GCPで公式提供されているBigQueryのMagnitude Simbaドライバを導入&アクセス検証してみる
このエントリは『クラスメソッド BigQuery Advent Calendar 2020』21本目のエントリです。12/25のアドベントカレンダー終了まで、弊社クラスメソッド データアナリティクス事業本部のメンバーで Google BigQuery に関する記事を紡いでいこうと思います。
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当エントリではGCPから公開・提供されているBigQueryのODBCドライバについて紹介します。
目次
- 「BigQuery の Magnitude Simba ドライバ」のインストール
- ODBC接続設定(サービスアカウントキーファイルを利用する場合)
- ODBC接続設定(ユーザーによるサインイン認証を利用する場合)
- ODBCドライバ接続の確認 by Power BI
- まとめ
「BigQuery の Magnitude Simba ドライバ」のインストール
GCPで公式に提供されているGoogle BigQueryのODBCドライバに関するページは以下です。ここから対応するOSのインストーラを入手します。
当エントリでは、Windows環境に導入する前提で進めて行きます。Windows 64ビット版のインストーラを入手・起動してインストール作業を進めてください。
[管理ツール]→[ODBCデータソース(64ビット)]→[システムDSN]にてODBC接続の新規作成を行います。ドライバインストールによってBigQuery用の設定が使えるようになっているので選択して先に進めます。
ODBC接続設定(サービスアカウントキーファイルを利用する場合)
ODBC接続を用意するにあたり、サービスアカウントキーが必要となります。BigQueryのデータセットにアクセス出来る権限を持ったサービスアカウントキーを作成し、
秘密鍵情報を含むファイルをダウンロードし、ODBC設定を行うOS環境下に配備しておきます。
接続の基本情報として以下の項目に値を設定します。
- Description:任意の識別名称を設定。
- OAuth Mechanism:
Service Authentication
を指定。 - Service Authentication:
Email
欄にはサービスアカウントキーを作成した際のメールアドレス、Key File Path
欄には、配備したサービスアカウントキーファイルのフルパスを指定。
また、接続した先の「どのデータソースを対象とするか」という部分を指定する以下内容についても設定行います。
- Catalog (Project):サービスアカウントキーを作成した際のプロジェクト名を選択。
- Dataset:サービスアカウントキーを作成した際のプロジェクト配下で利用可能、且つ利用したいデータセットを選択。
[Test]押下で接続成功の旨表示されていればOKです。
ODBC接続設定(ユーザーによるサインイン認証を利用する場合)
ODBC接続設定はGCPユーザーによるサインイン認証を利用して行うことも出来ます。OAuth MechanismにてUser Authentication
を指定し、[Sign In]を押下。認証手順で得られるConfirmaion Code
とRefresh Token
を追加入力します。(アカウント認証でコピーすることになる文字列情報をConfirmaion Code
に貼り付けることにより、連動してRefresh Token
が自動入力されます)。その他設定項目はサービスアカウントキーファイルでの手順と同様です。
認証アカウントの選択とアクセスリクエストの許可を実施。
認証コードの表示。この値をコピーしてConfirmaion Code
に貼り付けます。
ODBCドライバ接続の確認 by Power BI
以上でODBCドライバの準備が完了しました。作成した接続が利用出来るかどうか確認するために、Power BIを使った連携を行ってみたいと思います。
Power BIを起動、メニューから[データを取得]→[その他]→[ODBC]を指定し、[接続]を押下。
利用したいODBCドライバのDSNや実行クエリ指定等の設定を行います。
無事、BigQueryの対象データセットの内容について、ODBC設定を介して参照する事が出来ました!
まとめ
という訳で『クラスメソッド BigQuery Advent Calendar 2020』21本目のエントリ、BigQueryの公式ODBCドライバに関する内容の紹介でした。
明日22本目のエントリはMr.Moがお送りする予定です。お楽しみに!