GitHub Enterprise Cloudのデータレジデンシーが日本リージョンに対応しました
2025年12月18日、GitHub Enterprise Cloudが日本国内のデータレジデンシーに対応しました。
GitHub Enterprise Cloudによる日本国内でのデータレジデンシーを提供開始 - GitHubブログ
日本は、EU、オーストラリア、米国に続く4番目のリージョンです。

背景
GitHub Enterprise Cloudは通常、米国にデータが保存されます。
金融、公共、医療、製造など、データの保管地域をコントロールしたい企業は、データレジデンシー機能を利用できます。
データレジデンシーは2024年にGDPRなど厳格な規制のあるEUリージョンから対応がはじまったものであり、対応していない地域や同機能の提供以前では、運用負荷を伴うセルフホスト版のGitHub Enterprise Server等を選択する必要がありました。
データレジデンシーの日本対応により、クラウド(SaaS)の利便性を享受しながら、データを日本国内に保持できるようになります。
データレジデンシーはGitHub Enterprise CloudのEMU版が必須
データレジデンシーを利用するには最上位プランの GitHub Enterprise Cloud が必要です。
このGitHub Enterprise Cloudは以下の2種類のユーザー管理があり、データレジデンシーは EMU 版で提供されます。
| Enterprise with personal accounts | Enterprise with managed users (EMU) | |
|---|---|---|
| データレジデンシー | 不可 | 可能 |
| ユーザー管理 | 個人の GitHub アカウントやSAMLを利用 | IdP(Entra ID, Okta等) |
| URL | github.com | example.ghe.com (専用サブドメイン) |
この2つのエンタープライズタイプはアカウント作成時に決定し、相互に切り替えできない、つまり、非EMU版からEMU版へは設定の切り替えではなく、データ移行作業を伴うことにご注意ください。
データレジデンシーの始め方
日本国内のデータレジデンシーの観点でセルフホスト版GitHub Enterpriseや他のソリューションを採用している場合、Managed Users版のGitHub Enterprise Cloudアカウントを開設することで30日間のフリートライアルとともに簡単に評価を始められます。
- GitHub Enterprise Cloud のトライアル ページにアクセス
- Enterprise with Managed Users を選択

- データ保存先として Japan を選択

データレジデンシーのリージョン拡大履歴
- 2024/10 EU GitHub Enterprise Cloud with data residency has arrived in the European Union - GitHub Newsroom
- 2025/02 オーストラリア GitHub Enterprise Cloud Data Residency in Australia is generally available - GitHub Changelog
- 2025/05 アメリカ GitHub Enterprise Cloud Data Residency in the US is generally available - GitHub Changelog
- 2025/12 日本 GitHub Enterprise Cloudによる日本国内でのデータレジデンシーを提供開始 - GitHubブログ
データレジデンシーは速いペースでリージョン展開が進んでおり、今後も対応リージョンは増えていきます。








