【アップデート】Gemini Enterprise Appで管理者がユーザーデータをCSVファイルにエクスポートできるようになりました

【アップデート】Gemini Enterprise Appで管理者がユーザーデータをCSVファイルにエクスポートできるようになりました

Gemini Enterprise Appに管理者がユーザーライセンス情報をCSV形式でエクスポートする新機能が追加されました。オフラインでの分析やレポートの自動化作成に応用することができます。
2026.08.12

はじめに

こんにちは。
コンサルティング部の渡邉です。

2026年8月10日、Gemini Enterprise App において、管理者がユーザーデータを CSV 形式でエクスポートできる機能が利用可能になりました。

https://docs.cloud.google.com/release-notes#August_10_2026

https://docs.cloud.google.com/gemini/enterprise/docs/licenses?hl=ja#export-user-data

Gemini Enterprise App を組織で運用する際、ライセンスの割り当て状況や利用状況を把握し、適切な管理を行うことは重要になります。これまでコンソール上でしか確認できなかったユーザーライセンス情報を CSV としてエクスポートできるようになったことで、Excel や スプレッドシート を使ったオフラインでの分析・フィルタリングが可能になります。

本記事では、この CSV エクスポート機能の概要と、実際に試してみた内容をご紹介します。

機能概要

CSV エクスポートとは

Gemini Enterprise App の管理コンソールから、ユーザーライセンス情報を一括で CSV ファイルとしてダウンロードできる機能です。
バックエンドでは Discovery Engine API の userLicenses:export エンドポイントが使用されています。

項目 内容
エクスポート対象 UserStore 配下の全ユーザーライセンス情報
出力形式 CSV
含まれる情報 ユーザーのメールアドレス、ライセンス情報など
操作方法 Google Cloud コンソール(ユーザーの管理 ページ)または REST API

REST API によるエクスポート

REST API を使用して CSV エクスポートを行うことも可能です。

項目 内容
HTTP メソッド POST
エンドポイント https://discoveryengine.googleapis.com/v1alpha/{parent}/userLicenses:export
リクエストボディ
レスポンス csvData フィールドに Base64 エンコードされた CSV データが含まれた形で出力
必要な IAM 権限 discoveryengine.userStores.listUserLicenses
OAuth スコープ cloud-platformdiscoveryengine.readwritediscoveryengine.serving.readwrite のいずれか

実際に試してみる

前提条件

  • Gemini Enterprise App がセットアップ済みのプロジェクト
  • ユーザーライセンスが割り当て済み
  • discoveryengine.userStores.listUserLicenses 権限を持つ IAM ユーザー
  • gcloud CLI がインストール済み

Google Cloud コンソールからエクスポート

  1. Google Cloud コンソールで Gemini Enterprise ページに移動します
  2. ユーザーの管理 をクリックします

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  1. 対象の 現在地 (global) を選択します
  2. すべてのユーザーをエクスポート をクリックしてダウンロードします

alt text

エクスポートされたユーザー情報の CSV(内容はマスク済み)は以下のとおりです。

user_principal,license_config,assignment_time,last_login_time,license_assignment_state
***@***,projects/*** /locations/global/licenseConfigs/*** ,2025-12-22T00:16:05Z,2026-04-24T00:11:51Z,ASSIGNED
***@***,,2026-06-17T02:05:28Z,2026-06-17T02:05:28Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,,2026-05-20T06:30:34Z,2026-05-22T10:23:14Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,,2026-04-22T13:56:30Z,2026-04-22T16:21:15Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,projects/*** /locations/global/licenseConfigs/*** ,2026-05-21T21:27:53Z,2026-08-11T19:52:34Z,ASSIGNED

CSV の各カラムについて

エクスポートされる CSV には、以下の情報が含まれています。

カラム名 説明
user_principal ユーザーのメールアドレスまたは一意の識別子
license_config 割り当てられたサブスクリプション(LicenseConfig)のリソース名。未割り当ての場合は空
assignment_time ライセンス割り当て日時(RFC 3339 形式)
last_login_time 最終ログイン日時(RFC 3339 形式)。未ログインの場合は空
license_assignment_state ライセンスの割り当て状態

license_assignment_state の値は以下のとおりです。

状態 説明
ASSIGNED ライセンスが割り当て済み
NO_LICENSE ライセンス未割り当て
NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN ライセンス未割り当ての状態で初回ログインを試みたユーザー
BLOCKED ライセンス割り当てがブロックされているユーザー

上記のサンプルデータを見ると、ASSIGNED のユーザーには license_config にサブスクリプションのリソース名が設定されており、NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN のユーザーは license_config が空になっていることがわかります。この情報を活用することで、ライセンス未割り当てのままアクセスを試みているユーザーの特定や、長期間ログインしていないユーザーのライセンス回収といった運用判断に役立てることができます。

詳細はREST APIの公式ドキュメントから確認することができます。

https://docs.cloud.google.com/gemini/enterprise/docs/reference/rest/v1/UserLicense

REST API からエクスポート

次は、REST APIを利用してユーザー情報をエクスポートしてみます。

curl -X POST \
  -H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -H "X-Goog-User-Project: YOUR_PROJECT_ID" \
  "https://ENDPOINT_LOCATION-discoveryengine.googleapis.com/v1alpha/projects/YOUR_PROJECT_ID/locations/LOCATION/userStores/default_user_store/userLicenses:export"

{
  "csvData": "dXNlcl9wcmluY2lwYWwsbGljZW5zZV9jb25maWcsYXNzaWdubWVudF90aW1lLGxhc3RfbG9naW5fdGltZSxsaWNlbnNlX2Fzc2lnbm1lbnRfc3RhdGUKKioqQCoqKixwcm9qZWN0cy8qKiovbG9jYXRpb25zL2dsb2JhbC9saWNlbnNlQ29uZmlncy8qKiosMjAyNS0xMi0yMlQwMDoxNjowNVosMjAyNi0wNC0yNFQwMDoxMTo1MVosQVNTSUdORUQKKioqQCoqKiksLDIwMjYtMDYtMTdUMDI6MDU6MjhaLDIwMjYtMDYtMTdUMDI6MDU6MjhaLE5PX0xJQ0VOU0VfQVRURU1QVEVEX0xPR0lOCioqKkAqKiosLDIwMjYtMDUtMjBUMDY6MzA6MzRaLDIwMjYtMDUtMjJUMTA6MjM6MTRaLE5PX0xJQ0VOU0VfQVRURU1QVEVEX0xPR0lOCioqKkAqKiosLDIwMjYtMDQtMjJUMTM6NTY6MzBaLDIwMjYtMDQtMjJUMTY6MjE6MTVaLE5PX0xJQ0VOU0VfQVRURU1QVEVEX0xPR0lOCioqKkAqKioscHJvamVjdHMvKioqL2xvY2F0aW9ucy9nbG9iYWwvbGljZW5zZUNvbmZpZ3MvKioqLDIwMjYtMDUtMjFUMjE6Mjc6NTNaLDIwMjYtMDgtMTFUMTk6NTI6MzRaLEFTU0lHTkVECg=="
}

ENDPOINT_LOCATIONLOCATION には、データストアのマルチリージョンに応じて useu、または global を指定します。
今回は global を指定して実行しています。

レスポンスの csvData フィールドには Base64 エンコードされた CSV データが含まれます。以下のようにデコードして CSV ファイルとして保存できます。

# レスポンスの csvData を抽出してデコード(jq が必要)
curl -s -X POST \
  -H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -H "X-Goog-User-Project: YOUR_PROJECT_ID" \
  "https://ENDPOINT_LOCATION-discoveryengine.googleapis.com/v1alpha/projects/YOUR_PROJECT_ID/locations/LOCATION/userStores/default_user_store/userLicenses:export" \
  | jq -r '.csvData' | base64 --decode > user_licenses.csv

REST APIでもユーザー情報(内容はマスク済み)をCSV形式で取得することができました。

user_principal,license_config,assignment_time,last_login_time,license_assignment_state
***@***,projects/*** /locations/global/licenseConfigs/*** ,2025-12-22T00:16:05Z,2026-04-24T00:11:51Z,ASSIGNED
***@***,,2026-06-17T02:05:28Z,2026-06-17T02:05:28Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,,2026-05-20T06:30:34Z,2026-05-22T10:23:14Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,,2026-04-22T13:56:30Z,2026-04-22T16:21:15Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,projects/*** /locations/global/licenseConfigs/*** ,2026-05-21T21:27:53Z,2026-08-11T19:52:34Z,ASSIGNED

まとめ

今回は、Gemini Enterprise App において、管理者がユーザーデータを CSV 形式でエクスポートできる機能について検証してみました。

Gemini Enterprise App の CSV エクスポート機能により、管理者はユーザーライセンスの割り当て状況をオフラインで分析・管理できるようになり、Excel や スプレッドシート にインポートすることで、部門別の利用状況の把握やライセンスの最適化検討が容易になります。

組織で Gemini Enterprise App を展開している管理者にとって、ライセンスの棚卸しやコスト最適化の第一歩として活用できる機能かと思います。コンソールからのワンクリックダウンロードに加え、REST API 経由でのエクスポートも可能なため、定期的なレポート生成の自動化にも対応できます。

ネイティブでCloud StorageやBigQueryへのエクスポート機能もサポートされるとユーザー情報の分析がさらに便利になると思うので、サポートされるのを期待しています。

この記事が誰かの助けになれば幸いです。

以上、コンサルティング部の渡邉でした!

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