[新機能] Amazon S3 メタデータがGAになりました

[新機能] Amazon S3 メタデータがGAになりました

Clock Icon2025.01.29

こんにちは。サービス開発室の武田です。

S3バケットに保存したオブジェクトのメタデータを自動的に生成し、Amazon AthenaやAmazon QuickSightなどを使用してメタデータを効率的にクエリできる機能です。昨年のre:Inventでプレビュー版として発表された機能がGAとなりました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2025/01/amazon-s3-metadata-generally-available/

実際の使い方などは石川のエントリを参照してください。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-s3-bucket-metadata-preview/

提供リージョン

提供リージョンはプレビュー時から変わりません。次の3リージョンです。

  • 米国東部(バージニア北部)
  • 米国東部(オハイオ)
  • 米国西部(オレゴン)

料金

S3メタデータの料金は次の2つにそれぞれかかります(料金はバージニア北部の場合)。

  • メタデータの更新
  • S3テーブル

メタデータの更新は、S3バケットへのオブジェクトアップロード、メタデータの変更、オブジェクト削除操作が該当します。 100万回の更新につき$0.45 発生します。

S3テーブルの料金は次の4つの要素があります。

  • 保存したオブジェクトの監視
    • $0.025/1,000オブジェクト/month
  • ストレージ
    • $0.0265/GB (最初の50TB)
    • $0.0253/GB (次の450TB)
    • $0.0242/GB (500TB以上)
  • リクエスト
    • $0.005/1,000リクエスト (PUT、COPY、POST、LIST)
    • $0.0004/1,000リクエスト (GET、SELECT、他)
  • メンテナンス
    • $0.004/1,000オブジェクト (圧縮オブジェクト数)
    • $0.05/GB (圧縮データ量)

メンテナンスがややわかりにくいですが、S3テーブルは保存されているオブジェクトを、最適化のため自動的に圧縮します。その際、圧縮対象となったオブジェクトの個数とデータ量に応じて料金が発生します。

たとえば、5MBのファイルを30,000個テーブルに追加したとします。これらのオブジェクトの圧縮料金は次のようになります。

  • 30,000 * $0.004/1,000 = $0.12
  • 30,000 * 5MB = 150,000MB(146.48 GB) * $0.05/GB = $7.32

AWS Glue Data Catalogとの統合はプレビュー

今回のアップデートでS3メタデータはGAとなりましたが、Glue Data Catalogとの統合はプレビューのままです。こちらのGAも待ち遠しいですね。

まとめ

大量のS3オブジェクトのメタデータを効率的にクエリできる機能、S3メタデータがGAとなりました。東京リージョンではまだ提供されていないため、こちらも早く来てほしいですね。

参考URL

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