、team IDを確認します。

スクリーンショット_2024-12-10_12_28_10.png

確認したteam IDを入力し、統合設定を完了させます。

スクリーンショット_2024-12-10_12_28_29.png

統合設定完了後、Status がReady to deployとなるまで待機します。

スクリーンショット_2024-12-10_12_31_04.png

Status が変わったら、統合名をクリックして、「Deploy Integration」を選択します。

スクリーンショット_2024-12-10_12_31_19.png

すると以下のようにポップアップが表示され、「Access Slack」を開いて、Slack側の設定を行います。

スクリーンショット_2024-12-10_12_31_28.png

適切なワークスペースを選択して、Amazon Q Business のアクセス権限を許可します。

スクリーンショット_2024-12-10_12_31_45.png

正常に設定が完了すると以下のように表示されます。

スクリーンショット_2024-12-10_12_32_36.png

Slackでの動作確認

では、Amazon Q Business を追加した Slack ワークスペースを開きます。

アプリ一覧に Amazon Q Business が表示されています。

スクリーンショット 2024-12-10 13.26.09.png

アプリケーションを開くと、Amazon Q Business と1対1で会話ができます。

スクリーンショット 2024-12-10 12.33.16.png

メッセージ送信

実際にメッセージを送信すると、サインインが求められます。

スクリーンショット 2024-12-10 12.34.27.png

このサインインで Amazon Q Business のユーザと Slackユーザが紐づけられているようですね。

サインイン後、メッセージを送信すると、エラーが返ってきました。

スクリーンショット_2024-12-10_12_35_27.png

No retriever is in a valid stateとなっており、Retriever がないとうまく動作してくれないようです。

ちなみに、fall back 設定を行ってもエラーとなっていました。

スクリーンショット_2024-12-10_12_37_02.png

そのため、以下のように Retriever を設定していきます。

スクリーンショット 2024-12-10 13.36.50.png

再度メッセージを送信すると今度は正常にレスポンスを返してくれました。

スクリーンショット_2024-12-10_12_46_49.png

会話履歴

1対1の会話では以下のように会話履歴が保存されます。

保存期間は、30 日間のようです。

スクリーンショット 2024-12-10 13.43.45.png

チャットでの利用

以下のようにチャット情報にアクセスすることができます。

スクリーンショット 2024-12-10 13.47.24.png

上記のケースでは、計算を行いましたが、他にも、Slack のスレッドが膨大になっている時に、この機能を使って要約するということもできます。

さいごに

これまでも Amazon Q Business は Slack で利用できていたため、個人的には、あまり気にしていなかったアップデートでした。

しかし、実際に試してみたところ、数ステップで導入可能・Slack機能とシームレスな連携が行われているため、すぐに活用できる非常に良いアップデートだと感じました!

今回は、Teams連携は試していないため、またどこかのタイミングで触ってみたいと思います。

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