Gitを使った分散開発管理2 – Git概要とインストール

Gitを使った分散開発管理2 – Git概要とインストール

Clock Icon2011.07.09

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Git概要

さて、前回は分散型バージョン管理ツールについての説明を行いました。ではちょくちょく名前が出てきているGitとはどんなものなのでしょうか?

Gitは分散型バージョン管理システムであり、Linuxカーネルの開発者である、リーナス・トーバルズ氏によって開発されました。もともとはLinuxカーネルのソースコード管理用に開発されたのですが、現在はさまざまなプロジェクトで採用されています。動作速度に重点が置かれているため高速に動作し、Eclipseでもサポートされています。また、 Subversionとうまく共存出来る機能も持っています。

Git以外ではMercurialやBazaarといった分散型バージョン管理ツールがよく使用されています。

インストール

ではさっそくインストールしてみましょう。私の環境ではMacOS X 10.6.8を使用しました。いくつかインストール方法がありますが、簡単なのはMacPortsを使用する方法です。

まずはMacPortsを使用する方法から。

 $ sudo port install git-core +svn +doc 

これだけでOKです。 もしファイルを自分でダウンロードしてインストールする場合、このあたりからファイルをダウンロードしてインストールしてください。 なお、Windowsを使用する場合はmsysGitを使用するか、Cygwinを使用してください。

インストールできたらgitコマンドを入力してみましょう。

 $ git --version git version 1.7.6 

Gitのバージョンが表示されればインストールは成功です。

さて、次回から実際にGitを試していきますが、その前にGitを使用する際の便利な設定をしておきましょう。 git configコマンドを使用すると、gitを使用するときのユーザー名や連絡先、コマンドのエイリアスなどを設定することができます。 最低限、ユーザー名と連絡先は設定しておきましょう。

 
$ git config --global user.name "Your Name" 
$ git config --global user.email your-mail@yourdomain.com 

また、ターミナルでGitの出力をみるとき、必要に応じてカラーリングして見やすくしてくれる設定もあるので、それも設定しておきましょう。

 $ git config --global color.ui "auto" 

設定したら、現状のgit configを確認します。

 
$ git config -l 
color.diff=auto 
color.status=auto 
color.branch=auto 
color.ui=auto 
user.name=Your Name 
user.email=your-mail@yourdomain.com

これで Gitを使用する準備が整いました。

次回から実際にファイル管理をしてみます。

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