[RDS Oracle]拡張モニタリングが使えるようになっています
はじめに
こんにちは、yokatukiです。
昨年のre:Invent 2015で発表されたRDSの拡張モニタリング機能、覚えていらっしゃいますでしょうか。
- 【AWS発表】Amazon RDS (MySQL 5.6, MariaDB, Aurora) で拡張モニタリング が利用可になりました
- Amazon RDS for MySQL5.5 で 拡張モニタリングをご利用頂けるようになりました
- [新機能]Amazon RDSでOSの詳細情報を取得できるようになりました!
この機能の登場で、各RDS内部の詳細な情報が、最小1秒単位でモニタリングできるようになりました。
そして約5ヶ月後、Amazon RDS for Oracle(以下RDS Oracle)でも拡張モニタリングが使用できるようになっています。
確認
RDS Oracleの拡張モニタリング機能を、以下のインスタンス設定で確認しました。
- インスタンスタイプ:oracle-se1
- ライセンスモデル:ライセンス込み
- DBエンジンのバージョン:11.2.0.4.v8
- DBインスタンスのクラス:db.t2.small
- マルチAZ:いいえ
- ストレージタイプ:汎用(SSD)
- ストレージ割り当て:10GB
拡張モニタリングを有効にするのは、インスタンス作成画面でモニタリングの項目をデフォルトのいいえからはいに変更するだけです。簡単ですね。
ロールの設定は、最初はデフォルトで構いません。この時薄くグレーで書かれているのですが、AmazonRDSEnhancedMonitoringRoleというポリシーをアタッチしたrds-monitoring-roleロールが追加されます。これによって拡張モニタリングのデータはCloudWatch Logsに出力されるようになります。
既存のRDSインスタンスも、変更メニューから拡張モニタリングを有効にする事が可能です。RDSコンソールでモニタリングの設定変更を行いたいインスタンスを選択し、インスタンスの操作から変更を選択することで、既に起動しているインスタンスの拡張モニタリングの有効化/無効化が選択できます。
RDSコンソールで拡張モニタリングの有効化を行ったインスタンスを選択し、モニタリングの表示から拡張モニタリングを選択すると、他のRDSインスタンスと同様の拡張モニタリング画面が表示されました。(ダッシュボード)
デフォルトでは、以下が表示されています。
- メモリ
- 未使用のメモリ(MB)
- アクティブなメモリ(MB)
- CPU使用率
- CPUユーザー(%)
- CPU合計(%)
- ファイルシステム
- 使用中のファイルシステム(GB)
- ロード平均
- 1分
- 5分
- 15分
- プロセス
- 実行中のタスク
他にも、グラフの管理メニューから以下の項目を選択することができます。
また、処理一覧画面では、インスタンスを構成するプロセスの実行状況を詳細に確認することができます。
2016年7月6日現在、ドキュメントにはこれらのカラムの説明は英語版にもありませんが、おそらくtopで表示されるものと同じではないかと個人的に推測しています。(VIRT=仮想メモリ総量、RES=プロセスの物理使用メモリ量)
まとめ
Oracle RDSでも拡張モニタリング機能が使えることを確認しました。 これによりOS寄りのプロセスの詳細まで確認できるようになっていますので、ぜひお試しください。
拡張モニタリングは、以下の条件を満たせばすぐに使えるので、殆どのインスタンスに適用可能だと思います。
- db.t1.micro と db.m1.small 以外のインスタンスタイプ
- AWS GovCloud (US) 以外のリージョン
注意点としては、モニタリングのデータをCloudWatch Logsに保存する料金が必要になります。詳細は、Amazon CloudWatch 料金表をご覧ください。
それでは、また。