[新機能] Amazon S3 メタデータがGAになりました
こんにちは。サービス開発室の武田です。
S3バケットに保存したオブジェクトのメタデータを自動的に生成し、Amazon AthenaやAmazon QuickSightなどを使用してメタデータを効率的にクエリできる機能です。昨年のre:Inventでプレビュー版として発表された機能がGAとなりました。
実際の使い方などは石川のエントリを参照してください。
提供リージョン
提供リージョンはプレビュー時から変わりません。次の3リージョンです。
- 米国東部(バージニア北部)
- 米国東部(オハイオ)
- 米国西部(オレゴン)
料金
S3メタデータの料金は次の2つにそれぞれかかります(料金はバージニア北部の場合)。
- メタデータの更新
- S3テーブル
メタデータの更新は、S3バケットへのオブジェクトアップロード、メタデータの変更、オブジェクト削除操作が該当します。 100万回の更新につき$0.45 発生します。
S3テーブルの料金は次の4つの要素があります。
- 保存したオブジェクトの監視
- $0.025/1,000オブジェクト/month
- ストレージ
- $0.0265/GB (最初の50TB)
- $0.0253/GB (次の450TB)
- $0.0242/GB (500TB以上)
- リクエスト
- $0.005/1,000リクエスト (PUT、COPY、POST、LIST)
- $0.0004/1,000リクエスト (GET、SELECT、他)
- メンテナンス
- $0.004/1,000オブジェクト (圧縮オブジェクト数)
- $0.05/GB (圧縮データ量)
メンテナンスがややわかりにくいですが、S3テーブルは保存されているオブジェクトを、最適化のため自動的に圧縮します。その際、圧縮対象となったオブジェクトの個数とデータ量に応じて料金が発生します。
たとえば、5MBのファイルを30,000個テーブルに追加したとします。これらのオブジェクトの圧縮料金は次のようになります。
- 30,000 * $0.004/1,000 = $0.12
- 30,000 * 5MB = 150,000MB(146.48 GB) * $0.05/GB = $7.32
AWS Glue Data Catalogとの統合はプレビュー
今回のアップデートでS3メタデータはGAとなりましたが、Glue Data Catalogとの統合はプレビューのままです。こちらのGAも待ち遠しいですね。
まとめ
大量のS3オブジェクトのメタデータを効率的にクエリできる機能、S3メタデータがGAとなりました。東京リージョンではまだ提供されていないため、こちらも早く来てほしいですね。