
【アップデート】Gemini Enterprise Appで管理者がユーザーデータをCSVファイルにエクスポートできるようになりました
はじめに
こんにちは。
コンサルティング部の渡邉です。
2026年8月10日、Gemini Enterprise App において、管理者がユーザーデータを CSV 形式でエクスポートできる機能が利用可能になりました。
Gemini Enterprise App を組織で運用する際、ライセンスの割り当て状況や利用状況を把握し、適切な管理を行うことは重要になります。これまでコンソール上でしか確認できなかったユーザーライセンス情報を CSV としてエクスポートできるようになったことで、Excel や スプレッドシート を使ったオフラインでの分析・フィルタリングが可能になります。
本記事では、この CSV エクスポート機能の概要と、実際に試してみた内容をご紹介します。
機能概要
CSV エクスポートとは
Gemini Enterprise App の管理コンソールから、ユーザーライセンス情報を一括で CSV ファイルとしてダウンロードできる機能です。
バックエンドでは Discovery Engine API の userLicenses:export エンドポイントが使用されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エクスポート対象 | UserStore 配下の全ユーザーライセンス情報 |
| 出力形式 | CSV |
| 含まれる情報 | ユーザーのメールアドレス、ライセンス情報など |
| 操作方法 | Google Cloud コンソール(ユーザーの管理 ページ)または REST API |
REST API によるエクスポート
REST API を使用して CSV エクスポートを行うことも可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| HTTP メソッド | POST |
| エンドポイント | https://discoveryengine.googleapis.com/v1alpha/{parent}/userLicenses:export |
| リクエストボディ | 空 |
| レスポンス | csvData フィールドに Base64 エンコードされた CSV データが含まれた形で出力 |
| 必要な IAM 権限 | discoveryengine.userStores.listUserLicenses |
| OAuth スコープ | cloud-platform、discoveryengine.readwrite、discoveryengine.serving.readwrite のいずれか |
実際に試してみる
前提条件
- Gemini Enterprise App がセットアップ済みのプロジェクト
- ユーザーライセンスが割り当て済み
discoveryengine.userStores.listUserLicenses権限を持つ IAM ユーザー- gcloud CLI がインストール済み
Google Cloud コンソールからエクスポート
- Google Cloud コンソールで Gemini Enterprise ページに移動します
- ユーザーの管理 をクリックします

- 対象の 現在地 (global) を選択します
- すべてのユーザーをエクスポート をクリックしてダウンロードします

エクスポートされたユーザー情報の CSV(内容はマスク済み)は以下のとおりです。
user_principal,license_config,assignment_time,last_login_time,license_assignment_state
***@***,projects/*** /locations/global/licenseConfigs/*** ,2025-12-22T00:16:05Z,2026-04-24T00:11:51Z,ASSIGNED
***@***,,2026-06-17T02:05:28Z,2026-06-17T02:05:28Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,,2026-05-20T06:30:34Z,2026-05-22T10:23:14Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,,2026-04-22T13:56:30Z,2026-04-22T16:21:15Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,projects/*** /locations/global/licenseConfigs/*** ,2026-05-21T21:27:53Z,2026-08-11T19:52:34Z,ASSIGNED
CSV の各カラムについて
エクスポートされる CSV には、以下の情報が含まれています。
| カラム名 | 説明 |
|---|---|
user_principal |
ユーザーのメールアドレスまたは一意の識別子 |
license_config |
割り当てられたサブスクリプション(LicenseConfig)のリソース名。未割り当ての場合は空 |
assignment_time |
ライセンス割り当て日時(RFC 3339 形式) |
last_login_time |
最終ログイン日時(RFC 3339 形式)。未ログインの場合は空 |
license_assignment_state |
ライセンスの割り当て状態 |
license_assignment_state の値は以下のとおりです。
| 状態 | 説明 |
|---|---|
ASSIGNED |
ライセンスが割り当て済み |
NO_LICENSE |
ライセンス未割り当て |
NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN |
ライセンス未割り当ての状態で初回ログインを試みたユーザー |
BLOCKED |
ライセンス割り当てがブロックされているユーザー |
上記のサンプルデータを見ると、ASSIGNED のユーザーには license_config にサブスクリプションのリソース名が設定されており、NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN のユーザーは license_config が空になっていることがわかります。この情報を活用することで、ライセンス未割り当てのままアクセスを試みているユーザーの特定や、長期間ログインしていないユーザーのライセンス回収といった運用判断に役立てることができます。
詳細はREST APIの公式ドキュメントから確認することができます。
REST API からエクスポート
次は、REST APIを利用してユーザー情報をエクスポートしてみます。
curl -X POST \
-H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "X-Goog-User-Project: YOUR_PROJECT_ID" \
"https://ENDPOINT_LOCATION-discoveryengine.googleapis.com/v1alpha/projects/YOUR_PROJECT_ID/locations/LOCATION/userStores/default_user_store/userLicenses:export"
{
"csvData": "dXNlcl9wcmluY2lwYWwsbGljZW5zZV9jb25maWcsYXNzaWdubWVudF90aW1lLGxhc3RfbG9naW5fdGltZSxsaWNlbnNlX2Fzc2lnbm1lbnRfc3RhdGUKKioqQCoqKixwcm9qZWN0cy8qKiovbG9jYXRpb25zL2dsb2JhbC9saWNlbnNlQ29uZmlncy8qKiosMjAyNS0xMi0yMlQwMDoxNjowNVosMjAyNi0wNC0yNFQwMDoxMTo1MVosQVNTSUdORUQKKioqQCoqKiksLDIwMjYtMDYtMTdUMDI6MDU6MjhaLDIwMjYtMDYtMTdUMDI6MDU6MjhaLE5PX0xJQ0VOU0VfQVRURU1QVEVEX0xPR0lOCioqKkAqKiosLDIwMjYtMDUtMjBUMDY6MzA6MzRaLDIwMjYtMDUtMjJUMTA6MjM6MTRaLE5PX0xJQ0VOU0VfQVRURU1QVEVEX0xPR0lOCioqKkAqKiosLDIwMjYtMDQtMjJUMTM6NTY6MzBaLDIwMjYtMDQtMjJUMTY6MjE6MTVaLE5PX0xJQ0VOU0VfQVRURU1QVEVEX0xPR0lOCioqKkAqKioscHJvamVjdHMvKioqL2xvY2F0aW9ucy9nbG9iYWwvbGljZW5zZUNvbmZpZ3MvKioqLDIwMjYtMDUtMjFUMjE6Mjc6NTNaLDIwMjYtMDgtMTFUMTk6NTI6MzRaLEFTU0lHTkVECg=="
}
ENDPOINT_LOCATION と LOCATION には、データストアのマルチリージョンに応じて us、eu、または global を指定します。
今回は global を指定して実行しています。
レスポンスの csvData フィールドには Base64 エンコードされた CSV データが含まれます。以下のようにデコードして CSV ファイルとして保存できます。
# レスポンスの csvData を抽出してデコード(jq が必要)
curl -s -X POST \
-H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "X-Goog-User-Project: YOUR_PROJECT_ID" \
"https://ENDPOINT_LOCATION-discoveryengine.googleapis.com/v1alpha/projects/YOUR_PROJECT_ID/locations/LOCATION/userStores/default_user_store/userLicenses:export" \
| jq -r '.csvData' | base64 --decode > user_licenses.csv
REST APIでもユーザー情報(内容はマスク済み)をCSV形式で取得することができました。
user_principal,license_config,assignment_time,last_login_time,license_assignment_state
***@***,projects/*** /locations/global/licenseConfigs/*** ,2025-12-22T00:16:05Z,2026-04-24T00:11:51Z,ASSIGNED
***@***,,2026-06-17T02:05:28Z,2026-06-17T02:05:28Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,,2026-05-20T06:30:34Z,2026-05-22T10:23:14Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,,2026-04-22T13:56:30Z,2026-04-22T16:21:15Z,NO_LICENSE_ATTEMPTED_LOGIN
***@***,projects/*** /locations/global/licenseConfigs/*** ,2026-05-21T21:27:53Z,2026-08-11T19:52:34Z,ASSIGNED
まとめ
今回は、Gemini Enterprise App において、管理者がユーザーデータを CSV 形式でエクスポートできる機能について検証してみました。
Gemini Enterprise App の CSV エクスポート機能により、管理者はユーザーライセンスの割り当て状況をオフラインで分析・管理できるようになり、Excel や スプレッドシート にインポートすることで、部門別の利用状況の把握やライセンスの最適化検討が容易になります。
組織で Gemini Enterprise App を展開している管理者にとって、ライセンスの棚卸しやコスト最適化の第一歩として活用できる機能かと思います。コンソールからのワンクリックダウンロードに加え、REST API 経由でのエクスポートも可能なため、定期的なレポート生成の自動化にも対応できます。
ネイティブでCloud StorageやBigQueryへのエクスポート機能もサポートされるとユーザー情報の分析がさらに便利になると思うので、サポートされるのを期待しています。
この記事が誰かの助けになれば幸いです。
以上、コンサルティング部の渡邉でした!





