“データサイエンスの民主化”をシンプルなUIで実現する分析ツール「Exploratory」について #exploratory

2020.12.10

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データアナリティクス事業本部のしんやです。

最近、お手軽なデスクトップBIツールを新たに探し求める旅に出ています。

そんな中、幾つか情報を探っていった中で「Exploratory」というツールがちょっと良さそうだぞ...?という感じでしたので個人的にまとめた情報等について紹介していこうと思います。

目次

 

Exploratoryとは(製品概要)

Exploratoryは「データサイエンスをよりアクセスしやすく、協調的にすることで民主化すること」を目標とするBIツール・プロダクトです。

その他コンセプトやビジョンについては公式で展開されている下記動画をご参照ください。

 

公式リソース

Exploratoryの公式サイトは現在日本語/英語双方のページが用意されています。

また、同様にExploratoryのドキュメント類についても下記の形でメニューから遷移可能です。

 

関連プロダクトとプロダクト毎の展開状況(対応OS・環境・費用など)

現在Exploratoryで展開されているプロダクトは以下の3つです。

  • Exploratory Desktop
  • Exploratory コラボレーション・サーバ
  • Exploratory Public

Desktopとコラボレーションサーバについては下記「システム要件」にて利用可能環境に関する詳細を把握する事が出来ます。

 

Exploratory Public & Exploratory Desktop

デスクトップ上で利用出来るツールとして提供されているものとしては「Exploratory Public(無償版)」と「Exploratory Desktop(有償版)」の2つがあります。Publicは無償で利用出来ますが幾らかの機能制限が入っています。有償版のDesktopではそれらの各種制限が解除され、プラン(「Personal:個人・個人事業主向け」または「Business(法人企業向け)」によっても若干出来ることの内容が変わってきます。

インストーラとしてはMac環境、Windows環境対応版がいずれも用意されています。

 

Exploratory コラボレーション・サーバ

コンテンツの共有や探索、スケジュール、ナレッジの管理を行う事が出来るサーバ環境として「Exploratory コラボレーション・サーバ」が利用可能です。こちらはプライベートクラウドまたは任意のオンプレミス環境下で利用する事が可能となっています。

 

費用

費用については以下のページに情報がまとまっています。

前述の通り、無償で利用出来る「Public」、有償版「Desktop」はプランで2パターン、そして同じく有償版となる「コラボレーション・サーバ」の3製品4プランの価格情報が紹介されています。いずれも手の着けやすいお値段・プランだなという印象です。

また、費用に関するFAQは下記ページにも記載されています。

 

出来ること

前述製品ページに記載の「プロダクトで出来ること」について、トピックのみ抜粋してみました。Rを使ったデータサイエンスに関する作業が行える、というのはこのツールの大きな特徴と言えそうです。

 

Exploratory Public & Desktop

  • オープンデータの探索&取り込み
  • データサイエンスに関する機能:データの加工、データの可視化、アナリティクス、コミュニケーション
  • 豊富な機能拡張:Rスクリプト・エディター、Rパッケージのインストール
  • 共有とコラボレーション

 

Exploratory コラボレーション・サーバ

  • ナレッジの共有: ダッシュボード、ノート、スライド、チャート、データなどを「インサイト・レポジトリ」にパブリッシュ(公開)
  • コンテンツの共有: ダッシュボード、ノート、スライド、チャート、データなどをサーバ上で共有
  • スケジュール: パブリッシュされたダッシュボード、ノート、スライド、チャート、データを最新の状態に保つ
  • スケジュールされたジョブの管理&モニター
  • スーパー・パラメーターを使ったデータとの対話: データをインタラクティブに更新、SQLやMongoのクエリ、Rスクリプト、計算処理などのデータ・ラングリングのステップ、そしてアナリティクスの分析結果を更新
  • ユーザーの管理

 

対応データソース

Exploratory製品で接続・利用可能なデータソースは以下のページに記載されています。ざっと眺めてみる感じ、ローカル環境下のファイルからデータベースなど、こちらも必要最低限のものは満たしているような気がします。やはりローカル環境下ファイルをサクっと試せるのは便利ですね。また、「Webスクレイピング」や「エクステンション」といったカテゴリで接続・連携先が用意されているというのもまたこの製品の特徴を表しているとも言えます。

 

その他リソース

その他、各種コミュニティやイベント、参考リソースについては公式ページのメニュー、[学ぶ]や[探す]から辿る事が出来ます。

 

まとめ

という訳で、新しいBI(分析、という方がよりしっくり来る?)ツール、「Exploratory」の製品概要紹介でした。

デスクトップツールとして手元の環境でまずはお試しで色々見てみることが出来る、またRを用いた分析等も行えるということで、後続のデータ分析基盤・プラットフォーム(CSALooker等)と上手く連動・併用していくといい感じになるんじゃないかな?というのは直感的に思った次第でした。引き続き、Exploratoryについては各種機能の動作検証等を試してみたいと思います。