GitHub Enterprise Cloudのデータレジデンシーが日本リージョンに対応しました

GitHub Enterprise Cloudのデータレジデンシーが日本リージョンに対応しました

2025.12.21

2025年12月18日、GitHub Enterprise Cloudが日本国内のデータレジデンシーに対応しました。

GitHub Enterprise Cloudによる日本国内でのデータレジデンシーを提供開始 - GitHubブログ

日本は、EU、オーストラリア、米国に続く4番目のリージョンです。

ghe-data-residency

背景

GitHub Enterprise Cloudは通常、米国にデータが保存されます。

金融、公共、医療、製造など、データの保管地域をコントロールしたい企業は、データレジデンシー機能を利用できます。

データの保存場所はデータ主権(Data Sovereignty) にも関わります。データがどの国に保存されるかは
、そのデータがどの国の法律の管轄下に置かれるかを意味し、米国にデータがある場合、米国の法律によりデ
ータへのアクセスが求められる可能性があります。日本国内にデータを保存することで、日本の法制度の下で
データガバナンスを維持できます。

データレジデンシーは2024年にGDPRなど厳格な規制のあるEUリージョンから対応がはじまったものであり、対応していない地域や同機能の提供以前では、運用負荷を伴うセルフホスト版のGitHub Enterprise Server等を選択する必要がありました。

データレジデンシーの日本対応により、クラウド(SaaS)の利便性を享受しながら、データを日本国内に保持できるようになります。

データレジデンシーはGitHub Enterprise CloudのEMU版が必須

データレジデンシーを利用するには最上位プランの GitHub Enterprise Cloud が必要です。

このGitHub Enterprise Cloudは以下の2種類のユーザー管理があり、データレジデンシーは EMU 版で提供されます。

Enterprise with personal accounts Enterprise with managed users (EMU)
データレジデンシー 不可 可能
ユーザー管理 個人の GitHub アカウントやSAMLを利用 IdP(Entra ID, Okta等)
URL github.com example.ghe.com (専用サブドメイン)

この2つのエンタープライズタイプはアカウント作成時に決定し、相互に切り替えできない、つまり、非EMU版からEMU版へは設定の切り替えではなく、データ移行作業を伴うことにご注意ください。

https://docs.github.com/migrations/using-github-enterprise-importer

データレジデンシーの始め方

日本国内のデータレジデンシーの観点でセルフホスト版GitHub Enterpriseや他のソリューションを採用している場合、Managed Users版のGitHub Enterprise Cloudアカウントを開設することで30日間のフリートライアルとともに簡単に評価を始められます。

  1. GitHub Enterprise Cloud のトライアル ページにアクセス
  2. Enterprise with Managed Users を選択

ghe-setup-account

  1. データ保存先として Japan を選択

ghe-data-residency

データレジデンシーのリージョン拡大履歴

データレジデンシーは速いペースでリージョン展開が進んでおり、今後も対応リージョンは増えていきます。

ISMAP対応について

GitHubは 政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP) の取得に向けて準備を進めています。ISMAPは日本の政府機関がクラウドサービスを調達する際に参照するセキュリティ評価制度であり、取得されれば政府・公共機関での採用がより進むことが期待されます。

この点は、GitHubの 2025年9月のデータレジデンシーに関するブログでも、2025年12月の日本のデータレジデンシー対応のブログでも触れられています。

参考

この記事をシェアする

FacebookHatena blogX

関連記事