FSx for Lustre Persistent 2 のスペック別利用料金を手軽に確認したいので表にしてみた

2022.09.03

FSx for Lustre Persistent 2 で S3 統合する前提で計算処理をするときのみ Lustre を起動して利用する場合の料金を計算してみました。「処理が終了したら、ファイルシステムを削除すれば FSx for Lustreについては課金されない」と案内があるように、テンポラリーな Lustre を想定しています。

目的はLustre 使って n 時間計算するならいくらかかるの?を手軽に確認したいです。

料金表早見

1時間あたりの FSx for Lustre の利用料金です。スループット性能でソートしています。

Type 指定するストレージ (TiB) 指定するスループット(MB/s/TiB) スループット(MB/s) 料金/時間
1-125 1.2 125 150 $0.31
1-250 1.2 250 300 $0.46
2-125 2.4 125 300 $0.62
1-500 1.2 500 600 $0.77
2-250 2.4 250 600 $0.93
4-125 4.8 125 600 $1.24
7-125 7.2 125 900 $1.86
1-1000 1.2 1,000 1,200 $1.39
2-500 2.4 500 1,200 $1.55
4-250 4.8 250 1,200 $1.85
9-125 9.6 125 1,200 $2.48
7-250 7.2 250 1,800 $2.78
2-1000 2.4 1,000 2,400 $2.79
4-500 4.8 500 2,400 $3.10
9-250 9.6 250 2,400 $3.71
7-500 7.2 500 3,600 $4.64
4-1000 4.8 1,000 4,800 $5.58
9-500 9.6 500 4,800 $6.19
7-1000 7.2 1,000 7,200 $8.37
9-1000 9.6 1,000 9,600 $11.16

※ 2022年9月3日現在の ap-northeast-1 の料金です。

料金計算に必要な要素

料金計算の式は単純です。ストレージサイズにはルールがあり、スループットはややこしいので説明します。

ストレージサイズ × 指定したスループット値に応じた料金単価 = Lustre の利用料金

ストレージサイズ

ストレージサイズは任意の値を指定できなく以下のルールで固定値です。

ストレージサイズは最小 1.2TiB からはじまり、以降は 2.4 TiB の倍数になります。

  • 1.2 TiB
  • 2.4 TiB
  • 4.8 TiB
  • 9.6 TiB
  • 12.0 TiB
  • 14.4 TiB ...

1.2 TiB 単位で OST が作成される

Lustre ファイルシステムは OSS(Object Storage Server)にマウントされたストレージ領域として OST(Object Storage Target)を持ちます。 OST は実データを保存しているストレージに該当します。FSx for Lustre では OST が1.2 TiB 単位で作成される仕組みになっています。

画像引用: AWS ストレージサービスの特性理解と選択指針

MDTや、OST については以下の記事もご参考ください。

複数 OST があるメリット

OST が複数あると並列書き込み、並列読み込みができパフォーマンスの向上が見込めます。ストレージサイズはあまり必要としていなくても、パフォーマンス向上のためにストレージサイズを増やす = 複数の OST を持つことは有効な手段です。

画像引用: AWS ストレージサービスの特性理解と選択指針

並列書き込みのイメージは以下の記事で紹介している動画がわかりやすいです。

スループット

4つのスループットの値からの選択式です。指定するスループット値は1 TiBに対するスループットの値です。

  • 125 MB/s/TiB
  • 250 MB/s/TiB
  • 500 MB/s/TiB
  • 1000 MB/s/TiB

わかりづらいので例をあげます。

  • 1.2 TiB のストレージサイズでスループット 125 MB/s/TiB を選択した場合、スループットは150 MB/s
  • 9.6 TiB のストレージサイズでスループット 125 MB/s/TiB を選択した場合、スループットは1200 MB/s

ストレージサイズが大きいと指定するスループット値は低くても、スループットは大きくなります。

料金計算

FSx for Lustre は秒単位の課金です。実際に Lustre を一時的に使って計算する場面ですと1時間あたりの料金を把握しておいた方が見積もりやすいかと思います。ですので、ここでは1時間単位の料金を表にまとめます。

計算式

ストレージサイズ × 指定したスループット値に応じた料金単価 = Lustre の利用料金

1時間あたり指定したスループット値に応じた料金単価を表にしました。この単価をストレージサイズ(GiB)と掛け算すると1時間あたりの Lustre 利用料金を求められます。

スループット(MB/s/TiB) 料金/時間
125 $0.000258
250 $0.000386
500 $0.000645
1000 $0.001162

※ 2022年9月3日現在の ap-northeast-1 の料金です。

1時間あたりの Lustre 利用料金表

Typeは便宜上付けた名前です。AWS で正式に使われている名称ではありません。

Type 指定するストレージ (TiB) 指定するスループット(MB/s/TiB) スループット(MB/s) 料金/時間
1-125 1.2 125 150 $0.31
1-250 1.2 250 300 $0.46
1-500 1.2 500 600 $0.77
1-1000 1.2 1,000 1,200 $1.39
2-125 2.4 125 300 $0.62
2-250 2.4 250 600 $0.93
2-500 2.4 500 1,200 $1.55
2-1000 2.4 1,000 2,400 $2.79
4-125 4.8 125 600 $1.24
4-250 4.8 250 1,200 $1.85
4-500 4.8 500 2,400 $3.10
4-1000 4.8 1,000 4,800 $5.58
7-125 7.2 125 900 $1.86
7-250 7.2 250 1,800 $2.78
7-500 7.2 500 3,600 $4.64
7-1000 7.2 1,000 7,200 $8.37
9-125 9.6 125 1,200 $2.48
9-250 9.6 250 2,400 $3.71
9-500 9.6 500 4,800 $6.19
9-1000 9.6 1,000 9,600 $11.16

※ 2022年9月3日現在の ap-northeast-1 の料金です。

スループットでソート

ストレージサイズの小さい方がスループットあたりのコストパフォーマンスは高いように見えます。ストレージサイズが増えると OST の数が増え設定を行えば並列書き込み、読み込みを有効化によるパフォーマンス向上が見込めるため、一概にコスパが高いとは言えないです。

Type 指定するストレージ (TiB) 指定するスループット(MB/s/TiB) スループット(MB/s) 料金/時間
1-125 1.2 125 150 $0.31
1-250 1.2 250 300 $0.46
2-125 2.4 125 300 $0.62
1-500 1.2 500 600 $0.77
2-250 2.4 250 600 $0.93
4-125 4.8 125 600 $1.24
7-125 7.2 125 900 $1.86
1-1000 1.2 1,000 1,200 $1.39
2-500 2.4 500 1,200 $1.55
4-250 4.8 250 1,200 $1.85
9-125 9.6 125 1,200 $2.48
7-250 7.2 250 1,800 $2.78
2-1000 2.4 1,000 2,400 $2.79
4-500 4.8 500 2,400 $3.10
9-250 9.6 250 2,400 $3.71
7-500 7.2 500 3,600 $4.64
4-1000 4.8 1,000 4,800 $5.58
9-500 9.6 500 4,800 $6.19
7-1000 7.2 1,000 7,200 $8.37
9-1000 9.6 1,000 9,600 $11.16

※ 2022年9月3日現在の ap-northeast-1 の料金です。

おわりに

計算の間だけ Lustre を使えると思えばとてもリーズナブルな料金だと思いました。オンプレミスですと計算のために8時間だけ高速なストレージ欲しいですなんてお願いできないですしね。

海外リージョンですとさらに安価に利用できるため、大規模計算で長時間利用する場合は計算リソース、ストレージ単価の関係で海外リージョンもご検討ください。

参考